私の個人的な好みでの考えなんですけど、、、
モダンタイプのクラシックギターって、20年間位弾き込んでようやっと、音がこなれてきて響きが出てくる。
それから10年間位の間にどんどん音が熟成されてきて、30年から50年位がもっとも良い状態で鳴ってくれて、それを過ぎると徐々に熟れ過ぎた果実みたいになって、音色や響きの深みが増して魅力的だけど、実用品としては扱いづらくなる。
私はそんな風に思っています。
作り方によってそれは変わってきて、ハウザーなんかは100年位弾き込まないと、熟成されてこない気がしますが、、、
モダンタイプのクラシックギターの音の出方は、最初に「ドン」(あるいはコン)って基になる音が出て、そのあと「ツ~~~ン」(又は「ウワァ~~ン」)って鳴るって印象です。
19世紀ギターに比べるとこの最初の「ドン」が大きくて後の「ツーン」が小さくて短いです。
熟成されてくると「ドン」に迫力が出てきて、「ツーン」が大きくて長くなる。
そして音色が深くなっていく。
熟れすぎて来ると、「ドン」が不明瞭になって迫力が無くなって、「ツーン」はさらに大きく長くなってしまう。
魅力はあるけど、音楽表現の道具としては、歯切れが悪くて、明快な表現がしづらくなって扱いづらい。
現代的な曲やポップな曲を弾くと、何となくしっくりしない。
最近メインで使っているエミリオ・パスカルは1930年製です。
出来てから80年経って、すでに楽器としての使命を終えてしまってただの木っ端になったものを、何回も再生させられて復活したギターです。

「腐りかけの果実???」
私はこの時代のギターが一番好きなのですが、mixiプチ発表会等で他の方の元気なギターの音を聞いたりすると、エミリオ・パスカルには少し不満が出てきてしまいます。
魅力いっぱいのギターですが、パワー不足だし、音楽がどこか不明瞭になってしまう。
「スア・コーサ」やガンジの曲を弾くと、何となく気持ちが悪い、、、、
私の他のメインギター達は、「青い果実」ばかりです。
クロダトーレス、クロダマンホン式11弦、川田シャムガキワッフル10弦、尾野ブーシェ7弦、、、
みんな出来たてのギターです。
はたしてこの「青い果実」達が熟成されてくる時まで、私は元気でギターを弾いていられるのか??
それまでの間、エミリオ・パスカルが頑張ってくれるのか???
な~~んて思ってしまう。
これから自分で使っていくには、1980年頃のギターが一番良いのでは???
若い頃ならば、新しいギターと一緒に成長していくのが一番良いのでしょうが、この年になったら既に熟成された状態のギターの方が良いだろうって思います。
熟成されているけど、まだまだ元気なギター

マーチン・フリーソン(1984年製だったかな???)
私の持っている唯一の1980年代のギターです。
パスカルのような味わいはまだ無いですが、音は十分にこなれているし、響きも出てきています。
まだまだ元気でパワフルなギターです。
マーチン・フリーソンならば、古典でもロマン派でも、現代曲でもポップな曲でも、何を弾いても対応してくれます。(←それが普通なんですが、、)
マーチン・フリーソンが弾きこなせれば、なんの問題も無いのですが、、、
って言うか、弾ければマーチン・フリーソン以外のギターは必要無かったのです。
指の巻き込みのせいで弾けなくなったから、ゲテモノギター地獄へ落ちたんだっけ、、、
ゲテモノギターの楽しさはの事は置いといて実用品としてのギターは、1980年代に作られたギターで、マーチン・フリーソンよりも柔らかいギターがあれば良いのでは???
そしてマーチン・フリーソンよりも重たくてクリアーな音質の低音が出ればさらに良い。
ところで、1980年代に作られていたギターって何があるんだろう???
60年代~70年代のギターは色々と思い付くし、現代のギターも色々と思い付くけど、80年代のギター製作家って意外と名前が出てきません。
J-Guitar.comで調べてみたら結構出てきます。
ベラスケス、オリベ、ベルナベ、ロペス、カセレス、コントレラス、ラミレス、ハウザーⅢ、ヤコピ、バルベロ・イーホ、ポール・フィッシャー、マリン、フレタ、アルカンフェル、ロマニリョス、e.t.c.
1980年代に限らず70年代から90年代~現在までも第一線で活躍している製作家が多いかな、、、
メンヒⅡ、コルヤ・パンヒューゼン 、ブッフシュタイナー、アルミン・グロップ、ディッター・ホッフ
ドイツの楽器が結構多いかな??
この手のギターは人気が無いのか、値段も安いです。
ドイツ系ギターは硬くて苦手です。
スモールマン、ギルバート、ラック、サイモン・マーティ、ジェイコブソン、バイヤーズ、e.t.c.
モダンな構造のギターが色々と出始めたのも80年代かなあ???

