【登場人物】
・ジェフ・トレーシー
2009年1月2日生まれ(56歳)
トレーシー・ファミリーの中核であり、国際救助隊の創設者。
人類初の月面ステーションを作るための宇宙飛行士であったが、妻の死によって、5人の息子を育てるためにその仕事を辞めざるを得なかった。発明家でもある彼は、数々の発明により世界有数の大富豪となり、その資金を国際救助隊の設立と運営に充てている。
現在56歳のジェフは、国際救助隊の成功を願い、自分の時間を惜しむことなくその活動に費やす。
・スコット・トレーシー
2039年4月4日生まれ(26歳)
長男。TB1号担当。主に救助現場での指揮にあたる。エール大学とオックスフォード大学卒。頭脳明晰、身体能力も優秀であり、勇敢でずば抜けた統率力の持ち主。
救助隊創設前はアメリカ空軍に所属し、多くの功績を上げていた。
・ジョン・トレーシー
2040年10月8日生まれ(25歳)
次男。天文学者、宇宙ステーション、5号に常駐。ハーバード大学で父と同じく天文学を学ぶ。兄弟の中で一番物静かで知的であり、自由な時間は、好きな宇宙の研究について時間を費やす。
トレーシー・クェーサー・システムを発見、また天文学の著書もある。
・バージル・トレーシー
2041年8月15日生まれ(24歳)
三男。TB2号を操縦し、救助メカを事故災害現場へ運ぶ。高等科学技術のデンバー・スクール卒業。
何事にも恐れない鉄の意志と強靭な肉体を持つが、一方では手先が器用で芸術的才能を持ち、ピアノの腕前はプロ級とか。
・ゴードン・トレーシー
2043年2月14日生まれ(22歳)
四男。TB4号担当。TB2号の助手を務める場合もあり。救助隊創設前は汎海洋救難・防衛組織WASPに所属していた。 水泳自由形の世界記録保持者で、前回のオリンピックのバタフライ金メダリストでもある。
・アラン・トレーシー
2044年3月12日生まれ(21歳)
五男。TB3号担当。TB5号におけるジョンの交代要員も務める。カーレースのチャンピオンドライバー。コロラド大学で学位を取得。
・ブレインズ
2040年11月14日生まれ(25歳)
国際救助隊の全メカニックを設計した天才科学者。
トレーシー家の肉親ではないが、救助隊中最も重要なメンバーの1人。
ミシガン州での少年時代にハリケーンで両親を失い孤児となった彼は、ケンブリッジ大学の教授に引き取られ英才教育を受けた。ジェフが抱く国際救助隊の理念とチャレンジ精神に深く感銘し、国際救助隊への参加を決めた。
ちなみに本名は「ホラチオ・ハッケンバッカー」。ブレインズは愛称である。
・ペネロープ・クレイトン・ワード
2039年12月24日生まれ(26歳)
通称レディ・ペネロープ。専属諜報員。貴族のヒュー・クレイトン=ワード卿と妻のアメリアとの間に生まれる。由緒正しきイングランド南部の田舎町フォックスレイヒースに彼女の豪邸がある。常に上品かつ優雅に任務を遂行する頼もしい貴婦人だ。
・アロイシャス・パーカー
2013年5月30日生まれ(52歳)
ワード家の執事・FAB1の運転手。元は金庫破り。ロンドンの悪徳地下組織の一員であった彼は、世界一の金庫破りの名人であったが逮捕される。裏社会では『ノージー』と呼ばれていた。
出所後、改心した彼はペネロープと出会い、特殊技能をかわれて彼女の付き人兼執事兼FAB1のドライバーとなる。
ユーモラスでとぼけた味わいをかもし出しており、ペネロープと絶妙なコンビネーションが微笑ましい。
・ザ・フッド
2018年7月17日生まれ
国際救助隊の秘密をつけ狙う悪の帝王。
サンダーバードのメカニックの秘密を奪い、軍事スパイに売り渡そうとしている。
変装の名人で神出鬼没。あやしげな魔術を使って、トレーシー家の執事である実兄キラノを操ったりする。
マレーシアにあると思われる寺院が本拠地のようだ。
・キラノ
生年月日は不明。
裕福なマレーシア人農園のオーナーの息子であったキラノは、莫大な遺産を相続した。
しかし、その遺産を彼の悪い弟フッドに全てとられてしまった。植物学者となったキラノは、ケネディー宇宙センターで植物から宇宙食を作り出す研究プロジェクトに参加していた時にジェフと出会い、友人となった。後にキラノはパリでヒルトンホテルのコック長となったが、ジェフにトレーシー・アイランド内の庶務を手伝って欲しいと頼まれ受諾した。彼のおかげで、基地内部のものごとがスムーズにいっている。
