マツモトの研究生活。

研究生活を綴ります。
近況報告が多いです。
コメント頂くと狂喜乱舞します。

ドリームズエンド

2006-09-02 21:45:11 | 写真つき日想。
8月31日
奈良ドリームランドがその長い歴史に終止符を打つ日、
二人でその夢の島へと出かけた。

幼い頃、家族と共に上った坂を
十代最後の歳に、今また二人、上ることになるとは。
夢への入り口は 45年間変わらず 上り坂。







城下に広がる楽園は、人手で賑ってはいなかった。
夢の終わりはこうして
人知れず訪れるのであろうか?


隣で君は言った。
「ボブスレーの曲、ミラーハウスの道順、今でも覚えてるよ。」







ASKA。
その木製コースターは奈良の歴史を名に負い、生まれた。
俺にとって人生初の本格的コースターでも
ASKAにとっては最後の演舞。
このすれ違いが たまらなく切ない。


隣で君は言った。
「3回は乗らんとモト取れねぇぞ。」





やがて夕方になり、しとしとと雨が降り出した。
徐々に幕をかけられていくアトラクション。
係員の頬を伝うのは 果たして雨であったか?


帰ろうか?と問いかけられた君は言った。
「まだあわてるような時間じゃない。」



雷が鳴った時点でコースターはその躍動を失う。
雷鳴は終焉。
・・・ASKAは最後まで僕等を乗せ、そして舞った。







振り返らずに去ることなど、誰ができただろう?
僕等はしばし立ち尽し、消え行く夢の島を仰いだ。

・・・歩き出さなければ。

突如生まれた感情に、自分自身驚かされた。
それは成長の証か。
いやきっと、この夢の島が最後にくれた贈り物であった。

幼子だったあの時とは違う、敢然たる足取りで
僕等は坂を下った。現実へと下りていった。



そして夢は、己の内に。

~fin~






きっと俺はこのテーマパークのことを忘れないだろうと思う。
だってこのドリームランドは、大学へ入って迷いの生じていた俺に
夢の追い方を思い出させてくれた場所なのだ。




夢を追うのに大事なのは、人目を気にしないということ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (unbaba)
2006-09-03 09:55:48
痛切に感じた。

それはとても重要だってコト。
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ありがとう。 (マツモト)
2006-09-03 13:42:52
わかってもらえてうれしいです。

やっぱり子供たちにはわからないようで、

列に並ぶ俺を不思議そうに見ていました。
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Unknown (徳ちゃん)
2006-09-03 22:14:35
この文体やたら腹立つ・・・でも好き
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Unknown (マツモト)
2006-09-04 21:34:09
今人気の「東京タワー」を意識しています。嘘です。(早)
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