大学に帰ってきてから初めての抄読会でした。ちょっと、ラクをしてpictorial essayから選んでしまいました。やっぱりまずかったみたいです。
内容は、結構おもしろかったのでご紹介します。
AJR: 189, October 2007 913-921
Stephan L. Stuckey et al.
Hyperintensity in the Subarachnoid Space on FLAIR MRI
まずは、病的な状態で見られる場合の原因
・くも膜下出血:CTではアーチファクトとの鑑別が難しい部位に有用
・髄膜炎:造影後FLAIR像では、造影後T1WIより有用
・癌性髄膜炎
・Leotomeningeal Melanosis:メラニンのT1短縮効果による
・脂肪を含有する腫瘍:脂肪腫や、dermoidの破裂
・Acute stroke:血栓そのものの描出、あるいは、末梢で流速の低下した血管の描
出。
・もやもや病:いわゆるIVY sign。
・くも膜下腔でのCSFに対する血管(血液)の割合の増加:腫瘍による容積効果などで、CSF spaceが圧排されるような場合など。
・造影剤:病的な状態で、経静脈的に投与された造影剤がくも膜下腔に漏出して、残存する場合。
そして、アーチファクトが原因となるもの
・酸素投与の影響:100%酸素吸入で見られたが、50%酸素では見られなかったとの報告あり。
・CSFの拍動:頭蓋底や、橋前槽、小脳橋角槽で見られることが多い。CSFのflow
が落ちる円蓋部では見られにくい。
・血管の拍動:位相エンコード方向に見られる。眼球運動も同様のアーチファクトの原因となりうる。
・磁化率アーチファクト
・動きによるアーチファクト
このような内容でした。各画像は、論文をご覧下さい。
内容は、結構おもしろかったのでご紹介します。
AJR: 189, October 2007 913-921
Stephan L. Stuckey et al.
Hyperintensity in the Subarachnoid Space on FLAIR MRI
まずは、病的な状態で見られる場合の原因
・くも膜下出血:CTではアーチファクトとの鑑別が難しい部位に有用
・髄膜炎:造影後FLAIR像では、造影後T1WIより有用
・癌性髄膜炎
・Leotomeningeal Melanosis:メラニンのT1短縮効果による
・脂肪を含有する腫瘍:脂肪腫や、dermoidの破裂
・Acute stroke:血栓そのものの描出、あるいは、末梢で流速の低下した血管の描
出。
・もやもや病:いわゆるIVY sign。
・くも膜下腔でのCSFに対する血管(血液)の割合の増加:腫瘍による容積効果などで、CSF spaceが圧排されるような場合など。
・造影剤:病的な状態で、経静脈的に投与された造影剤がくも膜下腔に漏出して、残存する場合。
そして、アーチファクトが原因となるもの
・酸素投与の影響:100%酸素吸入で見られたが、50%酸素では見られなかったとの報告あり。
・CSFの拍動:頭蓋底や、橋前槽、小脳橋角槽で見られることが多い。CSFのflow
が落ちる円蓋部では見られにくい。
・血管の拍動:位相エンコード方向に見られる。眼球運動も同様のアーチファクトの原因となりうる。
・磁化率アーチファクト
・動きによるアーチファクト
このような内容でした。各画像は、論文をご覧下さい。