しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「つぐない」 2007英

2009年04月29日 | 映画
「つぐない」 2007英

原作 イアン・マキューアン『贖罪』   監督 ジョー・ライト

1935年、夏のイングランド。
ジャック・タリスの屋敷では、13歳の少女ブライオニーが休暇で帰省する兄とその友人を自作の劇で歓待しようと戯曲を書き上げる。
しかし、一緒に演じる従姉弟たち、15歳のローラと9歳の双子のジャクスンとピエロは乗り気ではなく、ブライオニーは意欲を半減させていた。
そんな時、姉セシーリアと使用人の息子ロビーとの衝撃的な場面を2度も目撃してしまう。
自分もロビーに想いを寄せていたブライオニーはショックを受ける。
そして、敷地内でローラが襲われる事件が起き、それを目撃したブライオニーは、犯人はロビーだと告げてしまう。
ロビーは逮捕され刑務所に入れられ、4年後フランス、ダンケルクの戦場にいた。
セシーリアとブライオニーは共に従軍看護婦を務めていた。



ブライオニーの証言で運命が変わってしまった、セシーリアとロビー。
それが自分のせいだと分かって、そのつぐないの為に生きてきたブライオニー。
事件が起きてから、あっという間に4年が経ってしまったので、その間にどう言うことがあったのか、いまひとつ分からないのだが、ブライオニーの償いとは、誰に対してのものなのだろう、と不思議に思ってしまう。
償いたいと思うならば、嘘の証言を取り消す事が先決だと思うのだが。
映画はその事件より戦争に場面が移り、戦争やダンケルクの悲惨さがひしひしと伝わって来て、そちらの印象の方が強くなる。
静かに大勢の生徒たちが死んでいるシーンは、幻想的で美しささえあるが、胸が苦しくなる。
ブライオニーが死に逝く兵士を見守るシーンも印象的だ。
戦争がなければ、この3人の運命も違ったものになったのだろうか。
もうひとつ、ロビーに罪を着せても平気な人物がいたということだが、身分の違いということがあるのだろうか。
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