里紀 in Crossing Field City!

~遠く、北アルプスとお城の街を離れて~

ヒュッテ大槍にいます!

2011年09月28日 16時49分02秒 | 上高地周辺の山々
昨日、槍沢ロッヂに泊まって、今朝、快晴の中を歩きました
今日の写真は天狗池越しの槍です
この景色をずっとずっと見たかったのです
播隆小屋から、ヒュッテ大槍迄の道は、超コワイ…
絶対に下りたくない道でした…。

明日は槍ヶ岳の山頂には登らず、 飛騨側に下ります
明日の昼過ぎ迄は天気も持ちそうです
でも、東鎌の稜線にいるとは云え、槍ヶ岳迄の道が超、超、怖そうです…
挑戦したかどうかは、帰ってからご報告します…

では~

お花畑で探したものは…

2008年08月02日 01時22分54秒 | 上高地周辺の山々

昨日の続きです。 乗鞍の畳平のお花畑に行って来ました。
真っ白に咲き乱れているのは、『ハクサンイチゲ』です。
先に剣ヶ峰に行って来たりしたので、午後になってしまい、ガスってしまうこともしばしば。

でも周りが真っ白になっても、幻想的で最高でした。 こんな感じ大好きなんです!

お花畑では、『ミヤマキンポウゲ』『チングルマ』『ミネズオウ』『ヨツバシオガマ』などなど、
『クロユリ』もたくさん咲いていました。

高山植物は厳しい環境で生きているため、成長がとても遅いと云われています。
例えばこの『クロユリ』は、花をつけるようになっても最初は1つだけで、その花には雄しべ
しかないそうです。 植物にとって種をつけることは体力のいることです!
体力がつく前の自分が受粉しないため、他の花のために雄しべだけがあるのです。
何年か経って種をつける準備が出来ると初めて雌しべが現れるのだとか…。
そんな話を聞いてから『クロユリ』の花を見ていると、2つも花をつけている花には
「きっとベテランなんかな…、ここで何年生きている?」なんて話しかけたりしてしまいます。

で、お待たせ致しました! 今日のタイトル『お花畑で探したものは…』、
『ハクサンイチゲ』?

ではなく、

『ミドリハクサンイチゲ』でした!
今年見つけたのは、全体が薄緑と云う花ではなく、緑のさしが入った花でした。


通常の5弁の花びらに緑が入った花や

八重の花びらの花まで、お花畑の一角にかたまって咲いていました。
遊歩道のすぐ脇に咲いていましたから、探してみて下さいね。

では、また明日。

乗鞍岳に行って来ました!

2008年08月01日 01時25分28秒 | 上高地周辺の山々

30日が休みだったので、ホテルの同僚と乗鞍の剣ヶ峰に登りに行って来ました。
登りにと云っても、2700mの畳平までバスで行けるので実際には肩の小屋から片道
40分位の登りです。 気軽に行って来ました!

上高地を7時ちょうど発のバスに乗り、平湯温泉に行きます。 そこから7:40発の
畳平行きのバスに乗り換え、約1時間で畳平に着きます。
バスの中からは白山や笠ヶ岳、槍・穂高連峰がくっきりと見えて、最高のお天気でした。
でも9時半を回ると、決まって槍・穂高方面に雲が湧いて来て、見えなくなるんです。
この日も案の定でした。
畳平に着いて、早速富士見岳を目指します。 畳平のお花畑はこの際、後回し!
畳平を取り囲む山の1つ、富士見岳山頂から見た光景が今日のトップです。
「やっぱり奥穂は、前穂より高いよねぇ…」といつも思いながら眺めます。


『富士見岳、2818m』名前の通り、晴れていたら富士山も見える山です。
バスターミナルから鶴が池のほとりを回って行くと『富士見岳登山口!』があり、
そこからたったの15分そこそこで登れるので、大好きな山です。
槍・穂高連峰にガスがかかって見えなくなるまでに登れるので、バスを降りると一目散に
目指します。
この後、写真の一番左の剣ヶ峰に登るのですが、富士見岳を下りてコロナ観測所との分岐に
さしかかる頃には、槍は見えなくなってしまっていました…。

肩の小屋で『ふきのとうの天ぷらうどん』を食べて、登り始めると、約30分で
『蚕玉岳(こだまだけ)』に着きます。

コロナ観測所の向こうに見える少し尖がった山が『笠ヶ岳』です。
90度右に向くと、

目指す剣ヶ峰の山頂が間近に見えます。 ここから山頂まで、約10~15分。
朝日岳から蚕玉岳の稜線は、いつも強風で困らされているところなのですが、この日は
無風状態で、快適でした!


