佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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頭蓋底解剖 眼窩からのVIEW

2008年09月21日 07時49分35秒 | オリジナル解剖アトラス
 前回頭蓋底解剖 頭蓋底の主な経路に引き続き、3Dで確認できる構造を眼窩から見てみました。

 左眼窩です。前回上手く描出できなかった、視神経管を正面視できるように少し角度をつけてあります。上眼窩裂と視神経管は、optic structにより分けられています。



 更に右方に角度を付けて、眼窩外側をカットし、下眼窩裂から翼口蓋窩の連続を示しています。



 各経路の内容物と、交通は前回記事を参照してください。
 ここでは、眼窩を構成する骨を書きます。

<眼窩の構成骨>

・上壁前方:前頭骨
  後方:蝶形骨小翼

・外側壁前方:頬骨
   後方:蝶形骨大翼

・下壁大部分:上顎骨眼窩面
   後方の一部:口蓋骨眼窩突起

・内側壁:篩骨眼窩板、涙骨、蝶形骨 


 上眼窩裂および、翼口蓋窩については多数の重要な内容物が含まれているので、もう少し書き込んで行ければいいなと思っています。それぞれの構造事態も複雑で面白いので、その辺りが伝わるような絵が出来るように頑張ってみます。

 参考図書も前回同様、高橋昭喜編 脳MRI1.正常解剖 です。