今日は、大好きな本を紹介したいと思います。
いつも花を紹介する時に参考にさせて頂いているのですが、実業之日本社から出ている
ピッキオ編著の『 花のおもしろフィールド図鑑 』です。
春・夏・秋の3冊で構成されていて、花の色で調べることが出来ます。
また、よく似た花の見分け方についても絵入りで説明があり、とてもわかりやすいです。
どうしてこの図鑑が大好きなのかと云うと、
図鑑として調べるだけでなく、読み物としてとても面白いからです。
この本の中の花の写真を担当し文章をエッセイ風に書いておられる中村匡男さんの
花に対する真摯な姿勢や、穏やかでユーモアたっぷりのご性格が文章の至るところに
表れていて、読んでいて爽やかな気持ちになります。
また、『「どうして山に登るのか」と云う質問をされたら、「そこに山があるから」ではなく、
「そこに高山植物があるから」と迷わずに答える』と書かれていることには、
「私もそうです!」と相づちを打ってしまいますし、
『ハリブキ』の項目のところでは、『山から落ちたりした時に、近くにこの植物しか
なかったらどうしようと真剣に思ってしまう(鋭い刺が密集しているので)』など、
ほかの図鑑ではあり得ない解説に笑ってしまったりもします。
写真だけではわからない、触った感じの説明も詳しくて、見るだけでなく触れてみる
ことの大切さも教えてくれます。
6年前に購入して以来、かなり持ち歩いて使っているので、結構ボロボロになってしまって、
各季節もう1冊ずつ買わないといけないなぁと思うこの頃です。
花の本はたくさん出版されているから迷うなぁと思われている方には、「是非!」と
お勧めしたい図鑑です。