里紀 in Crossing Field City!

~遠く、北アルプスとお城の街を離れて~

上山します!

2009年04月14日 08時20分17秒 | オフシーズン2008-09

あと2時間で集合です。
部屋から見る山々は、もう雲と同化している感じで、判別が難しいくらいに曇っています。
ネットのウェザーニュースによると、今日の上高地の天気は「1日雨」だそうです…。
もしかしたら、この松本の市内でももうじき降り出すのかもしれません…。
では、行って来まぁ~す!

上山前日!

2009年04月13日 22時11分12秒 | オフシーズン2008-09

松本に来ています!
明日がいよいよ上山です…。 待ちに待った日だけど、ちょっと不安な1日です。
トップの写真は、いつものホテルの部屋から見た常念岳と頭だけの槍ヶ岳です。
霞がかかっている感じでしたが、それにしてもこの時季の常念でこれだけ岩肌が見えているって
本当に雪が少ないですよね…。

ところで、毎年のことですが、上山前に行くところと云ったら、安養寺の桜です。
今月3日のHPで咲き始めとのことだったのに、8日には『見頃!』になっていたので、
正直焦っていました…。
去年は同じ日に行ったのですが、3分咲きだったことを思えば、本当に今年は早いですね。

夕方の陽射しの中で撮ったので(充分な言い訳です)、色合いとかが上手く出ていないのですが…。

境内の鐘楼の横の大木です。 木によっては葉桜になり始めているものもあったのですが、
この木は何とかまだ待ってくれていたような感じで迎えてくれました。
堂々たる枝ぶりでしょう…。
右上で途切れている幹は、本堂前から見ると空洞になっていることがわかります。
それでもこれだけの花を咲かせるのですから、素晴らしいなぁと感動してしまいます。


お寺の片側の水田には水が張られていて、水面に薄ピンクに染まるようでした。


上の木のアップなのですが、本当に大きな木ですよね。
満開でした…。
去年はほとんど咲いていなかったのでとっても残念だったのですが、今年は大満足です!


月曜日の夕方でしたが、結構人が来て写真を撮ってられました。
昨日・一昨日の土日は、きっとかなりの人出で賑わったのではないでしょうか…。


『安養寺』は松本電鉄の『三溝(さみぞ)』駅からすぐのところです。 50mくらいかな。
これはその『三溝』の駅。 当然、無人駅です。
ソメイヨシノが満開でした。

さ、今日はこれで終わりです。 明日のために、さっさと寝ることにします。
次に更新する時は、ようやく(でしょうか…)上高地からです。
良ければお楽しみにお待ち頂ければと思います! 雪はきっと少ないんでしょうね…。


春なん? 夏なん?

2009年04月10日 23時50分04秒 | オフシーズン2008-09

ここのところ、大阪は夏のような気温で暑い日が続いています!
最高気温が昨日は25.9℃、今日は少し下がったものの24.3℃だったんです。
日中は半袖でも大丈夫なくらいでした。
そして、明日も予報が26℃になっていて、ふぅ…とため息が出そうです。

桜も家の前の樹は散り始めていて、萼が目立って来ました。
トップの写真は、いつも通勤で使っている駅の桜なのですが、昨日はまだ満開でした。
でも花びらは下にかなり落ちていて、電車が通り過ぎると風で舞い上がったり落ちて来たりで
花吹雪になっていました。
とーっても綺麗でした!

ところで、今日、この冬働いていたカード会社の仕事が終わりました。
今年も楽しい仲間に囲まれて、本当に充実した3ヶ月を過ごすことが出来ました。
同僚や研修チームのSVたちに挨拶をしていると、辞めないでこのまま働いてもいいなぁと
やっぱり思ってしまいました…。
残る同僚は、これから連日新たな研修が続くと聞いています。 大変だなぁ。
やっぱり残らないで正解だったかも…

でも、きっとこのブログを見てくれていると思うので、ひとこと!
「本当にいろいろ助けてもらって、励ましてもらって、ありがとうございました!
最後体調が優れず、最終日に飲みに行くことが出来なかったけれど、11月に戻って来たら、
是非、飲みに行きましょう! 体調に気をつけて、頑張って下さいね!


御堂筋のイチョウの木々にも、黄緑色の柔らかそうな若葉が出始めています。
枯木だった枝から生命の息づかいが聞こえるようです。 いいですねぇ…。
これからそんな木々の息吹が溢れる上高地へ向かえるかと思うと、もう早や、気持ちは
大阪を離れて行くようです…。

先日読んだ本に、明治の文人である徳富蘆花(とくとみろか)の言葉が載っていました。
『春来たりて、淡褐(たんかつ)、淡緑(たんりょく)、淡紅(たんこう)、淡紫(たんし)、
嫩黄(どんこう)など和(やわ)らかなる色の限りを尽くせる新芽をつくる時は、
何ぞ独り桜花に狂せむや。』
著書『自然と人生』の中で新緑の雑木林の美しさは桜に勝ると表現し、賞賛しているのです。

年に依って違いますが、GW後半辺りから木々の芽吹きは急速に進みます。
樹の種類によって、蘆花の云うように色が違うのですョ。 本当に素敵な光景なんです。
そんな森の中を歩くと、柔らかな陽射しの中で鳥のさえずりとか、樹が水を吸い上げる音とか、
暖かな陽射しを受けて地面から頭をもたげる新芽の音までも聞こえるような気がします。

あぁ、本当に楽しみだなぁ…。
あと3、4日の間に、夏の大阪から春の松本に、そして早春の上高地へと季節を遡ります。

エンレイソウ(ユリ科)

2009年04月04日 23時18分15秒 | 上高地の花々-あ
学名は:Trillium smallii
Trillium:エンレイソウ属。
※ラテン語の treis (三)に由来する語。各部が、殊(こと)に葉が三数からなるため。
smallii:北米の分類学者J.K.スモール(1869~1938)の

漢字で書くと:延齢草
中国で『延齢草根』という名前の胃腸薬として利用されていることに因んでいるとされるが、
日本では有毒として、知る人ぞ知る植物なのです。
艶やかで柔らかい葉は一見美味しそうに見えますが、食べると激しい下痢や嘔吐に見舞われ、
血圧低下、心臓衰弱、ひどい時はショックで死を招くとも云われているので、要注意です。

上高地で咲く時期:5月上旬~下旬
(トップの写真の撮影日:2006.5.21)


芽吹き(撮影日:2008.5.1)

※この花を初めて見て、忘れられないのは大きな3枚の葉ですが、その芽吹きの時です。
よく見ると、3枚の葉をマントのように巻いていて、3つの先端が見えます。
地表に出て初めて葉の巻きが緩くなるのでしょうが、それにしても固い地面を葉のままで
突き破って出て来るのですから、相当な葉の強さだなぁと感心します。

蕾(撮影日:2008.5.1)

※葉が開くと、こんなに可愛い蕾が開花の時を待っています。
葉が開く途中からでも見えて来るのですが、それはそれは小さくて可愛いのです。
葉が大きいので、蕾の小ささが際立ちます。

蕾(撮影日:2007.6.27)

※標高が違うところで見つけました。 同じ蕾でも場所によっては約2ヶ月違います。
西穂山荘から少し上高地側に下りた辺りで見つけた蕾です。 開き始めたところです。

花(撮影日:2008.5.6)

※緑がかっている花です。 初めは緑で次第にエンジ色になるのかと思っていたら、
蕾の写真でも分かるように、最初から濃いエンジ色の花もあることを知って、
花それぞれなんだなぁとまたまた感心したのでした。

花(撮影日:2007.6.28)

※これも西穂山荘から少し上高地側の辺りで咲いていたのを撮ったものです。
この花の特徴は、『3』です。(云わずと知れた!ですが…)
葉しかり、花(外花被と云って正確には花ではないのですが)しかり、そして、よくよく見ると
雄しべが6本だったり、雌しべの先が3つに分かれていたり…。
特に、雌しべの先が3つに分かれているのに気がついた時は、自然の妙に絶句したことを
覚えています。

花(撮影日:2007.6.27)

※花が終わりに近づいて来たようです。 花のように見える外花披が反っくり返って来ました。
この株はまだ小さいのですが、これからどんどん雌しべの子房が膨らんで来ます。

実(撮影日:2007.7.19)

※この株が『シロバナエンレイソウ』でなく、『エンレイソウ』の実であると云い切れる確証は
ないのですが…。
緑のまま枯れるものもあれば、これくらい黒くなるものまで、いろいろです。
これも草それぞれなのかもしれませんね。

アケボノソウ(リンドウ科)

2009年04月03日 23時19分51秒 | 上高地の花々-あ
学名は:Swertia bimaculata
Swertia:センブリ属。
※1552年に生まれたオランダの植物学者Emanuel Swertに因む。
bimaculata:<bimaculatus=二斑点ある

漢字で書くと:曙草
花は星型で、花びらには特徴的な紫色の斑点と学名にもある黄緑色の2つの大きな斑点が、
夜明けの空に輝く星に例えられて名付けられたようです。
この黄緑色の2つの斑点ですが、蜜腺です。
虫が蜜を吸いに花びらに来ると、雄しべの花粉が体中に付いてしまう仕組みです。
それにしてもこの斑点、一度見たら忘れられなくなりますよね。
●は1つでも、3つでも良かったはずなのに、ちょうど並んで2つ。 そして紫の小さな点々。
この自然のデザイン力に脱帽です!

上高地で咲く時期:9月上旬~中旬
(トップの写真の撮影日:2008.9.9)


蕾(撮影日:2008.9.9)

※花が咲いている写真なんですが、この写真には固い蕾から開き始めた蕾まで
いろいろな段階の蕾が写っています。
昼前に撮った写真ですが、ゆっくり開いていく過程がよくわかるので、お気に入りの1枚です。

花(撮影日:2008.9.16)

※星型の花だと思っていたのですが、この写真の花の花弁は4枚。
珍しいのか、普通にあるのか(きっとこっちかな…)、それはわかりませんが、
4枚の花弁でも、独特の花びらで、花から受ける印象は変わりません。

群生(撮影日:2008.9.16)

※『群生』と種分けしましたが、1本の茎から枝分かれした草姿です。
残念なことに、花の盛りは過ぎていて、萼の内側からは実が出始めています。
この近くにはたくさんのアケボノソウが咲いていて、とても素敵な場所なのですが、
花の盛りにはさぞ綺麗な花々を見ることが出来ることでしょう。

実(撮影日:2008.9.16)

※上の『群生』で使用した写真をアップにしたものです。
もう特徴のある花びらを持つ美しい姿はなく、実を覆っている萼が、
ここに花が咲いていたことをわずかに知らせてくれています。