バイヤーズ 1985年
メディアカームで弾かせてもらってきました。


ピンブリッジです。
バイヤーズってあまり良い印象を持っていなかったのですが、このギターは結構良いです。
弾きやすくて、右指の巻き込みがほとんど気になりません。
低音はちょっと鈍いですがかなり重たい音です。
高音はやや硬質な音ですが、しっかりとしています。
え~~~なあ。
もう1台弾かせてもらいました。


クロダトーレスの新作です。
裏・側板はメープルです
クロダトーレスも進化しています。
すごいなあ、、、
出来立てのギターなのに、低音はボンボンと鳴りまくっているし、高音もこなれた音が出ます。
私の黒アカシアのクロダトーレスよりも音の骨格が太くなってる???
30年後にまたこのギターを弾いてみたい。。。。。
モダンタイプのクラシックギターって、20年間位弾き込んでようやっと、音がこなれてきて響きが出てくる。
それから10年間位の間にどんどん音が熟成されてきて、30年から50年位がもっとも良い状態で鳴ってくれて、それを過ぎると徐々に熟れ過ぎた果実みたいになって、音色や響きの深みが増して魅力的だけど、実用品としては扱いづらくなる。
私はそんな風に思っています。
作り方によってそれは変わってきて、ハウザーなんかは100年位弾き込まないと、熟成されてこない気がしますが、、、
モダンタイプのクラシックギターの音の出方は、最初に「ドン」(あるいはコン)って基になる音が出て、そのあと「ツ~~~ン」(又は「ウワァ~~ン」)って鳴るって印象です。
19世紀ギターに比べるとこの最初の「ドン」が大きくて後の「ツーン」が小さくて短いです。
熟成されてくると「ドン」に迫力が出てきて、「ツーン」が大きくて長くなる。
そして音色が深くなっていく。
熟れすぎて来ると、「ドン」が不明瞭になって迫力が無くなって、「ツーン」はさらに大きく長くなってしまう。
魅力はあるけど、音楽表現の道具としては、歯切れが悪くて、明快な表現がしづらくなって扱いづらい。
現代的な曲やポップな曲を弾くと、何となくしっくりしない。
最近メインで使っているエミリオ・パスカルは1930年製です。
出来てから80年経って、すでに楽器としての使命を終えてしまってただの木っ端になったものを、何回も再生させられて復活したギターです。

「腐りかけの果実???」
私はこの時代のギターが一番好きなのですが、mixiプチ発表会等で他の方の元気なギターの音を聞いたりすると、エミリオ・パスカルには少し不満が出てきてしまいます。
魅力いっぱいのギターですが、パワー不足だし、音楽がどこか不明瞭になってしまう。
「スア・コーサ」やガンジの曲を弾くと、何となく気持ちが悪い、、、、
私の他のメインギター達は、「青い果実」ばかりです。
クロダトーレス、クロダマンホン式11弦、川田シャムガキワッフル10弦、尾野ブーシェ7弦、、、
みんな出来たてのギターです。
はたしてこの「青い果実」達が熟成されてくる時まで、私は元気でギターを弾いていられるのか??
それまでの間、エミリオ・パスカルが頑張ってくれるのか???
な~~んて思ってしまう。
これから自分で使っていくには、1980年頃のギターが一番良いのでは???
若い頃ならば、新しいギターと一緒に成長していくのが一番良いのでしょうが、この年になったら既に熟成された状態のギターの方が良いだろうって思います。
熟成されているけど、まだまだ元気なギター

