ウクレレ女子と星屑ギター

2021年01月05日 | 日記








こないだも話しましたが
このコロナ渦の中、
何やらウクレレの売れ行きが
2倍にも3倍にも伸びているようです。
軽くてちっちゃくて弾きやすく、
値段もお手頃ということで、
女子人気が高まってるようです。
実際、僕の周りのウクレレ女子急増を考えれば、
きっと全国的にそうなんだろね!
いやいや、もしかしたら世界的にそうかもしれません。
わがコザが誇る照屋楽器店さんも、
もしかしたらウクレレの数がギターの数を越えるんじゃないか?
なんて勢いでウクレレが店内を陣取って来てますからね。


楽器店からレコードやカセットが消え、
これと同じ流れでCDも消えて行き、
いつまでも売れない物を置くわけにもいかず、
ホントに全国の街の楽器店さんは生き残る為に必死です。
しかし、一体誰がこんな世界を予想しただろうか。
昨今の異様なアナログレコード・ブームの
値段の高騰なんかも考えものだが、
街の楽器店から音楽が消え、
サブスクだけってのも寂しいちゃー寂しい話だーね。
ホントさ、ひと昔前なら、
コザでも楽器店に姉妹店なんかあってさ、
ロック&ポップスなどが一号店、
耳の肥えたジャズやクラシックファンは二号店、
なんてそりゃ贅沢で豪華な時代があったんだ。
あのレコードの匂いや、ギターやアンプの匂いに興奮して
毎日通ったもんだった。
やっぱ匂いって何よりも大事ね。
子供はギターなんか高価で買えないから、
ショーケースを眺めて見るもんだったし、
目で見て想像して弾くちゅーものだった。
永遠にずっと見てられたよね。ホントに。
その頃はまだ一番街の中も元気で、
人の暮らしに街が寄り添ってるいい時代でしたね。


けどウクレレの売り上げが2倍3倍になっても、
現状、街の楽器店さんは追いつけないのよ。
これまでホント僕なんか、
修理やら何やらで、
街の楽器店にはすごくお世話になってるので、
それこそウクレレの購入を友達に勧めたり、
なるべく街の楽器店を活用しよう!
なんて声掛けなんぞするのが限度でね、、、
情けないけど、ホントなんだ。
楽器店の不況はね、きっと直接コロナと関係なくてね、
やっぱり配信やサブスクなどの、
時代の移り変わりが大きいと思う。
ね、そりゃーあんな事されたらね。
あーたぁ、かなわないって。
まぁー仕組みは有線放送の未来版って感じだから、
人の考えることはそう変わってはないけどね。



以前のblogでも書いたことある内容だけど、
僕の愛するテレキャスの話しましょうね♪
その昔、友達のギタリストが
僕のテレキャスターを見てこう言ったんだ。
「しかし何だろね〜このテレキャスって代物はさ。
ネックとボディをテキトーにくっ付けて、
後はカンナ掛けて仕上げたみたいな
簡素な作りなギターだよな〜はは」みたいなね。笑
で、僕も彼と一緒になって笑った。
だってホントそうなんだよ、テレキャスってさ。
fenderが最初に発売したギターってこともあってね、
作りにも音も凄くシンプル極まりないのだよ。
けど、テレキャスの偉大さってのは、
こんなシンプルなデザイン、そしてサウンドなんだけど、
発売時の1950年から何にも変わってないのだよ。
これは凄いことだよ。
もう70年もあのままなのね♪
70年だよ、あーたぁ!
僕はよくストラトキャスターを
何でもあるチェーン店の多い回転寿司屋さん、
テレキャスターを立ち退きを求められても頑固に動かない、
商店街のお寿司屋さんなんて例えるんだ。




ストラトはやっぱりスタイリッシュで、
色んなカラフルな音を演出出来るギターなんだ。
一方テレキャスはとにかく頑固。
あのデザインにも通ずるけど、
もうシンプルにひたすらあの音しか出せない。
エフェクターとの相性も良くないし、
レスポール系のギターのようにボリュームを上げ下げしても
ほとんど無意味!笑
良く言えば男前、悪く言えば融通がきかない。
それも昭和の男だからとにかくタチ悪いのだよ♪
でもこのタチ悪いギターを手なずける事が出来る人だけが、
ワン・アンド・オンリーという称号を手に入れられるってわけなんだ。
もうホントほとんどギターをギターとして捉えてない、
ぶっ飛んでるギタリストだらけなんだ、テレキャス弾きは。
前の記事にも書いたロイ・ブキャナンさんでしょ、
それから同時代のジェームス・バートン、
THE BANDのロビー・ロバートソン、
STONESのキース・リチャード、
ジェフ・ベックにエイモス・ギャレット、
もうゲロゲーロな連中ばかりだ。
なので僕もずっとテレキャスなんだ♪
あいつ上手いね、なんてまだまだなのよ、実は。
あいつのギター変じゃね?
って言われてやっと一人前さ〜笑
みんなユーモアと楽しい嘘を忘れないでぇ〜


今日はこの曲で!
カントリー界には恐ろしいベンドするテレキャス弾きが多いけど、
最初聴いた時はぶっ飛んだのがエイモス・ギャレット。
ウーンウーン♪とか、
グニャグニャした変態ベンド奏法で有名なエイモスは、
「星屑ギター」とか「神様が酔っぱらったようなギター」
なんて称号の持ち主で、
千鳥風に言えば“クセがスゴいギタリスト”でしょうか?
有名なマリア・マルダーの「真夜中のオアシス」から。
1:19から始まるエイモスのテレキャスサウンドに注目!
一人前だ。ニン。。いい夜を。


Midnight at the Oasis


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