佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2010.05.30

2010年05月31日 22時10分28秒 | 波乗りなど
湘南帰りのYさんと初波乗り。
唐津方面は初めてとのこと。
朝5時に、多久インターで待ち合わせて出かけてきました。

いつもの立神は支部予選のため、ちょっとだけ海を見て(北東ビュービューの胸~肩)移動。大友もイマイチ、虹ノ松原のあたりもイマイチ…
結局、ずいぶん久しぶりに二丈Pに入ってきました。



写真は上がってからのもの。大潮の満潮なので、われづらい感じですね。

海に入っている間は、腰~腹セット胸で、インサイドまで繋げる良い波もありました。風は北~北東の4mくらいのほぼサイドで、多少流される程度。

Yさんも久しぶりの波乗りで、福岡~唐津の波を楽しんでくれたようでした。

また行きましょう!

日本〇〇病学会総会

2010年05月20日 16時57分10秒 | 研究会・学会
こんにちは。O病院のkumaです。

今日と明日、京都で開催されている第85回日本〇〇病学会総会に参加しています。
以前は演題を出しての参加でしたが、今回は演題なし・・・。

今回参加の最大の目的は、伊藤春海先生の御講演「肺結核の画像~呼吸器画像診断学を根本より支える~」を拝聴することでした。

で、御講演を拝聴しての感想・・・

病理ー解剖ー画像を関連づけての説明で、その画像の美しさに感動、また奥深さに感激しました。なにか、私の今ままでの画像診断への取り組み方を反省させられました。

実は御講演の前にも御挨拶にお伺いしたのですが、あまりに感動したので、この人見知りで恥ずかしがり屋の私が、御講演の後にも直接お話しをしに行ってしまいました(笑)。

皆さんも、もし春海先生の御講演を拝聴する機会があったら、逃さずいかれることをお勧めします。

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2010年05月11日 23時49分57秒 | 波乗りなど
先日の波乗り。2ヶ月ほど行っていませんでした。
潮は中潮。満潮は7:20,19:57、干潮は1:08,13:37。
風は北東のオンショア。
波の写真はなし。
前日の予報では北西であまり期待出来なさそうでしたが、唐津ではなんとか上がってくれました。とはいえ、膝モモ~セット腰程度の風波。潮が少なめの時は2~3回カットバックできましたが、増えてくると全然ダメでした。
久しぶりだったので、カラダが動かずキツカッタです。鍛え直さねば。

2010.05.11

2010年05月11日 23時44分26秒 | オフタイム
なんと5月も中旬に…
4月までうまく体重コントロールができていたのですが、最近1kgほどリバウンド傾向です。明日は留学生の金さんの送別会なので、それが終わってからまた気をつけようっと。
今日は研修日でしたが、心臓MRIはなし。大学でguri先生からパワーポイントを受け取ってきました。PDFへエクスポートすることができれば、昨年のRSNAスライドをホームページ(ブログでなくて)に載せてもらおうかなと思っています。

2010.05.09

2010年05月09日 22時51分53秒 | 波乗りなど
薄曇りの日曜日。
ヨメが長崎へ泊まりがけで結婚式のために出かけていたので、朝からコドモと二人で海に行ってきました。
第二日曜日はビーチクリーンがあるので、そのついでに、と思っていったのですが、なんだかんだと遅れてしまい、着いた頃には終わりかけでした…

でもぼちぼち、ゴミを拾っているとこんなものがありました。



齧歯類の下顎ですね。コドモは「カイジュウノホネ!」と大喜び。
手に持って遊んだり、海に向かって投げたりしていました。



気温は20°そこそこでしたが、水温も割と暖かく、パシャパシャと楽しむことができました。

波自体はほとんどなくて、セット膝~モモといったかんじ。ショートが2人、ロングが2人滑っているだけでした。でも、一人はハダカで(海パンは穿いてますよ。もちろん)入っていました。スゴイ…



