うさぎのひとり言

唐突な思いつきで、脈絡なく不定期に書いてます。

クレーム処理

2012-05-15 | Weblog
最近のテレビって、雑誌みたいに注意書きが多い。
雑誌なら欄外とかだけど、テレビは画面の隅っこに※印つきで、撮影の為云々かんぬんって一文が張り付けてある。
この云々かんぬんに、少々耐えがたくなってきた。

※印つきの但し書きをつければ、なんでもありなのか。撮影ってそんなに偉いのか?
宣伝という名のもとに、撮影を受ける側と、撮影する側とその両者を繋ぐ代理店とかPR会社の思惑が、
そんな一文ひとつでサラ~っと受け流されていることに無性にイライラさせられる。

温泉の入浴で、撮影の為特別にバスタオルを着用している、というのは、視聴者からのクレームに対する先手の但し書きだと思う。
でも、タレントをゾロゾロ連れて行って、一部入浴、残りは服を着たまま浴室で脚だけ浸けて感想を言うというのは、すでに演出として異常だ。
デパ地下のとか、大型商業施設で、新メニューやら、新店舗紹介やら、物産展やら、チマチマチマチマ試食して、似たり寄ったりのコメントを並べている隅っこに
※撮影の為特別の許可を得て試食しています
ってキャプション入れるって、間違っている。
通常一般来場者が訪れても入れない場所にタレントを入れて、すごいすごいを連呼させておいて、
※撮影の為特別の許可を得て入っています
ってのも誤りだ。
犬を連れて和気あいあいの和みの光景に
※撮影の為特別の許可を得ています
って、笑い話ではないか。

こういう情報として、不可能なのに撮影だからって可能にしていることは、
基本的にバーチャルな情報だということを作り手は明確にしてほしい。
情報番組っていうのは、実用でなければ意味がない。
以前から、
1人前の金額と、実際に映し出されている料理が2人前とか3人前であることの不誠実さにいらついていたが、
このごろは、
もうなんだって※印の但し書きさえ画面のどこかに差し込んでおけばなんでもいいんですって勢いづきすぎ!
だったら、そのタレントのプロモーション映像として作っていると、正直に番組タイトルから考え直してほしい。
ひどいのは、報道という枠組みでさえ、この※印でなんでもやってしまえるところだ。
※印が横行する情報番組って、その追体験を根本的に拒絶していて、つまるところフィクションのくせして、ノンフィクションやっていますって態度がゲロゲロ感を刺激する。
レポートの意味を、制作する側がすでに否定しているのに、なんで平気でいられるんだろう。

AKB48 デパ地下でスィーツワールドの妖精になる
っていうコーナー番組で、制作協力 ○○デパート
っていうの作ってよ。
すごくばかばかしくって面白そう。是非拝見したい。
※印なんか必要ないもん。だって、フィクションなんだから。

クレーム処理に※印。
これをテレビ業界の禁じ手にしたら、テレビはもっと面白くなると思う。
そして、どうしてもどうしても必要な、情報としての但し書きが厳選されたら、テレビはもっと締まると思う。
どうして、こんなことに激しく反応しているかというと、
最近、この※印がCMに流出してきた。
※CM上の演出です
なめてんのかぁ~って、叫ぶ。

やっぱ安易だな。大手広告代理店って。