佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

心筋シンチマスターガイド

2010年04月29日 20時11分18秒 | 独断!放射線科医の推薦図書
今週は所用で大学に行けなかったので、撮像済みの心臓MRIを見に大学へ行ってきました。ちょうどbon先生が当直だったので、いろいろと核医学のオススメ本も聞くことができました。
包括的な心臓画像診断をする上で、重要な柱のひとつである核医学。医局や読影室などに昔の本はたくさんあるのですが、意外と新しい本は出ていないみたいです。「心筋シンチ 本」と検索してもこの本だけしかありませんでした。

心筋シンチマスター・ガイド
中川 晋,石田 雄一
診断と治療社

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マスターガイドのシリーズは他にも色々出ていて、コンパクトさが特徴的です。この本に関しては、総論、各論、症例集と非常に使い勝手の良い構成になっていました。認定医試験や専門医試験の勉強にも良いと思います。まずは自分で買おうっと。

2010.04.27

2010年04月27日 23時07分56秒 | オフタイム
さきほど、オンラインショップでiPodを注文しました。
今頃?と思われる方もいるかもしれませんね。

確かに周りを見ると、iPodはもう何代目?というヒトや、iPhoneを使いこなしていたり、早くもXperiaを手に入れているヒトもいます。

なにぶん新しいソフトやアプリケーションを試すのがとても苦手で、ここまで遠巻きに見ていたのですが、毎日の通勤時間をなんとか有効に使いたくて、学習ツールとして試してみることにしました。

iPod nanoはビデオカメラ付きなので、結構遊べそうかなというのもあります。

在庫はあるようなので、4月中には運用できるかもしれません。
さてどうなるでしょうか。

オススメの学習サイト(語学系や自然科学系)などをご存じの方いらっしゃいましたらコッソリ教えてください。メールもお待ちしています。

2010.04.26

2010年04月26日 00時05分39秒 | オフタイム
週末は久しぶりの晴天でした。雲ひとつない夕暮れは、ちょうど2年前を思い出します。
個人的なことですが、本日はコドモの2歳の誕生日。

元気に育ってくれていて、誕生日を迎えられることをうれしく思います。

最近、保育園で佐賀弁を覚えてきて、TVで動物がえさを食べていたり、赤ちゃんが眠っていたりするのを見ると、「タベヨンサ~、ネトンサ~」と言うようになりました。
相変わらず、お肉はあまり食べてくれませんが、旬のアサリが気に入ったらしく、身を食べた後に貝殻を使ってスープまで飲むようになりました。教えていないのに。


日曜日の朝、二人でお散歩に行ってきたときの写真。









全国的に寒い春ですが、このまま暖かくなってくれるといいな。

研究会

2010年04月25日 21時47分03秒 | 研究会・学会
T病院のmune先生に書けと言われていたダイエット日記を書いておらず、先日優しくたしなめられたkontetsuです。ダイエットとは程遠い生活ばかりしており、書くことはない…ので、昨日参加した第17回つきじ放射線研究会について書きたいと思います。

「脳炎、脳症」をテーマに高名な先生方が多数講演され、大変勉強になりました。
特に衝撃であったのは、『抗NMDA受容体脳炎』でした。

 抗NMDA受容体脳炎はN-methl-D-aspartate受容体に対する抗体により生じ、卵巣奇形腫に随伴して発症する脳炎です(卵巣奇形腫は高率に合併するが、卵巣奇形腫がない場合もあるとのこと)。
<特徴(簡単に。聞き間違ってたらすいません…)>
 ・若年女性に好発(男性でも起こりうる)
 ・症状を5期に分類
  前駆期:感冒様症状
  精神病期:統合失調様症状
  無反応期:痙攣様症状を契機に外界に反応しなくなる
       中枢性の低換気を生じ、早期より呼吸器管理が必要となる
  不随意運動期:顔面のジストニア様の不随意運動(外部の刺激により症状増強)
  緩徐回復期:数か月~数年かけて病期以前に近い状態にまで回復
 ・画像での特徴はないとのこと
  水頭症(萎縮?)は経過で増悪するものの、症状改善とともに可逆的に改善

 今回VTRにて症状を見せていただきましたが、一度見たら忘れられない程の衝撃でした。患者とその家族、彼らを支える医療従事者の苦労は想像を絶するものと思います。放射線科としては画像上特徴がなく、直接手助けはできませんが、急性の経過で発症、増悪する意識障害、特徴的な痙攣様症状を診た場合には、奇形腫の検索を勧めるのも必要ですね。勉強になりました。

 主宰された聖路加の先生方、お世話になりました。またお邪魔させていただくと思いますが、よろしくお願いいたします。

 あ、その後の懇親会では、個人的にも衝撃が!!
 他院の仲の良い先生が昨年結婚、子供をもうけたそうで…オメデトウ(棒読み)。

2010.04.23

2010年04月23日 22時28分03秒 | オフタイム
もう長いこと海に行っていません…
平日は波があるのですが、当然行けるわけもなく…
今週末はギリギリ残っていそうだったのですが、明日は勤務日。

そろそろ皿が乾ききってしまいそうです。

海の物といえば…
アサリがたくさん出回ってきました。今日も帰りがけに大量に買ってきて、砂出しをしているところです。今回のはとても活きがよくて、塩水をかけたらピュッと仕返しされました。明日の朝にでも、忘れずに冷凍しておこう。

アサリに他にも、桜鯛、アジ、ヤズなど旬の魚が出回ってきているので、魚売り場に行くのが楽しみです。アサリと魚を一緒に摂れるアクアパッツァは、手軽にできて美味しいので、お気に入りのレシピ。まだコドモが小さいので、香辛料を控えなければならないのが残念です。