山頂から大日岳(左)と屏風岳を望む。
学校登山と学童保育登山(?)の団体に重なってしまって、山頂は大混雑!
鳥居は写せずに下山することにしましたが、乗鞍神社の本宮の写真を撮って来ました。

御祭神は、天照皇大神(日の神)、大山津美大神(山の神)、五十猛大神(木の神)、
淤加美大神(水の神)でした。
これからの登山の安全のために祈願して来ました!

帰りはザレた下りが続くので、ひざを痛めないようにかなりゆっくり下りたので、
行きと同じ40分かかりました。
登山中は雲が陽射しを遮ってくれたので、快適で日焼けもほとんどしませんでした。
肩の小屋で黒胡麻ソフトを食べて、私の本当の目的の畳平のお花畑に向かいました!

いつもこのブログを見て下さっている方には、お花畑に何を探しに行ったか、
予想はついてられると思いますが、それきっと当たり!です。
その花のことは、また明日にします。 良ければお楽しみに!
(もったいつけてごめんなさい!)
とうとう8月になってしまいました…。 頑張って働かなければ!

蝶ヶ岳に行ってきました!

2008年07月17日 23時51分31秒 | 上高地周辺の山々

15日からハイシーズン前最後の連休を取って、蝶ヶ岳と大滝山に行って来ました!
今日のトップの写真は、横尾分岐の稜線から撮った『槍・穂高連峰』です。

15日は朝からとっても爽やかに晴れていたのですが、槍・穂高が綺麗に稜線で見えたのは、
16時半くらい迄でした…。
あとはどんどん雲がかかって来て、

常念も半分が雲に覆われてしまうほどでした。

夕方、向かいの涸沢の方を見ると、

穂高岳山荘の屋根が、夕陽に照らされて光っていました。
よく見ると小さくて見えないですね。

大きくするとこんな感じです。 肉眼ではこれくらいに見えたんですけどね…。

翌朝、4時過ぎに起きて日の出を見ようと思いましたが、
槍・穂高も雲に覆われ、安曇野平野も雲海の中でした…。

17日の今朝は早くから快晴でしたので、少し残念でした。 今日だったら遠くに富士山も
見えたかもしれません。 なかなか見たいものがいつも見れるわけではありませんね。

翌日の16日は大滝山に行ったのですが、蝶ヶ岳越しに槍ヶ岳が見えました。

この日、穂先が見えたのは、このときだけでした。

大滝山の手前のお花畑では、シナノキンバイやハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマ、
コバイケイソウ、などなどがたくさん咲いていました。
『キヌガサソウの道』(と勝手に呼んでいます)では、満開でした。
蝶ヶ岳から大滝山に行くまでに、5、6mですがトラバースする残雪がありました。
たいした量ではないので、この何日かの雨で融けるかもしれませんが、注意された方が
いいかもしれません。 軽アイゼンが必要なほどでもありませんから心配はないと思いますが。

花の話はまた別の機会にしたいと思いますが、
蝶ヶ岳から蝶槍にかけての稜線では、『クロマメノキ』がたくさん生育しています。
これを食樹にしている蝶『ミヤマモンキチョウ』が、たくさん飛んでいました。
じっとしていないので、なかなかうまくは撮れませんでしたが、

バチバチとシャッターを押して、何とかこんな感じで撮れました。

もっともっと花や蝶を見ていたい気持ちをやっとこ抑えて、横尾に下山しました。
天気は明神までは持ちこたえてくれましたが、あと1時間と云うところで、
雷を伴なった土砂降りの雨になり、へとへとで戻りました…。

蝶ヶ岳は初めて一人で登った山で、横尾からの登りは急でキツイのですが、頑張った分の
眺めを与えてくれる大好きな山です。
『槍・穂高』『安曇野平野の夜景』『遠くの富士山』などなどなどなど…。
ここに来たら山好きにならない方がおかしいくらいの山ですよね。

これで、次は9月まで連休はなしです。 山を見ながら、ひたすら仕事に励みます。

乗鞍に!(その2)

