1983年に公開された映画です。
一連の “薬師丸ひろ子” さんシリーズの中の一作です。もう40年も前の作品なんですね。
モチーフの「南総里見八犬伝」は、古くはNHK人形劇「 新八犬伝」でお馴染みですが、この作品の公開は、 人形劇番組を幼いころ観ていた年代がちょうど高校・ 大学生になったぐらいのタイミングで、 そういった連中にとっては結構親近感を感じたのではないでしょう か。
映画としての出来については、 ファンタジーという面では特撮映像は情けないぐらいに貧弱でした が、 アクションシーンは千葉真一さんを筆頭にジャパンアクションクラ ブのメンバが多く出演していたこともあり、 結構しっかりしていました。
キャスティングも、真田広之さん、寺田農さん、志穂美悦子さん、 京本政樹さん、 夏木マリさん、目黒祐樹さん、萩原流行さん、 岡田奈々さんと豪華でバラエティに富んでいて、 今でも十分に楽しめるラインアップでしたね。
そうですか、思い出の映画なのですね。
当時一世を風靡した角川作品なので、エンタメとしては力が入っていたように思います。音楽のセンスも悪くないですし。
もっとも原作が尻切れトンボなので、多少しょぼいのも致し方ないと思います。シナの水滸伝の換骨奪胎した作品ですが、江戸時代には規制が多すぎて、理想のエンディングは書けなかったと思います。