僕自身は、当分波乗りできないかな…

2010.05.08

2010年05月08日 22時51分52秒 | オフタイム
五月晴れの土曜日。4月後半とは打ってかわって、グングン気温が上がっています。

夕方、コドモと買い物に行ったら、旬のイサキが半額になっていたので、丸のまま一匹買ってきました。刺身用と表示されていたのですが、念のために火を通して食べることに。春キャベツがあったので一緒に酒で蒸してみました。ニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出した後に、キャベツをしんなりするまで火を通して、イサキを入れて軽く焼き付けた後に、酒を入れて強火でふっくらと蒸し上げる…。白ワインがあれば良かったのですが、そんなものはなく、たぶん違いもわからないし、いいやということで。
皮目のところに脂ののった美味しいイサキでした。ただ、肉にやや水分が多かったのでシンプルな塩焼きなどでも良かったかな、と思いました。

最近、コドモの言語がどんどん発達しており、語彙を増やす一環として魚の名前を教え込んでいます。水族館で覚えた、クマノミ、ツノダシの他、新たにイサキという名前が記憶されたようです。

二語文も上手にしゃべるようになっていて、「オメメ、タベル!」というのでクリッととって上げたところ、真ん中の白くて堅いところ(水晶体)まで食べてしまいました…「堅いのは出すんだよ」と言ったのに。

MRIの歴史 その3 1990年~

2010年05月05日 21時32分02秒 | ホームページ MRIについて
連休を利用して、MRIの歴史を振り返ってきました。
今回が最後です。

○1992年
Hajnalら 反転回復法を利用したfluid attenuation inversion recovery : FLAIR法を考案
Ogawaら blood oxygen level dependent (BOLD)効果による脳機能MRI(functional MRI)が提案

○1993年
Jonesら keyhole撮像法を提案

○1994年
Basserら MPGを複数の方向からかけて得られたDWIからテンソル解析を行って拡散の異方性を表すパラメータを画像化する方法を発表

○1997年
Patelら single shot fast spin echo (SSFSE)法とhalf Fourier法を組み合わせたhalf Fourier acquisition single shot turbo spin echo(HASTE)法を開発
Sodicksonら simultaneous acquisition of spatial harmonics (SMASH)法を提案
Reinchenbachら 磁化率強調画像(susceptibility-weighted imaging : SWI)によるMR venographyを発表

○1999年
Pipe priodically rotated overlapping parallel lines with enhanced reconstruction (PROPELLER)法を提案
Pruessmannら sensitivity encoding (SENSE)法を発表

○2003年
Tsaoら k-t broad-use linear acquisition speed-up technique (k-t BLAST)を開発

○2004年
Takaharaら short TI inversion recovery-echo planar imaging (STIR-EPI)を用いて全身のDWIを撮像するdiffusion weighted whole body imaging with background body signal suppression (DWIBS)法を開発

参考文献をもとに、時系列でMRIの歴史を振り返ってみました。MRIはシンプルに考えると、どのように信号を励起させて、k空間に格納していくのかという技術だと思うのですが、工夫次第で様々な生体情報が得られる奥の深い画像診断法です。現在のMRI撮像法の基礎となる技術が生まれていった過程を見ると、今後は一体どうなっていくんだろう?とワクワクします(マニアックかな…?たぶん、そうなんだろうな…)。

ぜひ、以下の文献もご覧下さい。ちなみに、この巻は全ての記事がオススメです。

参考文献:村瀬研也 日独医報 2007(52)336-343

MRIの歴史 その2 1980年代

2010年05月04日 21時27分36秒 | ホームページ MRIについて
MRIの歴史 その2
1980年代の発達を見ていきましょう。

○1980年
MRIによる人体の断層像が発表
Edelsteinら スピンワープ[グラディエントエコー(Gradient echo : GRE)]法が提案。
*傾斜磁場を使ってFID信号を呼び戻す、ということでGradient-recalled echoとも言うようですが、どちらが正しいのかわかりませんでした…