2008年07月13日 01時25分08秒 | 上高地周辺の山々

乗鞍に行ったのは、たくさんの人が押し寄せる海の日より前に、花の蕾をゆっくりと見たかった
からなのですが、今年は雪が多く、畳平下のお花畑(写真を撮り忘れてしまいました)も
まだ雪でいっぱいのようでした。 木道を歩いている方がいたように思うので、歩けるとは
思うのですが、ただその脇には背丈ほどの雪が残っていたように思います。

こんなあやふやな記憶で申し訳ないのですが、バスが畳平に着いた時は、情けないくらいに
辺りは真っ白で、正直、乗って来たバスにそのまま乗って帰ろうかと思ったくらいでした…。
この前の記事で『コマクサ特集』をしましたが、出来れば富士見岳に登って、肩の小屋まで
歩きたいなと思ったりしていたのですが…、今回は諦めました…。

では、コマクサ以外の花の紹介をしましょう。
まずトップの写真は『コイワカガミ』です。 咲いているものから蕾まで、まだこれからです。
今年の上高地のコイワカガミは、綺麗に咲いている花が少なかったように思います。
咲き始めでも花びらのこのフリルのあたりが焼けたように黒くなっている花が多く見られた
ように感じました。
でもこの乗鞍では、ご覧のように綺麗に咲いてくれていました。
いつもこの花を見ていると、そう、じっと見つめていると、自然の妙に感動してしまいます。
このフリルの花びらが大好きです。 こんな風に進化させた理由は何なんでしょうか…?


『ミヤマキンポウゲ』です。
花びらも雄しべも雌しべもピカピカに光るような黄色で、見間違えることはありませんね。


『ヨツバシオガマ』の蕾です。 開きかけた花もありましたが、これからですね。
でも陽が射せば、一気に咲き始めるのでしょう。


『アオノツガザクラ』です。 ちょうちんのような花は膨らみかけです。


『チングルマ』です。 お花畑の雪が融ければたくさん見られる花ですが、鶴が池を囲む
道路の脇では、ようやく咲き始めたところでした。
アップにトリミングしなかったのですが、雄しべや雌しべに露がついて、本当はとても綺麗です。


『イワツメクサ』です。 強風の中、なかなか撮れませんでしたが、健気に咲いていました。


『ウサギギク』の蕾です。 名前の由来になっている兎の耳のような葉に守られて、
蕾が顔を出した直後です。 咲くのはまだ半月ほど先でしょうか。

そして忘れてはいけない『ハクサンイチゲ』です。 北岳ではほとんど目もくれない感じで
申し訳なかったのですが、この時期ここで真っ白に咲くのは、この花です。

たくさん咲いていました。
ほとんどの花が真っ白なのですが、たまに花びらの外側の紫が強いものもあります。
まず蕾は、

こんな感じです。 紫がかっているのがわかるでしょうか。
それが開花すると、

こんな青みを帯びた感じになります。

畳平に来ると、お花畑で『ミドリハクサンイチゲ』を探します。
上高地で結構見られる『ミドリニリンソウ』と同じように古代帰りをするのかもしれません。

2004年6月29日に撮った『緑がかったハクサンイチゲ=ミドリハクサンイチゲ』です。
携帯のカメラで撮ったものなので、今年こそまた見つけようと思っています。

おまけです。

同じ日にお花畑で見つけた『クロユリ』です!
何と上を向いて開き切っていました…。
「こんなクロユリ見たことない!」と
一緒に行った同僚と笑いあったことが、懐かしいです。

乗鞍に行って来ました!

2008年07月12日 23時59分48秒 | 上高地周辺の山々

昨日11日、休みでした。
天気予報では午後から雨となっていたので、朝1番のバスで平湯経由で乗鞍の畳平まで行って、
『コマクサ』を見て来ました。
トップの写真のように綺麗に咲き始めていました。

ただ、畳平はガスが覆ってしまっていて

ご覧のように、バスターミナル近くの鶴が池が顔を見せたのも、この1度だけでした。
池の向こうに見えるのが、バスターミナルです。
風が強く、雪がたくさん残っている上を吹き付けて来るので、カッパを着ていても
体の芯から冷えて来て、1時間ひたすら写真を撮り続けましたが、それが精一杯…。
下山のバスに飛び乗ってしまいました。

