「暗殺者たちに口紅を」 ディアナ・レイバーン 創元推理文庫
KILLERS OF A CERTAIN AGE 西谷かおり・訳
かつてはナチの残党を、現在は犯罪者を標的としてきた暗殺組織〈美術館〉。
社会に害をなす人物の抹殺に40年を捧げてきた60歳のビリーたち女性暗殺者4人は、引退の日を迎えた。
それを記念するカリブ海クルーズに出かけたが、彼女たちを殺すため、組織から刺客が送り込まれたと判明する。
生き延びるには、知恵と暗殺術を駆使して組織に反撃するしかない。
もはや若くない肉体と輝かしくもほろ苦い思い出を抱え、ビリーたちは殺すか殺されるかの危険な作戦を練り始める――。
<文庫本1頁目より>
暗殺者の物語なので、殺しのシーンが沢山出て来るのが痛い。
でも、何が起こっているかの謎や策略が面白い。
少しも油断出来ない状況で、緊迫感もある。
色々な技術や考えがあるのは面白い。
後で分かる、濡れ衣の罪の経過も、あらあらと言う感じ。
しかし、こういう組織は出来た当初は本来の道を進むだろうが、時間が経つと歪みが出て来るものだろう。
そんなに、いつも暗殺する人物がいると言うのも怖い。
60歳って、少しずつ変化の出る年かも知れない。
出来ていた事が同じように出来ないとか。
そんな要素も丁寧に書かれていた。
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