キャベツ Ｗｈａｔ’ｓ？（５）キャベツの故郷の郷土料理

　１日に必要なキャベツの量は、キャベツの葉、２～３枚
　100gのキャベツに約34mgのビタミンUが含まれている。キャベツ30～４０gを１回の食事に摂れば、その効果が得られる。
　では、このキャベツ、産地ではどう食べているのかというと

●キャベツの故郷“嬬恋”　

　車坂峠から北側に下ると、道は途中からダートになる。更に下ると再び舗装路になり丘陵一面にキャベツ畑が広がる。標高800～1,400ｍ、ここが、キャベツの村・嬬恋。嬬恋村のキャベツは、主に夏から秋にかけて出荷される。その時期、首都圏の８０％を嬬恋村産キャベツが占める。

「玉菜（たまな）！？」
嬬恋村内では、玉菜（たまな）とも呼んでいる。植え付けは「玉菜植え」、
収穫は「玉菜切り」、「キャベツ」というより愛嬌のあるともいえるが・・・。

●キャベツの村のキャベツを丸ごと食べる『キャベツスープ』

　キャベツの村嬬恋では、キャベツを良く食べる。
　どこの家にも、自慢のキャベツ料理があるが、どこでも作り、それぞれの家の味を持つのが、キャベツを丸ごと食べる「キャベツスープ」

　自慢「キャベツスープ」のレシピ。
　まず、自家製のベーコンと玉ねぎを鍋で炒め、そこに丸ごと１コのキャベツをザク切りにし一緒に炒める。後は、トマトとチキンブイヨンで味付けし、コトコト煮込めば、自慢の『キャベツスープ』の出来上がり。
　嬬恋のキャベツの甘みが存分に生かされたスープの逸品である。
「キャベツの栄養をうまく量を摂る為には、加熱をして、汁ごと食べるのが最もいい」嬬恋の人たちは、そのことを良く知っている。

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

キャベツ Ｗｈａｔ’ｓ？（４） キャベツはビタミンの宝庫

●キャベツは私たちの体に良いビタミンの宝庫

（１）豊富なビタミンC　キャベツの葉２枚（レモン2/3個分）で、なんと！ビタミ　　ンC ４４mg
（２）野菜の中でNo.1 の含有量（800ug/100g）を誇るビタミンK
　　ビタミンKは、血を止める為の止血ビタミンとも言われ、足りないと、出血し　　た時に血液が凝固しにくくなる。さらに、最近は、ビタミンKが骨作りにも重　　要な鍵を握っているということが分かってきた。

●現代人に欠かすことのできないキャベツのビタミンＵ（キャベジン）

ビタミンUは緑黄色野菜には少なく、キャベツの仲間であるアブラナ科野菜に豊富に含まれているビタミン。その効果は、次の３つ。

（１）胃を守る効果。
　　ビタミンＵは、胃の粘液の分泌昂進、胃の血流増加、潰瘍部分の修復を促進す　る。さらに、ビタミンUを投与しておくと、いろんな障害を阻止する予防効果が　ある。

　[キャベツ実験：キャベツによるアルコール胃障害予防効果]
　　胃が健常な被験者に空腹状態で、ウィスキーだけを飲んでもらうグループと、　キャベツジュース+ウィスキーを飲むグループにわけ、胃の状態にどんな差が出　るのか、２つのグループの胃を胃カメラで比較。結果は？

　　胃薬の名前は、キャベツに由来する。

（２）ビタミンUは、肝臓を守る。
　　ビタミンUは、肝臓の働きを活発にし、新陳代謝を促すことで、肝機能をアッ　プされる効果と、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ効果かがある。

（３）ビタミンUの抗酸化物質
　　体内で増え過ぎると、ガン、動脈硬化など様々な成人病の原因となる活性酸素　を除去してくれる抗酸化性を、ビタミンＵが持つことが最近わかってきた。

●ビタミンＵ（キャベジン）を上手くとるには

　ビタミンＵ（キャベジン）は水溶性のビタミンなので、熱に弱く、多く体内に　吸収するためには、生食やジュースにして飲むのが一番。さらに、レモン汁をプ　ラスすると、よりヘルシーに。だから、青汁！！

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

キャベツ Ｗｈａｔ’ｓ？（３）キャベツが癌に利く？

　帝政ローマ時代の軍人、プリニウス（BC23～79）の博物誌には、キャベツの多くの効能が載っている。「効果が非常に大きい」などとも書かれているほど、キャベツは薬として重宝されたのである。

〇キャベツの抗ガン成分　イソチオシアネート！！

　今、キャベツに注目が集まっている。
　アメリカの国立ガン研究センターが、ガン予防のために重要な野菜８種類の『デザイナー・フーズ・プログラム』という食品リストを発表、その中で、キャベツをニンニクについで第２位！の重要な食品として紹介した。
　ガン発生率の低い人々の食生活を調査したところ、キャベツを使ったコールスローサラダを多く食べることがわかり、また、キキャベツジュースをガンの原因・焼け焦げに加えると、突然変異を抑えることが判明したのである。
その理由は、キャベツに含まれる＜イソチオシアネ―ト＞の働き。

（１）イソチオシアネートのガン予防の効果は２つ。

　①発癌性物質=ニトロソアミンの活性化（発癌性を持つ）を防ぐ。
　ニトロソアミンは、そのままでは発ガン性を持たないが、代謝酵素の働きにより　体内で形を変え、ガンが発生する。イソチオシアネートは、その酵素の働きを抑　えることでガンを予防する。
　②ガン細胞になる前の異常細胞の増殖を阻止。
　様々な原因によって細胞に傷がつくことが、ガンの原因を作る。イソチオシアネ　ートは、その傷付いた細胞の増殖を抑える力を持つ。

