放送作家村上信夫の不思議事件ファイル

Welcome! 放送作家で立教大大学院生の村上信夫のNOTEです。

榊原英資教授の「民主党不況」に対する矛盾したお言葉

2009年12月17日 08時34分51秒 | Weblog
大不況で世界はこう変わる!
榊原 英資
朝日新聞出版

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元大蔵省官僚で、ミスター円と呼ばれた人間がいる。
榊原英資氏である。

榊原 英資(さかきばら えいすけ、1941年3月27日 - )は、大蔵官僚、経済学者、愛称はミスター円。専門は、国際金融論。元丸紅の榊原俊資は実弟。ウィキによれば ・・・神奈川県出身。父は榊原麗一芦田均内閣総理大臣秘書官。祖父はキリスト教プロテスタントの牧師。横浜国大鎌倉中学校、都立日比谷高校へ。日比谷高校時代に交換留学で米国へ。東京大学経済学部卒。大学院進学後、時の大蔵省大臣官房秘書課長であった高木文雄に面会し、優の数を増やし、国家公務員上級職試験50番以内で採用条件にすることを告げられる。上級職試験では「経済」で受験、14番で合格し、東京大学大学院修士課程修了後の1965年大蔵省入省。それでも同期中下から2番目での入省であった。同期に次官となった薄井信明、竹島一彦、浜田卓二郎、藤川鉄馬(印刷局長)、白石忍(オリックス社長)、山川俊宏(翻訳家)、鏡味徳房など。入省後すぐにピッツバーグ大学及びミシガン大学に留学。ミシガン大学大学院博士課程修了。学位は経済学博士(ミシガン大学)。元大蔵省(現・財務省)財務官。第2次橋本内閣当時の財務官職在任中、金融ビッグバンの第一歩として、「内外資本取引の自由化」や「為銀主義の廃止」を柱とした外為法改正(1998年4月施行)を、水野清を引き込んで、推し進めたとされている。1977年、官僚批判・自民党政治批判と受け取られかねない論文を出し、竹内道雄事務次官、長岡實官房長により埼玉大学教養学部助教授に一旦出される。新自由クラブからの出馬を検討したのもこの頃である。その後大蔵省に復職、通常は最終ポストとされることの多い財政金融研究所所長を務めていたが、当時の武村正義蔵相の強い意向のもと、行天豊雄らの後押しもあり、久保田勇夫国際金融局次長(現・西日本シティ銀行頭取)を押しのけた恰好で国際金融局長に就任。その後中平幸典、加藤隆俊らに代わり財務官に就任した。当時のアメリカの通貨政策責任者ローレンス・サマーズ財務副長官とは榊原がハーバード大学客員教授をして以来の友人であったこと、米国相手でもコンプレックスなく猛烈なディベートをしかける持ち味が最大の就任理由であり、その後米国との歩調を合わせた為替介入政策で、1995年秋には超円高是正処置にその効果が表れ始め、おもにマスコミや為替ディーラー関係者から「ミスター円」の愛称を頂くことになった。理財局国庫課長の時に天皇陛下御在位六十年記念金貨を発行したが、10万円金貨であるのに、金の含有量は4万円分ほどしかなく、偽造金貨事件を誘発した。そのうえ翌年に100万枚も追加発行して、記念硬貨としての希少性を失わせたといわれている。1995年に起こった大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件において、大和銀行から報告を受けながらも6週間も発表が遅延したことに関し、当時国際金融局長であった榊原はその理由として「(連絡しなかったことは)適切な措置であり、日米の文化の違いが理由 だ」と述べた。 この説明に対し、米下院公聴会で非難が集中した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8A%E5%8E%9F%E8%8B%B1%E8%B3%87


この人は、大蔵省の中枢にいて「金融ビッグバン」を推し進め、今の経済に対する政策責任者の一人だったはずだが、今、そんなことを全く忘れた評論家(早大教授)としての発言に疑問を抱ことが多い。
その榊原英資氏は、いわゆる「民主党不況」に対し、全く違うコメントを2つの週刊誌に寄せている。本人がブレているのか、インタビューした記者の責任か・・・。

http://www.j-cast.com/2009/12/09055836.htmlから転載

●週刊朝日

「現状の民主党の政策は『中途半端』です。自民党の一部で『政権交代したら不況になった』と言っていますが、このまま不徹底な政策を続ければ、実際にそうなってしまうでしょう。まさに『民主党不況』になってしまいます」
という言葉で、2010年前半には景気が腰折れして「二番底」がやってくると予測している。

●サンデー毎日

「今、日本が直面する円高や株安の問題は政権交代とは関係ありません。直近の円高はドバイ・ショックなど外的要因、株安は企業業績の低迷が主な原因です。民主党の政策を、ことさら問題視するのは正しい見方ではないのです」

いずれにしても「二番底」を予想しているのだが、政治に寄り添う傾向のある榊原英資教授は、今度は民主党批判のトーンダウンさせたのか。

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