今日は『コマクサ』特集です!
まず、ピンボケになっているので恥ずかしいのですが…、

岩の間から芽吹いたたった1本のコマクサの葉です。 当然ですが、まだ花はつけられません。
気をつけていないと、踏ん付けてしまいそうです。
乗鞍はロープで踏み入らないようにされていましたが、ロープのきわの石の間からも
こんな小さな芽吹きが起きています。 ちょっとだからと足を伸ばすと、押しつぶしてしまう
可能性がありますので、ロープの中に入ったりは避けたいものですね。


少し大きくなっている株です。


蕾が出て来ました。 最初はこんな風に上を向いています。


ちょっと大きくなった蕾で、もうすぐ開花です。
こんな天気の日に来ると大変ですが、葉や花に露が付いて、とっても綺麗なので、大好きです。


こじんまりした葉にたくさんの花を付けて、とてもバランス良く咲いていました。


そして、こんなにたくさん蕾をつけた株もありました。
これが全部咲いたら、さぞ綺麗だろうなぁと思いながら撮りました。
この株は、とても撮りやすい位置にあったので、今月終わりにまた行ってみようかなと
思っています。

その他の花も紹介しようかと思うのですが、日付が変わりそうなので、先にアップしてからに!
では、また後で。

北岳に行って来ました!

2008年06月28日 00時09分58秒 | 上高地周辺の山々

25日から北岳に行って来ました。
天気がくずれるのは週間天気予報でしっかり調べて、覚悟の上の山行でした…。
『晴れ女』の面目躍如なるか!
詳しくは、山行記録として新しいカテゴリーを作って残すつもりなのですが、
今日は簡単にご報告まで。

トップの写真は登山口の『広河原』から見た北岳の遠景です。
はっきり云って、北岳の姿を見たのはこれきり!でした…。
雨にはほとんど遭わなかったのですが、ガスの中、稜線上では何も見えませんでした…。


これは山頂までもう少しというところからガスが切れた合間をぬって撮ったものです。
山頂のプレートと先に着いている登山者1名が見えます。


山頂のプレートです。
2004年10月15日に、3193mに改定発表されましたので、直されていました。
今回北岳に行ったのは2回目です。
この標高の改定が行なわれた年の7月4日に行っていました。 行った年に改定されるなんて!
今回はそのリベンジの登山でした。 本当は横で写っている写真もあるのですが、
あまりにもバテバテなので、プレートだけにしました…。


山頂にある三等三角点での記念撮影です。
今回は友人と登りましたが、いつもは単独で登ることが多いので、山頂の記念撮影は
ほとんどこのパターンにしています。
この三等三角点のプレートは『三等三角点 白根岳』『標高 3192m』となっていました。

山頂では真っ白なガスの中でしたが、たった1度だけ青空が見えましたので、

一応撮ってみました。
本当ならこの雲の向こうに仙丈岳が見えるはずなのですが、雲に包まれているようでした。

今回の山行は、もう一つ別の目的がありました。

この『キタダケソウ』を見るためです。 ご覧のように美しく咲いていました。
前回は、雪融けが早く7月3日に今回の生育場所に着いた時にはもう咲き終わっていて、
肩の小屋の花壇に1株咲いていただけでした。

今年は雪が多く、稜線にも一部残っていて、ちょっと怖い思いもしましたが、満開でした。

小さくて見にくいかもしれませんが、白い花はみんな『キタダケソウ』です。
こんな岩場に咲いています。 少し離れた場所には、よく似た『ハクサンイチゲ』も咲いて
いるのですが、この場所では『ハクサンイチゲ』も形なしですね。

今日は簡単に紹介までです。
また明日以降、詳細を載せたいと思っていますので、良ければお楽しみに!

霧訪山に行って来ました!

2008年05月09日 23時56分11秒 | 上高地周辺の山々

一昨日の7日、上高地を下りて塩尻の『霧訪山(きりとうやま)』に行って来ました。
今年の3月に『セツブンソウ』を見に、登山口の山ノ神自然園に来て以来です。
もう、この場所は私のかなりのお気に入りです。
この日は、何と自然園の入口で『山の神様』に出会いました。

カモシカです。 車で登山口まで入ったのですが、その時、杉林を通り過ぎながらふと左を見ると、
車道から3m位の林の中にスックッと立っていました。
簡単に通り過ぎてしまったので、ゆっくり車をバックさせて戻ると、びっくりして(ごめんなさい)、
3mほど走って、振り返ってくれているところです。
山の神自然園で山の神様に出会うなんて、何かいいことあるかなと嬉しくなるサプライズでした。


