しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ロードサイド・クロス」   ジェフリー・ディーヴァー 

2011年09月02日 | 読書
「ロードサイド・クロス」   ジェフリー・ディーヴァー      文藝春秋 
 RODSIDE CROSSES                  池田真紀子・訳

カリフォルニア州を貫く、ハイウェイ1号線。
モンテレーの街にさしかかったあたりに置かれたロードサイド・クロス(路肩の十字架)。
そこは事故の少ない場所で、事故の記憶がないのでパトロール警官は不思議に思う。
しかも、十字架にあった日付けは、明日。
モンテレー在住の少女、タミー・フォスターが駐車場で拉致され、自分の車のトランクに閉じ込められ殺されかける。
事件を知った、パトロール警官は、あのロードサイド・クロスは殺人予告だったのではと、回収する。
タミーに話しを聞きに行ったのは、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官キャサリン・ダンス。
ダンスはキネシクスの専門家。
タミーが何かを隠していると確信する。
そして、タミーがある有名ブログにした書き込みに注目する。
それは、ハイウェイ1号線 で高校の卒業パーティからの帰宅途中に少女2人が死亡した交通事故に関するもの。
運転していた少年が、糾弾されたいた。






ディーヴァーお得意の、ドンデン返しの物語。
しかし、ダンスたちが信じていることが、自分にはそうとは思えないことも。
なので、多少予測出来たこともある。
しかし、ラストのドンデン返しは、判断する材料が不足だから無理。
少しはヒントがあったのだが。
誰かが襲われたと思ったら、違った人だったと、これも得意なディーヴァー。
叙述トリック。
分かっているのに、また騙されてハラハラさせられた。
今回のテーマは、インターネットの怖さ。
大分前から、多く書かれているが、その被害は多種多様。
しかし、突き詰めれば、怖いのはインターネットではなく人間なのだ。
どんな便利な物でも、使う人によってはマイナスな物になる。
インターネット、匿名だと思ってあまりにも無防備なことはしない方がいい。

コンピューターゲームは、ほとんどしたことがないので、この中のゲームも想像するだけ。
RPGは、楽しそうだとも思うが。
ゲームをするより、本を読む方が好きだ。     

キネシクスは興味深い。
人間は3つの手段で意思伝達を行っている。
第1に言語―何を話すか。
 言葉そのもの。信頼性はもっとも低く、偽るのも1番簡単。
第2に言葉の質―どう話すか。
 声の高さ、話す速度、頻繁に間をおいて“えーと”などの言葉をはさむか。
第3にキネシクス―ボディランゲージ。
 しぐさ、視線、呼吸、姿勢、物腰。
 話しの内容よりも、はるかに多くを語るもの。

しかし、あまりそればかり考えていると、人間不信になりそう。
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