（２）ガン予防するためには、キャベツを毎日摂ることが大切

　イソチオシアネートは、よく咀嚼することで、摂取量が変わる。また、発ガン性物質は日常生活でも摂ってしまっているので、ガン予防には、毎日キャベツを食べるようにした方が良い。

「キャベツをよく噛んで毎日食べ続けることが、ガン予防につながる！」

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

キャベツ Ｗｈａｔ’ｓ？（２） キャベツの原産地は地中海

　キャベツの原産は、ヨーロッパの地中海沿岸。
　キャベツはアブラナ科アブラナ属の二年草。初めは、葉が丸く巻いてはおらず開いた形だったのが、紀元前後にイタリア近辺でゆるく結球する軟球キャベツが生まれた。その原生種は、ギリシャ、イタリアなどの海岸沿いの絶壁に今でも生えている。その後、北に伝わり２～３回突然変異を繰り返した結果、現在のように固い球を結ぶキャベツとなった。

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

キャベツ Ｗｈａｔ’ｓ？（１） トンカツにキャベツ その取り合わせの始まりは？

キャベツの出荷　真っ盛り！　
　そして、キャベツと最強のコンビといえば・・・、やはりトンカツ。
　トンカツの付け合わせに千切りキャベツ。
　その発祥は、明治28年に創業の東京・銀座『煉瓦亭』。ここで、明治37年、ポークカツレツに千切りキャベツを添えたのが始まりだといわれる。
「なぜキャベツだったのか？」
　キャベツはその頃でも産地ごとに出荷時期が違い、年間を通じて容易に手に入れることができ、それで決めたという。

　キャベツは、春は関東、夏秋は、北海道・長野県、冬は、鹿児島県、愛知県、千葉県など産地と、１年中いつでも手に入り、値段も安い庶民の味方！！

　その栄養素は
　ビタミンＣが、豊富に含まれ大きい葉１枚で１日の必要量の７０％を摂取できる。他に、血液を凝固させたり、 骨を強くして骨粗鬆症を予防するビタミンＫ。また、抗潰瘍作用があり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防や治療に効果があり、通称キャベジンと呼ばれるビタミンＵが含まれている。
　ところが！最近の研究で、キャベツにガンの予防効果があることがわかり、大注目！　「キャベツを食べて、健康になろう!!」

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

東海道53次「箱根」 杉並木と関所

　小田原から箱根の山道を登れば、そこは、芦ノ湖畔。
　旧東海道は杉並木となる。
　この杉並木は、江戸時代のはじめ元和４（1618）年、箱根宿を設けたときに植えられたと伝えられている。

　そして、いよいよ「箱根の関所」
　箱根の関所は、元和５（1619）年、徳川二代将軍秀忠の時代に、大名の謀叛防止のために開設され、「入鉄砲（いりでっぽう）に出女」といい、特にこの二つを厳重に取り締まっ
　明治２（1869）年に廃止が決まり、以来、箱根関所・資料館として、その面影を残し、大正11（1922）年には、国の重要文化財に指定されている。

　「東海道中膝栗毛」の弥次さん、喜多さんは、箱根の関所越えの喜びをこう詠んでいる。　

　春風の手形をあけて君が代の　戸ざさぬ関を越ゆるめでたさ

　三島までは、下りの四里。

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る

東海道５３次「箱根八里」神崎与五郎の詫び証文

　JFNの番組で、今泉清保さんと東海道「箱根」の山を歩いた。

　俗に「箱根八里」というが、小田原箱根口から芦ノ湖畔までの上り四里、三島までの下り四里をあわせ「箱根八里」という・東海道の中でも箱根越えは、最も苦難な道だった。旧東海道に残る古道の石畳は、現在、畑宿から湖畔まで往時の石畳を保存整備し、多くの人々が当時の面影をしのんで歩いている。

「甘酒茶屋の旗が！」

「甘酒茶屋」は、創業約３５０年、12代、箱根旧街道沿いに佇む茶屋。畑宿と箱根宿の中間にあり、その昔、旅人が疲れを癒した場所として賑わった。杉皮葺きの建物は風情があり歴史を肌で感じる事ができる。
　お薦めは、１日50食限定の黒ゴマきなこが人気の『力餅』、砂糖や添加物を使っていない自然な甘さが魅力の『甘酒』が旨い！
　ご主人に声をかけると見せてくれるのが、江戸時代から伝わる馬をつないだ古い木。この木は、赤穂浪士四十七士の一人・神崎与五郎が、馬子が馬をつないだ木という。馬子の丑五郎に言いがかりをつけられたもの、神崎与五郎は討ち入りの大事の前とぐっと我慢し、詫び状文を書き、それでは足りないと息まく丑五郎の股をくぐったという『忠臣蔵』の有名な場面に出てくる由緒あるもの。

　もっともこの話、背水の陣で知られる中国の名将・韓信の「韓信の股くぐり」の故事から講釈師が採った話のようだが・・・。

企業不祥事が止まらない理由 村上 信夫,吉崎 誠二 芙蓉書房出版 このアイテムの詳細を見る

犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー) 村上 信夫 グラフ社 このアイテムの詳細を見る