R.R.Qの曲達

2017年12月02日 | 日記

 

 

 





少し落ち着いたので、

ちょっとアルバム「R.R.Q」の曲紹介を、

思い出話を交えつつ話してみたいと思います。

リリース時がなんだか、もう懐かしい感じもありますが、

行ってみよう!

 

 

 

R.R.Q/ローリーロール・バンド

 


1.恋をしようよ

 

オープニングは、やっぱ名刺代わりのこの曲を。

なんか1番このバンドらしい曲だと思うので。

スモール・フェイセズみたいなワイルドな

楽曲にしたくて書いたんだけど、

スパイスとして入れた、L、O、V、Eというコーラスは、

ナット・キングの「LOVE」からだし、

台詞のとこはブルース・ブラザースという、

相も変わらずのチャンプルー具合。。。

朝NOWさんのオルガンをフィーチャーして、

なかなかイカすでしょ?

イアン・マクレガンというよりはブッカーTジョーンズですか。



2.Going To Back Okinawa

 

ライヴ感出したくて、間髪入れず2曲目へイン。

2コードのシンプルなニューオーリンズR&Bスタイル。

ここでも朝NOWさんのコロコロピアノをフィーチャーしてます。

実はこの曲、

書いた当初はタイトル「Going To Back Tulsa」という曲でした。

アメリカはオクラホマ州のタルサという場所には、

好きなミュージシャンが多くて、それがきっかけで書いたんだな。

♪古い友達に会いに来たんだぜ グレイハウンド・バスに飛び乗って

浮かれたカンザス・シティー 憧れのニューオーリンズ

飛ばせば踊るよ ルート66♪みたいな歌詞だっけかな。

2番はジェイミー・オールデイカー、カール・レイドル、

ディック・シムズのタルサトップス、

ジェシー・エド・デイヴィス、J.J・ケイルの名まで飛び出す始末。

まさにタルサづくしってな歌詞でしたね。

いつかまたこのバージョンでも歌ってみたい。

 




3.悪い噂

 

物議は醸し出さないけど、もう身内受けしかしないような曲だね(笑)

しかしこんな歌普通書かないよね〜。

遊び過ぎだな〜。

サブタイトルのRyo‘s Blues通り、身内ネタだよ。

でも曲の構成はなかなか良いものが出来て満足、、かな。

ツインのスライドギターはジョージかな?

いやトッドかな?笑

これもいつか亮くんと弾いてみたいな。

 



4.情熱の橋

 

曲なんてのを書いてますとですね、たまにね、あるわけですよ、

いい物が現れる時が。

よく「曲が降りてくる」とか聞きますが、

そういう表現は好みじゃないので避けますが、

確かに何年かにやって来るんだ。

まっ、いい物って言っても、あくまでも個人的見解ですが(^ ^)

今回のRRQなら間違いなく「情熱の橋」って曲がそうで、

これは久し振りに来たぁ〜なんて興奮したな。

若い頃THE BANDに夢中でね、こんなバンド作りたいな、

1曲をまるで1本映画のように表現出来るなんて、と憧れがありました。

10年前に書いた曲なんだけど、やっと世に出せて良かった。

「シンディー」や「悲しい嘘」書いた時と同じ感じで、

テンション上がっちゃったなぁ。

この歌好きですってたまに言われるんだけど、

とても嬉しい。そんな曲ですね。

ガチャさんのよく歌うベースを中心にバンドの絡みが最高にキマってる!

