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「歌われなかった海賊へ」 逢坂冬馬

2024年07月26日 | 読書
「歌われなかった海賊へ」 逢坂冬馬  早川書房  

1944年、ナチ体制下のドイツ。
父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトと出会う。
彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に反抗し、ヒトラー・ユーゲントにたびたび戦いを挑んでいた少年少女だった。
ヴェルナーらはやがて、市内に敷設されたレールに不審を抱き、線路を辿る。
その果てで「究極の悪」を目撃した彼らのとった行動とは。
差別や分断が渦巻く世界での生き方を問う、歴史青春小説。
     <単行本カバー見返しより>





実際にエーデルヴァイス海賊団と言うのはあったのか。
エーデルヴァイスはエーデルワイスと同じなのか、と思いながら読んでいたのだが。
あの当時、ナチスの教育で、フランツ・アランベルガーのように考えるのが普通だったのだろう。
今のロシアと同じだ。
そこから、実際には違う事に気が付くのは何が必要なのだろう。
この物語のエーデルヴァイス海賊団のエルフリーデは、それに気が付ける要素があった。
レオンハルトは親に対する反抗からだったのだろうか。
そんな“気が付ける要素”が必要なのだろうか。
青春小説と言うように、説明めいた所も多く、物語としては少し物足りなさもあった。
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