SCUM’S BLOG
満たされている時は
満たされている事に気付かない
むしろ枯渇すら感じる
 



いやー、激寒ですね。
今年初、部屋で暖房をつけております。



ここのところ、ずっとずっとずーっと、仕事仕事、寝ても覚めても仕事、夜見る夢までも仕事みたいな生活だったのですが、この週末はちょっと嬉しいお誘いがあり、土曜に早めにあがらせてもらい、楽しい休日を満喫させてもらいました。
いやー、なんていうか、毒が抜けたっていうか、そんな感じのする気分です。
忙しい事は本当にありがたい事なのですが、うん、自分自身のスイッチの切り換えっていうか、ガス抜きっていうか、リフレッシュするための要素ってのは、絶対必要で、それがある事は、当たり前の事では無く、有難い事なのだなぁと痛感させられました。
何度も書いているような気がするけれど、大切なものを、なるべく失わないように、生きていこう、急には無理でも、少しずつでも、変わっていかなくては。



そんな休日の最後の方で、買い物に行った帰り道、小腹が減ったのでラーメン屋に寄りました。

愛車キュービックをラーメン屋の店先に停め、メニューを見ていたら、店員に「車をもう少し前に停めてもらえないか?」と言われ、面倒くさいなぁと思いつつ、店を出る際、扉を閉める力加減を誤り、ドガーンと音を立て、横滑りの扉はいったん閉まり、反動で全開に開いた状態で止まった。
うわー!と、自分がビックリ。
店内の人々に、「うわーなんだよあいつ、車動かしてって言われただけでキレすぎだろー」と思われている事間違え無し。
いや、そんなつもりは無かったんだよ、あんなに扉が滑りが良いとは思わなかったんだよ、と、皆々に聞こえるように言い訳するなんて出来るわけも無し。
振り返りもせずに、車を移動。

店内に戻ると、なんともギコチ無い空気。
同行者に、「どうしたの?」と、心配そうな顔で聞かれたので、「いやー、予想外に扉が軽くて…」と、なんともバツの悪い私。


それでもとりあえずラーメンを頼み、ラーメンを、8割方食べ終えた頃、さっき会計を済ませ、店を出て行った中年の男が、店に戻ってきて、私に「車を出すので、見に来てくれないか」と声をかけてきた。

ここのラーメン屋の前には、車は2台しか停められない。
私が車を停めた時、すでに一台入っていたので、その車が彼の車で、私に、その車を出す際に、私の車に当たらないよう、見てくれと言う意味なのだろうと、私は捉えた。

あと少しで食べ終わると言うのに、なんて図々しい奴なのだと、ムっとしたのだけれど、しかし、車をぶつけられたらつまらないと、渋々外に出る。

すると、先に停まっていたはずの車が無かった。

どういう事?と思う私に、彼が私のキュービックの左リアタイヤのフェンダー辺りを指差し、「これ、前からあった傷?」と聞いてきた。
見ると、たしかにこすり傷が入っていた。
「無かったけど」と答えると、彼は、「あー、じゃあ、やっぱり私だ」と、困りだした。

つまり、車を出すから見てくれ、じゃなく、車を出す時に引っかけたっぽいから、見てくれ、だったのだ。





水色の丸部分が、今回つけられた傷。

たいした傷では無い。
しかし、別に良いよと許せる傷でも無い。

ムーと、傷を見ていたら、彼が、「車を先に停めているので、車を取って、戻ってくる」と言った。

私が怪訝な顔をしたら、「大丈夫、逃げないから」と言って、去っていった。

後を追おうかとも思ったが、同行者もいるし、なにより、わざわざ声をかけてきたのだから、逃げはすまいと、待つ事に。

戻ってきた彼は、ようやく私に「いやーすみません」と言ってきた。

普通、一番最初に言う台詞であろうにと、呆れた。


彼は、困惑混乱しているのを丸出しで、私達をそっちのけで、保険屋に電話しまくっていた。
その言葉には、そこの保険屋が、いまいち優秀では無いのだろうなという事が伝わって来、また、彼もいまいち回転が悪いのだろうなぁと感じざるを得ない会話であった。

一応、私に気を使っているつもりで話しているという空気は感じるのだけれど、どうにも、彼の罪悪感がひどく希薄だよなぁ…と思わされる言葉が、出すぎなのだ。

しばらく観察して思ったのは、彼は、彼の中で被害者になっているのだ。

犯すつもりも無かった事で、自分が加害者となり、彼は、ひどく困っているわけだ。
困っているのだから、彼は被害者気分になってしまっているわけだ。

なんの話をしているのか知らないが、ひどく待たされた。
1時間弱は待たされたのだから、たかがこれしきの事で。

いいかげん面倒臭くなってしまい、この後、仕事に行かなくてはならないので、連絡先だけくれと言ったら、「寒いから、とりあえず店で連絡先の交換をしましょう」と、ラーメン屋を指差した。

呆れた。
お前の店じゃねーんだっての。
なんでこんな事で、店に迷惑かけて、場所借りなくちゃいけねーんだっての。

もう食い終わって出てきてるんだから、さっさと書いてくれと言い、連絡先をもらい、私はその場を離れた。


帰り道、なんとも間の抜けた声の保険屋が、何度も「申し訳ありませんでした」「ご迷惑をかけました」と言いながら、「今電話で話をしても、大丈夫か?」の確認もせずに、勝手に言いたい事を話し出した。

私は車屋に任せるから、そっちと話してくれと言った。

保険屋は、「今からその車屋に持っていくのか?それとも明日持っていくのか?」といった事を聞いてきたので、年の瀬で忙しいのに、いつ持っていけるかなんてわかるか、持って行くっていう労力もかかるんだってのに、そんなもん、こっちが車屋と相談して、こっちの都合で持っていく、連絡を待てと伝えた。



彼も保険屋も、誠意ある、そして正直な対応だと思う。
私なら、ヤベ!って、たぶん逃げてしまうと思う。

しかし、せっかくの誠意ある、正直な対応も、ピントがずれただけで、これだけ相手に不快感を与えてしまうのだなと、痛感させられた。

まぁ、でも、ね。

馬鹿なんだろうな、で、自分を納得させて、変に怒ったりはしない事にします。

直してくれるんだしね。


…ついでに、縁石でちょっと削っちまってるアルミホイールも直してもらうとしようかな w

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )