イソジンのカバが決着したようです。
ことの経緯は前回の記事を参照いただくとして。
<前回の記事へのリンク>
この件については、お互い訴訟合戦の雰囲気でしたが、結局、ムンディ側が明治の意向を受け入れ、「カバ」のキャラクターの使用をやめる方向で決着したようです。
前回の記事にも書いたのですが、「イソジン」という薬を開発したのは「ムンディ」なのでしょう。しかし、「イソジン=カバ」を発案して定着させたのは「明治」なわけですから、「ムンディ」が「イソジン」に「カバ」まで使用するのはいささかやり過ぎ感はありました。これでまるく治まればいいのですが。
とはいえ、ムンディ側の立場に立つと、需要者(消費者)の間では、既に「イソジン=カバ」が定着しているとすると、「イソジン」のブランドの中に「カバ」も含まれていると考えることもできます。今回は、「ムンディ」が「イソジン」のライセンス先を「明治」から「塩野義」に変更するものです。ですから、「ムンディ」は、「明治」に対して「イソジン」ブランドの発展に貢献した対価を与えた上で、ライセンス先の変更を行い、「カバ」も含めて権利を返して欲しいと交渉すれば別の回答が得られたのかもしれません。
とにかく、薬品業界は、ライセンスの構造が複雑です。みなさんがご存知の「バファリン」や「ビックスドロップ」など、気づいたら製造メーカが変わっていることもしばしば。普通の薬品でも、製造者、販売者、知財権保有者、流通者がバラバラなんてことも当たり前。
この薬品業界特有の慣習に、弁理士も慣れておかないといけませんね。
ことの経緯は前回の記事を参照いただくとして。
<前回の記事へのリンク>
この件については、お互い訴訟合戦の雰囲気でしたが、結局、ムンディ側が明治の意向を受け入れ、「カバ」のキャラクターの使用をやめる方向で決着したようです。
前回の記事にも書いたのですが、「イソジン」という薬を開発したのは「ムンディ」なのでしょう。しかし、「イソジン=カバ」を発案して定着させたのは「明治」なわけですから、「ムンディ」が「イソジン」に「カバ」まで使用するのはいささかやり過ぎ感はありました。これでまるく治まればいいのですが。
とはいえ、ムンディ側の立場に立つと、需要者(消費者)の間では、既に「イソジン=カバ」が定着しているとすると、「イソジン」のブランドの中に「カバ」も含まれていると考えることもできます。今回は、「ムンディ」が「イソジン」のライセンス先を「明治」から「塩野義」に変更するものです。ですから、「ムンディ」は、「明治」に対して「イソジン」ブランドの発展に貢献した対価を与えた上で、ライセンス先の変更を行い、「カバ」も含めて権利を返して欲しいと交渉すれば別の回答が得られたのかもしれません。
とにかく、薬品業界は、ライセンスの構造が複雑です。みなさんがご存知の「バファリン」や「ビックスドロップ」など、気づいたら製造メーカが変わっていることもしばしば。普通の薬品でも、製造者、販売者、知財権保有者、流通者がバラバラなんてことも当たり前。
この薬品業界特有の慣習に、弁理士も慣れておかないといけませんね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます