しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「はみだしっ子」  Studio Life

2017年10月21日 | 観劇
「はみだしっ子」  Studio Life
2017・10・20(金)~11月5日(日)     東京芸術劇場シアターウエスト

原作 三原順
脚本・演出 倉田淳

上演時間 2時間5分(休憩なし)

10・20(金)TRK(トランク)チーム観劇

グレアム 岩﨑大
アンジー 山本芳樹
サーニン 緒方和也
マックス 田中俊裕

「動物園のオリの中」「だから旗ふるの」「階段のむこうには」の3つの物語を、その順番に。
4人が、子猫が置かれていた場所に、‟恋人“を待って座っているところから始まる。
舞台セットは、舞台幅の階段が6段くらい(かな)に、左上にポスターに描かれているような街燈はひとつ立っているだけ。
後は手に持つ小道具と、大きいのは船の積み荷の木箱だけ。
とてもシンプルだが、ちゃんと色々な情景が浮かぶ。
これが舞台の面白さ。
「はみだしっ子」の世界がそこにあり、言葉と心情が痛いほど伝わる。

まだちょっとスムーズにいかない場面もあったような気がするが。
それは、ステージが少々広過ぎて、下手や上手にはけて戻って来る間が長い感じがしたから。
シアターサンモールくらい、もう少しコンパクトでもいいのかも。

ビジュアル的には、グレアムは黒、サーニンはシマシマ、マックスはベストと表しやすいし、それぞれ良かった。
特に岩﨑グレアムは座る姿や、屈んでマックスに接する姿がグレアムだった。
優しい微笑みも。
岩﨑さんは、昔はわりとどの役も同じように見えたのだが、最近の役はそれぞれ特徴が出て凄く良くなった気がする。(何だか偉そうで申し訳ない)
エッグスタンドマルシャンや5歳児のクリントも、とても良かった。
アンジーのビジュアルだけがいまひとつ。
髪型は銀髪だったが、スタイルが違う。違うだけじゃなくてカッコ良くないし、似合ってない。
衣装もフリフリのブラウスは着ていたけど、おしゃれなアンジーではなかったな、と。
台詞や雰囲気はアンジーなのだけど、服が・・とつい気になってしまった。(と言いながら泣いたけど)
田中マックスは笑顔がホントに可愛かった。マックスの笑顔とは違うかも知れないけど、可愛かった。
サーニンが今回はちょっと地味な出番になったかな。
緒方サーニンは、かなり ぶっきらぼう。

大好きだった「トーマの心臓」をテレビで見てStudio Life を知り、Studio Lifeにはまった自分。
「トーマの心臓」以上に大好きだったのが「はみだしっ子」
「Sons」を上演した事があるのを知り、同時に「はみだしっ子」は無理だから「Sons」だった事を知る。
その「はみだしっ子」を上演すると、倉田さんが発言されたのを聞いた時から、楽しみに待っていた。
正直、不安も少しあった。
しかし、直前に公演された「THE SMALL POPPIES」で5歳の子を演じる役者さんたちを見て、不安はちょっぴりに。
そして、待ってましたとばかりに、初日に観劇。
昔はそうでもなかったが、今は年とともに涙もろくなり、原作を読むといつも泣いてしまう。そんなシーンがたくさんある。
きっと舞台を観てもそうだろうと思っていたら、思った以上に泣いてしまった(ハズカシイ)。
やはり、Studio Lifeに、倉田さんの演出に間違いはなし。
これをきっかけに、今まで三原順さんを、はみだしっ子を知らなかった人が、本も読んでくれるといいな、と思う。

はみだしっ子のグッズもたくさんあって、迷ってしまう。
全部欲しいけど・・・予算が・・。
とりあえず、グレアムペンギンのチャームをひとつ、迷わずお持ち帰り。
アンジーカッパやサーニンアンコウ、マックスベアーとあればいいのにと思ったが、これはマイナーなのかな。
グレアムペンギンは大活躍だけど。

余談だが、曽世さんとアルフィーの高見沢さんが似ていると、アルフィーの坂崎さんが言っていた。
坂崎さんと曽世さんは一緒に仕事をしたことがあり、その時「高見沢顔だね」と言ったと。
自分は似ているとは思わなかった。
しかし、今回、レディ・ローズで登場した曽世さんを見て「わっ、似ている」と心の中で叫んでいた。
その後も、何かの表情か角度か、似ている、と。やはりあの髪型か。
やっと自分も似ていると納得。


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