悪い弟フッドの罠にはまってしまい、フッドに操られ国際救助隊の情報を流すことに…。
・ティンティン(日本語版ではミンミンに改名)
2043年6月20日生まれ(22歳)
ミンミン・キラノはトレーシー家に忠誠を誓うキラノの娘である。
彼女の大学の学費は、ジェフが彼女の父親の働きの見返りとして面倒をみた。学位を修得後、国際救助隊に参加しブレインズのサポートと、サンダーバード・メカのメンテナンスの仕事をしている。
水上スキーや水泳、自分の服のデザインが趣味である彼女は、アランと恋人関係にある。
【登場する主要なメカ】
・サンダーバード1号(スコット・トレーシー担当)
全長35m、全開時翼長約24m
最高時速24,135km(マッハ約20)
地球上のどこにでも1時間以内に急行できる高速ジェット機。
操縦席は機体がいかなる姿勢であっても常に水平に保たれ、どんな荒地でも着陸が可能。攻撃兵器と救急装置を備え事故災害現場にいち早く駆けつけ状況を把握、救助プランを立てる。 高性能通信装置により移動司令室から救助作業を指揮する。
・サンダーバード2号(バージル・トレーシー担当)
全長約76m、全幅約55m、全高約18m
最高速度は時速3,200km(マッハ約2.6)
国際救助隊の全ての救急メカを事故災害現場へ運ぶ輸送用大型航空機。主力エンジン2基の他計20基の推進機を持ちあわせる。6つの用途別コンテナを状況に応じて積み込むことができる。
・サンダーバード3号(アラン・トレーシー担当)
全長約61mの巨大宇宙ロケット。
宇宙空間での救助作業全般とサンダーバード5号の補給等の連絡機として活躍する単層式ロケットである。原子炉を内蔵しているが、推力には化学燃料ロケットを使用。
・サンダーバード4号(ゴードン・トレーシー担当)
全長約9mの水陸両用機。
サンダーバード4号は水上・水中での救助活動でその威力を発揮する。通常、サンダーバード2号の4番コンテナに収納され運搬される。マジック・ハンド、水中ミサイル、強力ライトなどさざまな救助装置を備えている。
・サンダーバード5号(ジョン・トレーシー担当、交代でアラン・トレーシーも担当する)
国際救助隊の宇宙ステーション。全長95m。
極秘に地球の軌道をまわり、特殊装置であらゆる電波メッセージを受信、解読しその中からSOSをキャッチして、国際救助隊本部に急報する。動力は太陽電池と小型原子炉、人工重力装置やアンチ・レーダー装置を備える。任務交代時の地上との往来は、TB3号によって行う。
・ジェットモグラ
地底を進むドリルメカ。サンダーバード2号のポッドにより輸送される、各種専門救助装備の一つ。
・ペネロープ号/FAB-1 (スーパーロールス)
レディ・ペネロープが乗るピンクのロールスロイス。
パワフルで洗練された6輪の車体は、防弾、防放射線、タイヤは金属性であり、煙爆弾、機関銃、ブースタージェットといった武器が装備されている。車体の下から水中翼をだし、水中翼船となる。ドライバーは彼女の執事のパーカーである。
サンダーバード は、1965年にイギリスで放映された人形劇による特撮のTVシリーズで、1966年と1968年に映画化もされた。
製作は操り人形を用いた特撮映画やテレビシリーズを多く製作していたAPフィルムズである(配給会社はITC)。子供番組としては異例の1時間枠で、これは当初30分枠の予定であったものが、スポンサーであるルー・グレード卿の提言で1時間枠に変更されたためと言われている。
日本では1966年にNHKで初めて放映された。その際、時間枠の都合から一部がカットされ、再放送ではオリジナルの一話が二話に分割されて放送された。これ以降も2003年4月、2004年末を始め、NHK教育テレビなどで幾度も再放送されている。
物語の基本は西暦2065年、元宇宙飛行士で発明家の大富豪ジェフ・トレーシーが、私財を投じて国際救助隊という人命救助専門の秘密組織を個人で作り、地球各地で起きる災害や事故にあった人を救助するというものである。
情報元:
ココのHP
情報元:
ココのHP