「蛇の歯」 フェイ・ケラーマン 上・下巻 創元推理文庫
SERPENT’S TOOTH 吉澤康子・訳
高級レストランで男が銃を乱射。
悪夢のような惨状に、デッカーら捜査陣は怒りと動揺を隠せなかった。
そんななか、犯人らしき男もその場で死亡しているのが見つかる。
やめさせられた元バーテンダー。犯行後に自殺したらしい。
誰かを狙った計画的犯行か、 . . . 本文を読む
「倒錯の死角(アングル)」【201号室の女】 折原一 創元推理文庫
東京北区東十条。
古い木造2階建てに、翻訳家の大沢芳男は伯母と2人で暮らしていた。
2階の部屋からは、隣にあるアパート、メゾン・サンライズが見える。
芳男には、のぞき願望があり、屋根裏から201号室の若い女性を見ていた。
ある日、その女性が殺され、その死体を見てしまったショックから、芳男は酒に逃げアルコール . . . 本文を読む
「優しすぎて、怖い」 ジョイ・フィールディング 文春文庫
SEE JANE RUN 吉田利子・訳
春遅いある日の午後、ジェーンはミルクと卵を買いに出かけ、自分が誰だかわからなくなった。
何の予兆も予感もなかった。
自分の名前も年も家も分からないのに、ミルクと卵を買いに行く途中だということは知っていた。
そしてコートの下の服には血が付き、ポケットには現金1万ドル . . . 本文を読む
「ロードサイド・クロス」 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
RODSIDE CROSSES 池田真紀子・訳
カリフォルニア州を貫く、ハイウェイ1号線。
モンテレーの街にさしかかったあたりに置かれたロードサイド・クロス(路肩の十字架)。
そこは事故の少ない場所で、事故の記憶がないのでパトロール警官は不思議に思う。
しかも、十字架にあった日付け . . . 本文を読む