うさぎのひとり言

唐突な思いつきで、脈絡なく不定期に書いてます。

ナースでナース

2012-04-19 | Weblog
3次救命を担うドでかい病院で高度な医療現場に籍を置くドクターの中には、ナースの中にあって最も優秀なナースは、大学病院のナースで、訪問看護や施設、また支援学校などで働くナースは、そういうところで働く力がないという前提をお持ちの方がいる。

確かに、救急救命の現場を支えるナースは、日々鍛えられていることは間違いないだろう。
でも、この世間の広さを知らない狭義な視線の持ち方には異議をとなえたい。

はっきりいって、『使えない』という枕詞をつけざるを得ないケースというのは、どこにでも存在している。立場が変われば、私自身にだって、その枕詞はいくらでもついてくるわけだし。

話はそれるけど、ナースには、あまりに豊富な知識をお持ちで、一言アドバイスをしてくれる人がどこの病院にもいるのだけれど、ほんの数分あるかないかの立ち話で、そんな深刻な症例をペロッとしゃべってくれるって、本当の親切なのか? 
助言が脅かしにかわってしまっていることに気づいてないでしょ?
そういう不安の種を解消してくれるのは、結局、いつも会ってる訪問ナースだったりする。

とにかく、優劣で順位をつけるよりも、もっと素敵な関係でつながっていたいと思う。
入院したり、通院したり、在宅だったり、その折その折にそっと手を添えてくれるナースは、たくさんいるのに、そして、そういうナースの力によって円滑な治療活動が実現しているはずなのに、そこに水を差すようなことを言っちゃうのは、得てしてドクターだったりするんだよね。
もちろん、そんなこと言わないドクターのほうが多いし、たぶん、そんなふうに考えてないドクターのほうが絶対数が多いことは分かっているんだけれど、発言の真意は計りかねるけど、結構激烈に、棘のように記憶にへばりついてしまったのだ。

どんな仕事でも、その職責に自負を持っている人が素敵。
どんな現場でも、持てる力を発揮できることが本当の実力だと思う。
そういう人たちに出会えることが、力になるから。




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