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いいね! フェイスブック (野本 響子)

2011-06-05 09:52:53 | 本と雑誌

Facebook  会社の同僚の方から紹介された本です。

 私もちょっと前からfacebookを利用し始めました。
 このところtwitterよりこちらの方に軸足が移ってきましたね。twitterは気が向いたときの「受信専用」になりつつあります。SNSとしては、mixiやGREEにも登録していますが、そちらは完全に開店休業状態です。

 ただ、facebookに登録してみたものの使い方が今ひとつよくわからない、そういう感覚は私ももっています。本書は、facebookの機能・使用方法を網羅的に分かりやすく説明しているので、facebook初心者にとってはかなり参考になると思います。

 たとえば、この手のSNSを利用するに際して気になる「プライバシー・セキュリティ」に関しては、こういったコメントも書かれています。

(p86より引用) フェイスブックには、様々なアプリがあり、いろいろな会社が開発・公開している。・・・
 ただし、フェイスブックは、すべてのアプリケーションを監視したりチェックしたりはしていない。なかには勝手に個人情報を使って友達にメッセージを送りつけてしまうスパムまがいのものもある。また、アプリケーションの多くが個人情報を利用して動作しようとするので、プライバシーが漏れる心配もある。

 このプライバシーの問題は、甘く見ることはできません。

(p98より引用) フェイスブックの規約では、ユーザーは投稿した写真や動画などのコンテンツを「非限定的、譲渡可能、サブライセンス可能、使用料なしの、全世界を対象としたライセンス」をフェイスブックに付与するものとしている。

 登録事項や投稿内容の使われようによってではありますが、この無条件に諸権利をfacebookに委ねる許諾が意味するところの影響は、広範かつ甚大です。

 著者は、facebookは「新たなインターネットのインフラ」たらんことを目指していると記しています。

(p210より引用) グーグル上の情報は誰でも検索できるが、フェイスブックの情報のなかにはグーグルでは検索できないものがある。ここにグーグルに対するフェイスブックの強みがある。

 この点と前出のプライバシーに関する規約で利用可能な個人情報とが綜合されると、facebookは、googleを凌駕する「深く濃い顧客インサイト」を保持することになります。

 facebookの利用者は、facebookと上手に付き合い、うまく利用しなくてはなりません。facebookは新たなコミュニケーションの生み出してくれるとても魅力的なサービスですが、享受するメリットに匹敵するリスクの存在を意識することが益々重要になってきます。


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