スクリーン・ミュージック。
今はもうそんな言葉ないのかな?
子供の頃、そりゃーある意味大人の階段というか、
入り口のひとつだったのよのスクリーン・ミュージック。
自分達のアイデンティティーを模索し、
絶えず討論欠かさない周囲の大人達を横目に、
僕はまたこの甘美な世界にも夢中だった。
どこの家にもあったはずだよのそのスクリーン・ミュージック。
「魅惑のスクリーン・ミュージック」とか、
「永遠のスクリーン・ミュージック」なんてお決まりのタイトルが
ついてましたよね。
「ライムライト」「ムーンリヴァー」「ターミーと独身者」
「第三の男」「太陽がいっぱい」「さらば夏の日」「男と女」
「白い恋人たち」「ディア・ハンター」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
「ニューシネマ・パラダイス」などなど、
スクリーン・ミュージックを代表曲を挙げればキリがありませんが、
話題にもならなかった映画の中にも、
きっと自分だけの名曲というのがありますしね。
前にこのblogで紹介した「君のままでいて」の音楽がまさかの
エンニオ・モリコーネとは驚きでしたし、
さすがのモリコーネ節で、見事なお仕事ぶりでした。
こういったように、映画から作曲者を知る事もすごい楽しい事で、
あーこの監督さんは誰々をよく起用してるんだな、
とかが分かって、好きな作品が繋がったりもしてね。
エンニオ・モリコーネ、ニーノ・ロータ、フランシス・レイ、
ピエール・バルーなど、映画を通してたくさんの音楽家と出会えた事は、
20世紀少年としてはホント幸せですね。
サイモン&ガーファンクルというアメリカを代表する
素晴らしいアーティストと出会えたのも、
そういう意味ではスクリーン・ミュージックとの出会いからですからね。
そう、あの「卒業」ね。
とスクリーン・ミュージックを語りましたが、
昨夜のMsは少しばかりスクリーン・ミュージックを演奏したんだ。
「え~そんな退屈な古めかしい音楽聴きたかねーよー」
とか言わずに(笑)
20世紀少年のゆーこともたまには聞いて!
「黒いオルフェ」「ロミオとジュリエット」「いそしぎ」を
ちょろちょろと弾きました。
変なアレンジなどせず演奏させて頂きました。
名曲の良さは壊したくないですからね。
また機会をみて、その美しいスクリーン・ミュージックを奏でたい。