しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「Sweet Rain 死神の精度」 2007日本

2010年05月03日 | 映画
「Sweet Rain 死神の精度」 2007日本

監督 筧昌也
原作 伊坂幸太郎

不慮の死が予定されている人間のもとに現われて、その死を“実行”するか“見送る”かを決める死神。
電気メーカーの苦情係り、藤木一恵(小西真奈美)の前に現われたのは、ミュージックが好きな死神、千葉(金城武)。
自分の愛する人が次々と死んで行くと言う一恵。
決めるまで7日間。
千葉は最後まで判定に迷う。
千葉が判定する3人との出会いの物語。



原作を読んだ時、この物語から何を読み取ればいいのだろうか。
そんなことを考えてしまった。
自分の感想を読んだら、“感想”に苦労している。
伊坂さんの書く物語は、会話や人とのやり取りの雰囲気が好き。
その部分では楽しんで読めるのだが、物語としては、面白いかどうか分からなかった。
今回映画を見て、同じように感じた。
と言うことは、原作と同じような雰囲気で作られたということか。
物語はちょっと違っていたと思うが。

不思議に思ったのが、死神の仕事。 
“実行”か“見送り”か。
その人が不慮の死が予定されていると決めるのは、誰なのか。
きっと神様だ。
人は“神様のレシピ”通り、生きているのだから。
それを死神が今死んでもいいかを判断すると言うのは、神様が間違っていないかを判定するという事なのだろうか。
今回は、藤木一恵を“見送り”にしたのは、正しかったのだと言うことなのだろう。
最後に青空も見られたことだし。
しかし、その判断が正しいか、間違っているかなんてどうしてわかるのだろう。
充分に生きたかの判定なんて。
生きていれば、まだまだ違ったことが起こる可能性があるのに。
そんな死神の判定に“精度”が要求されるのかな。
死神は役にたっているのだろうか。


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