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放送作家村上信夫の不思議事件ファイル

Welcome! 放送作家で立教大大学院生の村上信夫のNOTEです。

手術前 恐怖のアンケート

2010年06月13日 10時05分59秒 | 普通であって異常
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

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手術前に聞かれて怖かったアンケートの話、もう一度。
(死んだら)
「献体しますか?」
「臓器提供しますか?」

一番怖かったのは、脳死状態に陥った時に
「延命処置を希望しますか? Yes No」
 自分の死を、手術に向かう前に“自分自身”で選択しなければならない。たかが左腕の 関節、最悪でも利かなくなるだけと思っていた気持ちに、思い切り冷や水をかけられた感 じだった。
 手術自体も5時間にも及ぶ手術、体にメスを入れるということは、大変なことだとあらためて知った。

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー)
村上 信夫
グラフ社

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一番、一番!真剣勝負
朝青龍 明徳
日本放送出版協会

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全身麻酔の患者むらかみ

2010年06月01日 06時27分22秒 | 普通であって異常
 
麻酔科医ハナ 2 (アクションコミックス)
なかお 白亜
双葉社

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 肘の手術のことを続ける。
 今回の手術は左肘の関節。
 昨年末に、出張先で、朝目覚めたら左肘が痛かったことを書いた。単に、寝相が悪くしびれたのかと思って新幹線に乗ったら、東京へ向かに従って左半身が麻痺し始め、東京駅から救急車で運ばれた。
 その時の診断は、偽痛風で、レントゲンやCTなど様々な検査をしても明確な原因が見つからなかった。が、実は、肘の関節にひびが入っていたのだ。
 それがいつの間にか割れ、肘の動きを邪魔していた。
 GWに、筍掘りに誘われ、そこのメンバーの一人、鍼灸師の方が肘に触り「変形しているから、すぐに整形で検査してもらって」と助言され、再検査して肘の関節の骨折が見つかった。・・・で、手術。

 全身麻酔は初めての経験だった。
 酸素マスクをつけ、点滴が挿しこまれる。
「次は、麻酔を入れた点滴ですから、変だったらすぐに言ってください」
 看護師のそういう言葉と共に、点滴の薬がもう一袋、取り付けられ、やがて頭を中心としたあちこちから、ぼーっとしてくる。
 スムーズに麻酔状態に着地させようとでもするように、右の手を、看護師が握ってくれた。覚えているのは、そこまでだった。
(・・・何か嫌な夢。)
 はっきり覚えていないが、よく知っている町の通りひとつ裏側に全く知らない風景が広がり、僕はそこでなぜか事件の犯人を追いかけている。が、つかまらない。
 それどころか、アウェーのせいで、僕は不利な様子。
 逆に追いつめられた。
 目黒川のような、コンクリートだらけの川の岸に逃げた。
 その時、どこからか激しく僕の名を呼ぶ。
(・・・同僚の刑事?いや、違う。)
 だが、結構激しく野太い男の声だ。
(・・・いつの間に、僕が刑事?)
 混乱しているうちに、強引にシチュエーションからすくいあげられるような感覚。目をあけると、僕の顔を覗き込む2人の中年男の顔が見えた。
 医者だ。
 咄嗟に思ったのは、「生還」の二文字。
 医者たちが死の淵から呼び返そうと呼んでくれたように思えた。父の死や愛猫ミーの死に立ち会って、なんとか死から呼び返そうと大声でその名を呼んだことが思い出された。
「はい」一言こと答えるのが精いっぱいで、また眠りについた。
 今度は夢も見ず、目が覚めると病室だった。
 
 
企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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朝青龍 明徳
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恐怖の手術同意書

2010年05月30日 17時03分38秒 | 普通であって異常
 
患者学―誰でもいつかは患者になる 医者に医学があるように患者には患者学が必要だ
神前 格
マガジンハウス

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 転んで左肘の関節を割り、それに気づかず、半年、放っていたせいで手術する羽目になった。左腕がまっすぐ伸びず、曲がりもしないのだから仕方ない。
 生きるの死ぬのというほどの手術ではないが、全身麻酔の大きな手術ではある。
 しかし、まあ、失敗しても腕一本、最悪は・・・なんて思っていたら、手術の同意書に、
「献体はしますか?」「臓器提供はしますか?」のアンケート。
 ぞっとし、体に刃物を入れる恐怖を初めて感じた。
 でも ・・・、何でも聞けばいいってものでもないだろう(怒)
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

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一番、一番!真剣勝負
朝青龍 明徳
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ギーと軋むマンションの工夫

2010年03月21日 05時34分52秒 | 普通であって異常
バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵
バルタザール・グラシアン
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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ユダヤ五〇〇〇年の知恵 (講談社+α文庫)
M.ラビ・トケイヤ-
講談社

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ギシギシ  ギー。
昨夜からの強風にマンションの軋む音である。
別に古いわけではない。
軋ませることで、マンションにかかる負荷を逃がすのだという。
そういえば、地震でも揺れが他より長い。
わざと揺らし、ポキリと折れないようにする。
硬ければある程度まで強いが、限度を超えたら、脆い。
それに対し、柳に風。竹のように柔らかければゆらゆらゆらゆら、折れることはない。
これは、人生に似ている、「深イイ話」だなあなどと、思った。が、ふいに気づいた。
「10年住んでいて、今頃、気づいたのか(オレは・・・)」。

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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朝青龍 明徳
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