うさぎのひとり言

唐突な思いつきで、脈絡なく不定期に書いてます。

自慢もほどほどに

2015-04-04 | Weblog

 

[自慢もほどほどに]

 

お坊さんが修行経験を話しますと、聞き手はそれがどんだけ浮世離れして厳しいかってあたりに喰いつきますね。

そりゃぁもちろん仕事帰りにパパッとできるエクササイズ的修行ではなんだか霊剣もご利益もなさそうですもんね。

でも、だからといって、そんな自慢げに話すような話なんでしょうかね。

他人に、しかも「修行希望者」でもない人に見せびらかすようなものなんでしょうかね。

修行って、自分の仏道(仏になる道)で順次行っているものなんですよね。

「あとを継がなきゃいけないから…」とじぶしぶ必要最低限の修行をやりましたって人はおいといて、

自分の意志ですよね。仏になりたいっていう自分の願いを果たすための道ですねよ。

それなのに、どうしてそう自慢げなんですか。

私は、自分の意志とはまったく関係なく、それでも我が身に起きた事として、

厳しい治療を要する難しい病や、重度の障害を引き受けて生きているいる人の方が、

ずっとずっと凄い事をしていると思い

ます。語れない厳しさです。見せられない厳しさです。

望まない厳しさを引き受け向き合う覚悟を定めてもなお、

「なぜ私が…」と湧きあがる疑問を自問自答する刹那を想像できますか。

【厳しさ】を語ったり見せたりしている真意を自らに問うてみてほしいな、と思います。



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