THE BANDだぁぁ。。。

 

 


5.skydust

 

これなんか僕にしては珍しい曲ですかね。

ビートルズのアルバムにポールがひょいなんて軽く入れる、

小品が大好きでね。「I Will」とか。。。極上小品なヤツ。

あと、ふとTVで見たマッキー(槇原敬之さん)の曲の、

頭打ちの日本語の美しさを生かした作曲法に気づいて、

あ〜自分の歌にこんな歌ないな〜ってね。

僕の譜割りってのは、とても日本語とは思えない譜割りなもんで、

きっとマッキーのような頭打ちに憧れちゃったんだな。

どんな張り切ってもマッキーにはなれないけどね。

 やっぱ歌詞が短いっていいな。。

 

 


6.あきらめが肝心だ〜親は選べない


真矢みきさんの「あきらめないで」アンサーソングではないですが、

しかし我ながらどうしようもないタイトルですな。

まぁー「ひらりと交わすなんちゃって」

なんてモットー掲げたと言うことでお許しを♪

一応、親や身内には聴かせてないです。

はは、ホントどうしようもない(笑)

Woo-Too-TooやToo-Too-Mayを作った同一人物とは思えませんな。

けして祖先否定ではないので、誤解のないように。

血筋に関しては「それ行け糸満娘」でも歌ってましたが、

ま〜親も子を選べませんが、子も選べないということで。

カージューと二人で、

大の大人がオモチャを選んでこれがイイ!これがナイス!

などとオーバーダビングした楽しい思いでの一品とです。

 

 

 


7.キジムナー

古いですよ〜この「キジムナー」は。

なんたってアピーさんがWALTZ加入する以前の曲ですから。

キジムナーをキGムナーって表記してた時期もあったんだけど、

何のことはない、それはKeyがGのワンコードだから。

みんなの中にも各々キジムナーのイメージあると思いますが、

ここに登場するキジムナーは悪さをするキジムナーですね。

夢の中でキジムナーと会ったことが何度かあるのですが、

話すと長くなるのでここははしょるね。

♪汗かけ汗かけ♪とか♪押せ押せ♪ってのはね、

僕らが子供の頃、金縛りはキジムナー仕業だ!

なんて都市伝説みたいのがあったわけね。

キジムナーが悪さしないように、

カジュマルに釘を打つなんて迷信もあったぐらいの時代の話でね。

若き残像のパンクロック!

ライヴではカージューがどこで間違えるのかが、

いつも楽しみなナンバーだね。

 

 



8.なまけ者のポルカ

わは、どんどん曲がどうしようもなくなって来ますね〜。

「冬のCanvas」の後に「夏のCanvas」って曲書いたりする

シリーズ物書くのが得意なのですが、これもそんな感じかな。

歌詞はね、う〜ん、よく分かんない(笑)

なんでこんな曲書いたのか。

はは、僕歌詞は煮詰めて手直しなんかしないんですね。

もうバッと勢いで書いておしまいって感じなんだ。

ここでは朝NOWさんのアコーディオンが効いてるね♪

ギターソロはキング・カーティスに便乗した、

ブーツ・ランドルフにさらに便乗したローリーリックという・・・荒業!

って誰も知らないか?わは。。






9.ハレルヤ

WALTZっぽいR&BテイストをRRQでもって感じでしょうか。

もうこのメロディーの譜割り・・・ヘンですよね?

これはですね、実はイメージはメイヴィス・ステイプルズなんだ。

ひ〜大きく出てごめんなさい!

この変な歌の譜割りに無謀な影響が出とるとです。

この曲はシャフルでも8ビートでイケるという珍しい曲なのですが、

今回は軽いシャッフルナンバーで収録してみました。

この手のシャッフルになると、

どうしてもインプレッションズが聴こえちゃうんだけど、

途中の大きな展開は70s初期のソウルミュージックの影響かな。

メンバーみんなで何度も手拍子やコーラス録って、

クラクラになりつつも楽しかった。

 

 



10.No Face No Name


う〜ん、、、やっぱりこれも困った歌い方ですな。

ロックアレンジなんてバージョンも作ったのですが、

久し振りにヴァイオリンをフューチャーしてみました。

奇妙な転調をニューウェイブと取るか、

フィル・スペクターと取るかは貴方次第(笑)

ガチャさんの美しいベースラインと、

イケイケカージューのエンディングのドラミングがカッコイイ!





