今日は加藤徹先生のホームページで中国語の発音を復習しました。
http://www.geocities.jp/cato1963/chinvu.html
(引用開始)
日本語のアクセントは「高低アクセント」で、英語は「強弱アクセント」です。
中国語のアクセントは、日本語と同じ「高低アクセント」です。日本語のアクセントは高低の二種類ですが、中国語のアクセントは四種類あります。
日本語でもアクセントは大事です。アクセントが正確であれば、例えば
「ニワニワニワニワトリガイル」
という早口言葉も、耳で聞いて「庭には二羽ニワトリがいる」という意味だと理解できます。
Ma1ma0 ma4 ma3 ma0 ? お母さんはウマを叱ってますか?
妈妈骂马吗?
声門閉鎖とは、こういうことです。
まず、日本語で「アッ」と発音してみてください。小さな「ッ」の部分は、ツと発音するわけではありません。アッ、の小さなツは、のどをキュッと閉めるという一種の符号なのです。
日本語のアッの、小さなツが示すところのものを「声門閉鎖」といいます。
中国語の母音を、前に子音をつけず、単独で発音する場合、必ずまず軽く声門閉鎖をしてから発音します。日本語では、母音のあとに声門閉鎖をすることはありますが、その逆はありません。中国語では、声門閉鎖をしてから母音を発音するのですが、日本語のように母音のあとに声門閉鎖することはありません。広東語(かんとんご)などの方言を除き、中国語に「つまる音」はないのです。
舌の位置を動かすことで、結果的に、anとangのそれぞれの「ア」の微妙な発音の違いも無意識的に自然にできるようになります('anの「ア」は、すぐ後に続けてnという「口を閉じる発音」がくるため、無意識のうちに「ア」も「つぶれて」口の前のほうから発音する「明るいア」になります。angの「ア」は、すぐ後に続けてngという「口の奧からだす発音」がくるため、最初に「ア」と発音する段階で無意識のうちに口の形が洞窟のように「くぐもって」しまい口の奧のほうから発音する「暗いア」になります。anの「ア」とangの「ア」の微妙な「色あいの違い」は、カナやローマ字で書き分けることはできませんが、中国人の耳にはハッキリと分かります。中国人は最初の「ア」を聞いた段階で、すぐ後に続くのがnなのかngなのか予想できるのです)。
鼻母音で注意すべきは(複合母音も同じですが)、ある母音の前後にどんな発音がくるかによって、単母音のときと発音の「色あい」がガラリと変わってしまうことです。くどいようですが「日本語の母音はかたいが、中国語の母音はやわらかい」ということを、常に忘れないでください。
日本人の中国語学習者にとって、このような母音の微妙な色あいの変化は、初めのうちはめんどくさく思われます。しかし慣れてくると、このように微妙に変化させたほうがかえって自然で楽に発音できることがわかります。
中国人にとって自然で楽な発音をマスターできれば、中国人と百パーセント同じの、完璧に訛りのない中国語を発音することができるのです。
無気音と有気音という区別は、日本語にも英語にもない中国語独特のものです。
中国語や英語を発音するときは、まず子音本来の口のかたちを作って子音を発音し、そのあと続けて(その子音にあうように歪めた口のかたちで)母音を発音します。そして中国語の子音を発音するときは、日本語の子音の一・五倍から二倍の時間をかけるつもりで、ゆっくりめに発音してください。
「子音の発音に時間をかける」。このコツを守るだけでも、ずいぶん発音のレベルが違ってきます。
(引用終了)
途中で気になったのは、加藤先生の日本語のなまりです。『ひっくり返す』というべきところを『ひっくら返す』と発音しており、どこの訛りなんだろうかと先生の出身地を調べました。
(略歴)
1963年6月、東京都北区赤羽で生まれる。
物心ついてからは千葉県で育つ。
小学校5年生のとき、千葉市稲毛(現・千葉市稲毛区)に引っ越す。
幼稚園、小学校(小五のとき柏市から千葉市に転校)、中学、高校、予備校、大学・大
学院などで学ぶ。大学での専攻は「京劇」。
となっていましたので、千葉の方言かなと思う。調べている過程で先生のラジオ番組が聴けるのを知り、拝聴しました。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/player/index.html?r2
面白かったです。NHKオンデマンドで過去のラジオ番組もみんな聴けたらいいのにね。
ChinesePodのジェニーでさえnとngの発音で、2年程前には、リスナーに指摘されてました。彼女の発音はとってもきれいだと思っていたので、その当時はショックでした。( ngと発音していなかったのです。)指摘したのは、母語がnとngを区別する学習者だったと思います。