888

2010年04月22日 21時58分25秒 | オンタイム
何の気なしに編集画面を見ていたら…
なんと本日、ブログ開設から888日でした。

だからといって、特にどうということもないのですが。

最近気にしているのが、乳房ダイナミックMRI撮像方法の最適化についてです。
4月から勤務している施設がPhilipsで、3D撮像法であるTHRIVEが撮れるし、乳腺診療部門があるので少しでも役に立てるようにシーケンスを調整しようと考えたのが始まりです。
まずは、せっかくの3D撮像法なので、MPRやMIPなどができるように厚みを変えていきました。k空間の低周波数成分の充填方法が異なることから来る、コントラストの時間分解能(っていう言い方あるのかな?)を第一に気にして、パラメータをいじってみました。
ところが、今日読んだ論文では、ダイナミックスタディの時間分解能は各相で60秒もあれば良さそうでした。どちらかというと、時間分解能より空間分解能を優先すべきであると…同じダイナミックスタディでも、腹部臓器などとの考え方とは違うんですね。
斜め読みだったので、また明日でも確認しますが、60秒で十分なら、両側同時に0.8×0.8×2mmくらいの空間分解能でダイナミックスタディできそうです。
診断能がどれほど変わるかわかりませんが、よりよい画像を目指して頑張るぞ!

などと言っても、せっかく大学にいたのに今まで、乳腺MRI撮像法をちゃんと勉強していなかったのが悔やまれるこのごろです。

2010.04.21

2010年04月21日 21時36分19秒 | オフタイム
朝出かけるときには晴れていたのですが、帰る頃にはまた雨…
今年は天候不順ですね。アイスランドの噴火が関係しているのでしょうか??

この雨で、せっかくのツツジが落ちてしまっている様子。今年はいつもより鮮やかに見えていただけに、残念です。
そのかわり、藤の花があちらこちらで見られるようになってきました。
長距離の通勤も、道すがら季節を感じられて悪くないものです。

心臓血管放射線研究会の締め切り、なんとか間に合いました。熊本で開催されるので、3月まで佐賀でお世話になったRyujiさんとの約束を(一方的だったかも…)果たせそうです。発表は少し先ですが、文献はたくさん集めてあるので熱いうちに打っておこうかな。
ギリギリになって相談させていただいた皆様、ありがとうございました。


2010.04.20

2010年04月20日 20時37分00秒 | オンタイム
本日午後は研修日。
大学で心臓MRIの勉強。
4月に入ってからタイミングが合わず、大学に着いたときには終わっていたりキャンセルになっていたりしたのですが、今回はなんとか間に合いました。

久しぶりに見たのですが、Dくんが撮像していたので(ので?)キレイな絵が出ていました。
当院でも頑張ろうかな。

その後は、MRIの小勉強会。
先週に引き続いて、総会CyPosのレビュー。主に非造影MRAの報告を見ていきました。比較的新しい撮像方法が多いので、基礎的な事項から勉強しないと、善し悪しの判断や適応の決定が難しいかなと思いました。


明日は心臓血管放射線研究会の演題締め切りです。

2010.04.18

2010年04月18日 22時53分05秒 | オフタイム
昨日は、福岡胸部放射線研究会でした。
出題はなんとか終了。
他施設からの画像はいずれも難しかったです…

その後は、飯塚まで行ってT病院の歓送迎会でした。
ウワサに聞いてはいたのですが、量の多さにビックリ。食材がすばらしく、ほとんど全て平らげてしまいましたが。大将の話っぷりに乗せられてしまった、というのもありますね。

この週末で1Q84 BOOK3読み切ってしまいました…
五月の連休まで取っておこうと思ったのですが、ついつい。

「物語の力」が重要なものとして存在するということ、そして物語を作っていくことには現実的な重要性があるということ。たしか、著者はこのようなコトを言っていたような気がします。出来事を理解するのはとても難しく、伝えられることとは必ずしも真実とイコールではない。ソリッドな事実のうえに、物語を重ねていくことで真実に近づくことができるかもしれないし、全然違った方向へ進んでいってしまうかもしれない。途方もない作業かもしれないけれど、日々の出来事の積み重ねで現実が成り立っているかぎり、延々と繰り返していかなければならないのだと思います。誰かによって作られた物語にそって現実を再構成していくのは楽かもしれないけれど、それに対して無自覚であることの危険性は意識しなければならないと再認識しました。

ちょっと難しそうなコトを書いてみたくなりましたが、文章、ストーリー展開のどちらも面白かったです。
それにしても、社会現象的に読まれるってすごいですよね!「俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ」などという方にもオススメです。「村上春樹くらいの立派な作家はアンダー・パーでいいんだよ」ってね。

2010年04月16日 22時01分55秒 | オフタイム
今日の帰り道。
高速道路のトンネルを抜けると、藍色に変わりつつある西の空に、剃刀の刃のような細い下弦の月が浮かんでいました。
その傍らには、もう一つの月が…

もちろん、そんなことはなく普通に宵の明星が輝いていました。
一安心。

とてもわかりにくかったかもしれませんが、気付いた方、どれくらいいるでしょうか。
そう、初日に買えたんです。
1Q84 BOOK 3
それも職場最寄りの高速IC付近のジャスコ内書店で。あまり期待していなかったのですが、おそらく平積みになっていたであろう、ガラガラになったスペースの一角に数冊残っていました。BOOK1,2はのんびりしていたら、全然手に入らなくなってしまったので、今回はラッキーでした!

すぐにでも読みたいのですが、しばらく忙しそうなので、連休までとっておこうと思います。

明日は福岡胸部放射線研究会に出席予定(というか、プレゼンしなきゃです)。