マーチン・フリーソン(1984年製だったかな???)
私の持っている唯一の1980年代のギターです。
パスカルのような味わいはまだ無いですが、音は十分にこなれているし、響きも出てきています。
まだまだ元気でパワフルなギターです。
マーチン・フリーソンならば、古典でもロマン派でも、現代曲でもポップな曲でも、何を弾いても対応してくれます。(←それが普通なんですが、、)
マーチン・フリーソンが弾きこなせれば、なんの問題も無いのですが、、、
って言うか、弾ければマーチン・フリーソン以外のギターは必要無かったのです。
指の巻き込みのせいで弾けなくなったから、ゲテモノギター地獄へ落ちたんだっけ、、、
ゲテモノギターの楽しさはの事は置いといて実用品としてのギターは、1980年代に作られたギターで、マーチン・フリーソンよりも柔らかいギターがあれば良いのでは???
そしてマーチン・フリーソンよりも重たくてクリアーな音質の低音が出ればさらに良い。
ところで、1980年代に作られていたギターって何があるんだろう???
60年代~70年代のギターは色々と思い付くし、現代のギターも色々と思い付くけど、80年代のギター製作家って意外と名前が出てきません。
J-Guitar.comで調べてみたら結構出てきます。
ベラスケス、オリベ、ベルナベ、ロペス、カセレス、コントレラス、ラミレス、ハウザーⅢ、ヤコピ、バルベロ・イーホ、ポール・フィッシャー、マリン、フレタ、アルカンフェル、ロマニリョス、e.t.c.
1980年代に限らず70年代から90年代~現在までも第一線で活躍している製作家が多いかな、、、
メンヒⅡ、コルヤ・パンヒューゼン 、ブッフシュタイナー、アルミン・グロップ、ディッター・ホッフ
ドイツの楽器が結構多いかな??
この手のギターは人気が無いのか、値段も安いです。
ドイツ系ギターは硬くて苦手です。
スモールマン、ギルバート、ラック、サイモン・マーティ、ジェイコブソン、バイヤーズ、e.t.c.
モダンな構造のギターが色々と出始めたのも80年代かなあ???

バイヤーズ 1985年
メディアカームで弾かせてもらってきました。


ピンブリッジです。
バイヤーズってあまり良い印象を持っていなかったのですが、このギターは結構良いです。
弾きやすくて、右指の巻き込みがほとんど気になりません。
低音はちょっと鈍いですがかなり重たい音です。
高音はやや硬質な音ですが、しっかりとしています。
え~~~なあ。
もう1台弾かせてもらいました。


クロダトーレスの新作です。
裏・側板はメープルです
クロダトーレスも進化しています。
すごいなあ、、、
出来立てのギターなのに、低音はボンボンと鳴りまくっているし、高音もこなれた音が出ます。
私の黒アカシアのクロダトーレスよりも音の骨格が太くなってる???
30年後にまたこのギターを弾いてみたい。。。。。
特にイギリスのものは、張りも弱めで弾きやすく、魅力的な楽器があると思うのですが。(80~90年代のルビオ、アラム、サウスウェル、アンブリッジ、ディーンなど。)
古いドイツ名器ワイスガーバーなども、サンチョさんの好みのような気がしますが、サンチョさんは今、新しいクロダ・トーレスが欲しいんでしょ?^^
ルビオもアラムも大好きですけど、指に掛かる負担が大きすぎて弾けません。。。
逆にフランスのギターは、何となく苦手です、、、
河野一筋さんどーもです。
ワイスガーバーは硬いですよお、、、