しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ファーゴ」1996米

2006年02月16日 | 映画
ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリーは借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。
誘拐を実行するのは、前科者の従業員から紹介された妙な二人組、カールとグリムスラッド。
だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージ・ガンダーソン(F・マクドーマンド)は事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく。 


たいした計画もなく、軽い気持ちで偽装誘拐をした。
事件は自分が関われない所で、大きくなり、無関係な人も含め、たくさん死んで行く。
どうしようもなくなった人達の暴走物語。
狂気に走った人達と対比して、健全な生活を送っている女性刑事の普通さが、とても温かく感じられる。
人は狂気と隣り合わせで生きているのか。こんな事に巻き込まれて命を落とすなんて、たまらない。
犯罪映画というサスペンスではなく、こんな人間もいるんだと言う人間観察の映画みたいだった。

始め「これは実話です」と出て、そうなんだ、こんな酷い事があったんだと思っていたら、後で実は違う事を知る。
実話と書いた方がよりリアルに感じると言う、監督の考えだったらしい。
確かに。
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