登山口は自然園の奥にあります。
山吹が咲き乱れる中、歩き始めます。
登山道は落ち葉が積もり、ふかふかです。
急登なのですが、ジグザグに道が造られているので、
久し振りの山登りをする私にも優しい道でした。
登山道の脇には『モミジイチゴ』の白い花がたくさん咲いていましたし、
足元には、いろいろな種類のスミレが可愛い花をつけていました。


戻ってから名前を調べようと、図鑑を見ていますが、やっぱりわからないです。
図鑑をその場で見て、どこがどうなっているかをよ~く見ないと断定は出来ないようですね。
ただ、たくさんの種類が咲いていたので目を奪われてしまい、目的の花ではなかったのに
時間を取られてしまいました…。 反省、反省…。


スミレ畑のような道を過ぎて少し高度が上がると、『チゴユリ』が咲き始めていました。
この花も大好きな花の1つです。 上高地にもある場所で咲いています。
この写真の右端に切れてしまっていますが小さな株が写っています。
その株の先端の葉が二つ折れになっているのがわかるでしょうか。
ここに蕾が隠れています。 と云うか、守られています。

あと、この山の中腹には『イワウチワ』がたくさん咲いていると云うことでしたので、
楽しみに登りましたが、少し遅かったようでした。

葉は『イワカガミ』に似ているのですが、丸くて名前の通り団扇のようです。
この写真の株だけ、花びらが下に落ちていたので、残念でしたが記念に撮って来ました。

もう少し歩くと、今度は『カタクリ』が咲く場所に出ます。 半端でない数で、
花の時期に来ると見事だろうと思います。 今回はほとんど種になっていました。
一緒に登って下さったやましかさんが、こんな頑張り屋のカタクリを見つけて下さいました。

この葉は1枚葉で、まだ花芽を出さない株なのだそうですが、芽吹いた時に枯葉を突き破って
出て来たのでしょう。 でも葉を開く時に枯葉の葉脈を破ることが出来なかったのかもしれません。
しばらく見入ってしましました。

そんなこんなしながら、山頂に到着です。
途中の『鉄塔』で中休憩、『ぶなの別れ』で小休憩をして、
2時間かけて登りました。

1305.4m。 2等三角点のある山頂です。
視界は開けていて、360度見渡せます。
昔の狼煙山だったそうで、どこか(教えてもらったのに忘れてしまいました)から松本まで
急を知らせるための山でもあったそうです。


この日は遠くが霞んでしまって、北アルプスの方向に山はほとんど見えなかったのですが、
この展望指示盤を見る限りでは、展望の山と云えます。

そしてこの日の最大の目的だった『オキナグサ』に、会えました!
中腹で『イワウチワ』が咲き終わっていたので、この『オキナグサ』も名前の通り
もう『翁』になってしまっているかなと半ば諦め気味で登って来たのですが、
ほとんど翁になっている中、数株はトップの写真の通り、まだ咲いていてくれました。

この花は山頂の松の木の下に1株だけ咲いていたのですが、日陰だったせいか、
まだ咲き始めたばかりのようでした。 茎も葉も花の外側もふわふわの毛に覆われています。
触ってみるとしっとりした軟らかい毛でした。
会いたかった花にこうして出会えることが出来て、とても嬉しい今年の初登りの日になりました。

山頂には小さな祠がありました。
『オキナグサ』に出会えた感謝とこの花を守って下さっている下西条や小野の方々への感謝、
そしてこの愛らしい花を盗掘しようとする心無い人が少しでもいなくなるように守って下さいと
祈って、山頂を後にしました。

急登の道を下るのは大変でした(一度滑ってしりもちをつきました)が、約1時間で元来た道を
登山口まで戻りました。

本当に楽しい1日でした。
ご一緒して下さったやましかさん、やましかさんのお友達の(名前を忘れてしましました)方、
ありがとうございました。
特にやましかさんには、長旅の後のお疲れのところを無理にお願いしたのにも関わらず、
快くご一緒して下さり、本当にありがとうございました。 念願の花に会うことが出来ました。
これに懲りずにまたご一緒して下さい。 お願いします…!

