ブロンクス物語

2021年08月06日 | 日記


A Bronx Tale Opening Scene







何年振りに観ただろか?
の、僕のブロンクス物語。。
ホントにいつ観ても、
こう男子の潜在意識をくすぐられるというか、
毎回観終わった後に、何ともいえない余韻に包まれるとです。


男子はやっぱり、
危険な場所が好きだし、
危険な兄貴のような人に憧れるもの。
いやーそりゃーさ、今時の子から見たら、
それこそ笑い話にもならないような
サブい話になっちゃったりするかもだけどぉ♪

ちょうどね、10代半ばぐらいから男の子は、
危険な世界に憧れを持ち始めるんだよね。
これまた名作「スタンド・バイ・ミー」が死体探しと自分探しの旅なら、
この映画はさらにデンジャラス度が増した感じとでも言うのかな。
言うなればそれは光と影、昼と夜、表と裏が、
まるで家族のように親密だったりする。
それがホント半径3メートル以内で起こるわけでね。
で、そんな危険で甘美な階段を少年は恐る恐る降りるんだな。。
それこそがブロンクス物語の伝えたいことだと思うし、
それはけして単純に正義や悪と言えないような。。
それこそ人は環境を選べない中で、
生き方と生活を見つける事をこの映画は教えてくれる。


主人公のカロジェロには実父ロレンツォとソニーという2人の父親がいて、
彼はその相反する2人の中で成長するわけで、
そのカルジェロを照らすブロンクスの光と影に、
やっぱりいつも僕はやられるのです。
それは僕の幼少期のコザと同じ匂いだったりして、
この物語が身近に感じる理由のひとつでもある。


これまた劇中流れるたくさんの珠玉のDoo-Wopナンバー!
そうだね、僕にとっては、
スタンド・バイ・ミーやアメリカングラフィティーより、
Doo-Wopがぴったりとハマる、ブロンクス物語はそんな映画だよ。
なんたってブロンクスだよ?
なんたってあーたぁ、ローラ・ニーロが生まれた街だよ。
そりゃ音楽が鳴り止むわけないさ!
あの時代のブロンクスじゃなおさらのこったぁ!
毎日が差別との戦いで、戦いだけどそれでもDoo-Wopでよぉ。。
恋と友情の狭間でもがき苦しみ、
誰もが挫折の中で明日を夢見てたような。。ひゅ〜。。
それでも街を歩けばやっぱりdoo-wop!
ラジオをつけりゃーそれでもやっぱりDoo-wop!
お、お、オレは行きてぇーぞ、ブロンクスへ!
って当時のこのブロンクス限定だけどね、、、
生まれるの遅いね。
しかし音楽は不思議だ。。
その時代や街の景色、人々のファッションから思考まで、
すべてが音楽と密接に繋がってて、
まるで時代と音楽ってよく似た一卵性双生のよう。


こんなにすべてが愛おしい映画ってのもね。。
なかなかないかな。。
武道館も東京ドームも、紅白もオリコンもいいけど、
僕はやっぱり日々の人々の生活の中で鳴り響くような、
このブロンクス物語で流れてるようなリアルな音楽が好き。
こういう音楽がTVなんかではなく、
街中で鳴り響いて欲しいんだな。
かつてのオキナワがそうだったようにね。
特にコザなんかそうだよね。
ブロンクス物語まんまだった。
みんな生活の中に歌が混在してたんだよ。
つまりそれは今みたいな過剰な情報で聴く音楽じゃなくて、
たった1枚のシングルレコードなのよね。
自分が自分の意志で選んだたった1曲で充分だった時代の話。
そういうの、いつもこの映画観る度に教えられるよ。
つまり、コザとブロンクスは繋がってた隣町なんだな。
うーん、なんか幸せ♪

この映画の脚本はソニー役のチャズ・パルミンテリ。
それをデ・ニーロが初監督作品として選んだ作品なんだ。
こんなリアルな映画はなかなかないんじゃないかな?
チャズこそがカロジェロであり、ロレンツォでもあるんだな。
ブロンクス物語よ、また10年後な!
元気でいろよ!(お前もな!)


死人が目を覚ますなんて。。大好きなショット。


ブロンクス、、なんてDoo-Wopが似合う街なんだろう?
たりめぇーさ、Doo-Wopはここで生まれたからさ♪


A Bronx Tale I Wonder Why



Skydust

Koko