11.僕の左手

 

Skydustもそうですが、僕には珍しく短い歌詞ですね。

そこが好感持てます(笑)

歌詞に関してはいつも思うんですね。

こんな長い歌詞に何の意味があるんだ?とか。

別に2番なんかなくてもいいじゃん!とか。

だから歌詞が少ない曲出来たら単純に嬉しいんだ。

って後半のギターソロ長過ぎやろ!ってクレーム来そうだね?

「永遠の詩」以来かな?こんな長くソロ弾いたの。

でも、この曲はもう作った時から、そういうイメージ出来てて、

歌詞よりもギターの方に重点を置きたかったというか、

言葉以上の説得力を持たせたかったというか・・・

まぁ、単にエゴですけど♪

楽器を弾けない人でも、口ずさめるようなソロが僕の理想。

ここでのカージューのドラムの太さにも痺れちゃいます。

このドラムの包容力と太さって、

カージューが身長180cmの体重88kgぐらいの人に感じちゃう。

まるで別人じゃん!笑

実際レコーディングの時、プレイバック聴きながら

ガチャさんと二人で「まるで別人だよね〜」って笑って聞いてたね。




12.ありえない夜

 

ニール・ヤングにでもなりたかったのでしょうか?

RRQライヴの定番の曲なんだけど、ちょっと地味な印象があるんだけど、

ガチャさんがお気に入りなのかな?よく彼からリクエストが来ます(笑)

だからと言うわけじゃないけど、こういうのも収録してもいいかなと。

この曲もエンディングのギターソロが長いですね。

そこもニールヤングか?

この曲も歌以上にギターで歌いたかったとです。


 

13.ユーバンタへいこう

 


クロージングに割と軽いポップな曲を入れるのが昔から好きで。

コザの喧騒から抜け出してユーバンタへ向かうのが、

20代の頃から僕の息抜きだったのですが、

これまでこの海で曲をたくさん書いてきた。

ちょっと書き過ぎやろ?ってぐらい書いてきたので、

そろそろ最終章だなっと書き下ろした曲がこの曲です。

ユーバンタは昔の読谷の人達にとっては、

様々な想いが詰まってる場所だと思うけど、

肩肘張らず、僕なりの大好きなユーバンタを残せたらと思って書いた。

でも僕ら世代の読谷の人は、意外とこの海を知らないんだよ、、

Waltzのマットミさんとかね、知らない人多過ぎなぐらい。

こういう曲調に決まってホーン・セクションが外せないのは、

幼少期に身体に馴染んでるビリー・ヴォーン楽団や、

ビル・ドゲット・コンボの影響が大きいですね。

 

 

〜あとがき〜

 

とにかく仕事が忙しいメンバーでのレコーディングだったので、

インターバルありの強行スケジュールでしたが、

今思えばあっという間のレコーディングでした。

アルバムの反省点や修復点?

そういうのは毎回レコーディング後にボロボロと出てきますよ(笑)

あ〜あそこはもうちょっとこうすれば良かったなぁ〜とか。

レコーディングってそういうもんなんだ。

でもそれも思い出ちゅーか、

思い通りにならないのもまた、子育てのようで楽しいのだよ♪

ダメな子ほど可愛いとかあるでしょ?それだね。

次のレコーディングに必ず生かせるからね。

ブルース&ソウル・レコーズにもめでたく取り上げられたし、

少しづつだけど、若い世代の人達にも届いて嬉しいね。

ウチの近所の若い子達ってね、

なぜかヒップホップとルーツ・ロック(彼らがそう呼ぶ)に

チームが分かれててさ、丸っ切り捉え方が違うから、

僕の曲への感想がとても面白いんだ。

パワーやアレンジ重視がルーツ・ロック派で、

メロディー志向がヒップホップ派という、

意外な違いが今時かもしんないね。

しかし同じ地元ながら、音楽やファッションでチームが分かれる光景を、

この平成時代に見れるなんてね。楽しいやね。

映画「さらば青春の光」や「ワンダラーズ」みたいで。

 

 

 


Skydust

Koko