大好きな山小屋

2007年12月07日 01時45分02秒 | 上高地周辺の山々

大好きな山小屋を紹介します。
『徳本峠(とくごうとうげ)小屋』です。


(↑看板が読みにくいですが、『峠の宿 徳本小屋』と書いてあります。)

全体の写真はこんな感じです。


上高地側から登るとこんな感じです。


今でこそ上高地に入るのには電車とバスを使い、『釜トンネル』を通りますが、
この『釜トンネル』が開通する昭和8年までは、松本から島々谷を延々8時間近く
歩くしかありませんでした!
上高地は四方を山に囲まれた盆地ですから、当然峠を通ります。松本側の峠が
この『徳本峠』です。
因みにもう1つ岐阜側の峠は、焼岳の中腹にある『中尾峠』です。

高村光太郎が結婚前に智恵子さんを伴って来た時も、芥川龍之介が槍ヶ岳に登るのに
上高地へ来た時も、みんなここを通って来ましたし、
ヨーロッパに日本アルプスを紹介したとしてウェストン祭やウェストン碑に名前を残している
ウォルター・ウェストンももちろんこの峠を越えました。

で、どうして大好きなのかと云うと、『初めて泊まった山小屋だから』です!!
「なぁ~んだ」と思われるかもしれませんが、私が山好きになったのは、
2002年上高地で働き始めた年に、旅館の研修に嫌々参加した時からなんです。
6年前までは、上高地は好きでしたが山に登ることは嫌いでした。
と云うか、山を見るのは好きでしたが、重い荷物を担いで汗をかいて長時間歩くことに
何の興味も湧かなかったんです。
その研修は、昔を偲ぶということで島々から二俣、岩魚留小屋を通って
『徳本峠小屋』に泊まって、翌日上高地に下るというコースでしたが、
嫌々登ったのと、スニーカーでいいやと靴を軽んじてしまったこと、
高所恐怖症なのに小屋までの島々谷に『下の見える橋』が連続していたことで、


      (こんな橋の連続! 木製だともっと怖い!)

峠直下1時間の『力水』と呼ばれるところで、力尽きてしまったのでした…。
一緒にいった同僚に荷物を全部持ってもらってようやく小屋に着いた時には
足は棒のようになっていて、バンテリンを塗りたくってもこむら返りが
何度も何度も起きました…。
(心の中で)泣きながら食べた夕食は、全部手作りで心のこもった食事でした。
初めて食べた『ハリブキ』の天ぷらは忘れられません!


(ハリブキの葉。この鋭い針が天ぷらにすると気にならなくなるはずが…)

そしてもっと忘れられないのは、梅雨の時季に行ったのにふかふかだったお布団でした!
お陽さまの匂いがするようなお布団で熟睡しました。
そして翌朝、小屋の横から見た穂高。
朝陽を浴びて輝く穂高(明神岳)はいつも見ていた山容とは違って新鮮で…。
この光景をウェストンも光太郎も智恵子も龍之介も見たのかと思うと感慨深く、
感動でした!

この研修の後すぐ登山靴を購入し、その年は蝶ヶ岳や焼岳に登りました。
また、この時に島々谷で見た『カモメラン』は、私を花好きにもしてくれました。

そんな峠に今年は、6月、7月、10月と3回行きました!
去年の7月豪雨で島々谷の登山道が寸断されて通行止めになっていたのが、
いろいろな方々(私の所属しているやまたみでも復旧に参加しました)の尽力により
開通したので、10月には岩魚留小屋まで往復して来ました。
あれから6年経って、少しは歩ける体になりました。
去年から小屋番をされている岩本さんには、いつもいつもお世話になっています。
優しくて楽しい方です。
木造でつっかえ棒をしていないと立ってられない、おじいちゃんのような小屋ですが、
手作りがいっぱいの温かい小屋です。

魅力いっぱいの大好きな小屋です。
島々谷を歩くのは大変だけど、上高地からだと3時間あればゆっくり行くことが出来ます。

長くなってしまいましたが最後に、明神から徳本峠の分岐を右折してしばらく歩くと
こんな橋を渡ります。高所恐怖症の私はとても怖い橋なのですが、
下が見えてしまう橋は、上高地側はこの橋だけなので、ゆっくり渡れば大丈夫です。



出来れば泊まることをお勧めします。(予約もいれた方がいいです。)
ランプの灯りが日常を忘れさせ、古への昔に時間を戻してくれます。
(若返るわけではありませんので、悪しからず…)