○1982年
Crooksら マルチスライス法の開発

○1984年
Dixon 共鳴周波数の差に伴う位相のズレを利用して水と脂肪を分離して画像化する方法を提案

○1985年
Haaseら 化学シフトを利用して水又は脂肪の信号強度を抑制するchemical shift selective (CHESS)法を考案
Bydderら 反復回復時間(inversion time : TI)を利用したshort TI inversion recovery : STIR法を提案

○1986年
Henningら 高速スピンエコー法(fast spin echo : FSE)の基礎となるrapid acquisition with relaxation enhancement (RARE)法を開発
:多数の180度パルスを用いて高速にSE像を撮像
Frahmら フリップ角を小さくしたGRE法 fast low angle shot (FLASH)法を発表
Oppeltら fast imaging with steady state free precession (true FISP)法 (=balanced-SSFP)を提案
Ahnら スパイラルスキャンを提案
Dumoulinら 位相法による血管撮像法(phase contrast magnetic resonance angiography : PC MRA)を提案

○1988年
Laubら 飛行時間差を用いた血管撮像法(time of flight magnetic resonance angiography : TOF-MRA)を提案

 1980年代は、グラディエントエコー(GRE)系の撮像法が提案され、一気にMRI撮像技術が進歩していったのがわかります。GRE系の技術、特に横磁化成分をスポイルするFLASHやSPGRなどが出てきたことで、派生技術としてTOF-MRAも出現しました。TOF-MRAについては、グラディエントエコーの信号強度を求める式から理論的にMRAが撮れる理由を導き出した面白い論文があるのですが、それはまたいつか。
 そしてFLASH/SPGRでスポイルする横磁化成分も使ってやろうということで、true FISPも提案されるようになりました(この頃は機械が追いついていなかったようですが…)。true FISPってこんなに前からあったんですね…同様に横磁化成分を利用するCISSやDESSについても、いずれ。
 また、1986年には高速スピンエコーのRARE法の開発の他に、画期的な技術が複数発表されています。この年は何かあったのかな…?
 
 重要なMRI撮像技術の一つである、脂肪抑制法もこのころに様々な方法が提案されるようになりました。比較的新しいSPIR法やSPAIR法、IDEALなどを理解するために、もう一度見直しておきたい理論です。
 
 それでは次回は最後。1990年~200年代前半です。

参考文献:村瀬研也 日独医報 2007(52)336-343

2010.05.03

2010年05月03日 16時24分31秒 | オフタイム
昨日からコドモの調子が戻りました。急性扁桃腺炎で、だいぶ元気がなかったので心配したのですが、一安心です。
調子が戻ったので、家だけで過ごすのは忍びなくて(元気すぎ…)朝からお出かけしてきました。





これだけ見ても、どこかわかりにくいかもしれませんね。
今回初めて出かけたのは、長崎ペンギン水族館です。







小さな湾になったビーチにペンギンが放されている、一風変わった水族館です。施設の規模自体はそれほど大きくありませんが、ANAの機内誌で見たこともあり、一度行ってみたいなと思っていた場所でした。



すっきりと晴れ渡って、気持良い風の吹く、さわやかな5月の一日を楽しむことができました。
明日は僕が仕事、明後日はヨメが仕事。なにもしてあげられないかな…と心配しましたが、何とか思い出作りをできたかな。

PSIR法 参考文献

2010年05月02日 14時04分14秒 | オンタイム
恥ずかしながら、心臓MRIの遅延造影撮像法の一つである、Phase-sensitive Inversion Recovery:PSIR法について、ほとんど何も知らずにここまで来ていたのですが、コドモが寝ている間にちょっと調べてみたところ、とても良い文献が見つかりました。
なんと言っても、日本語なのが良いです。
フリーのPDFなのでリンクを下に付けておきます。

杉森ら 心筋遅延造影MRIにおけるPSIR法の有用性 日本放射線技術学会雑誌2007

非常に納得のいく論文でした!心臓MRIに興味を持ち始めの方、必読です。