西山溜池の白鳥とリベルタンゴ

　日曜日、手の沢溜め池に行くはずの予定が鹿狼山へ変更、というのも鹿狼山麓の大沢峠から南蔵王連峰の白銀の峰々の頂上付近ががわずかに見えたので今日のこの晴天はチャンスとばかり登って見ました。案の定、南蔵王連峰、吾妻連峰と白い山々が一望でき素晴らしいパノラマでした。帰りすがら西山の溜池に寄って見ましたところ、相馬に生まれてからは初めて白鳥の姿を見ることができたのです。昭和３０～４０年代はふな釣りで竿を垂れる人もいたのですがずっと水の汚れか何かのせいでしょうか、ふな釣りの姿も見かけませんでした。今日この白鳥の姿を此処に見ることができるとは思いもかけませんでした。 毎年定着すればいいなぁと思います。さて、午後、南相馬市の「ゆめはっと」で日本有数のチェリストＦ氏の演奏を聴く機会がありました。定番のサンサ－ンスの「白鳥」をはじめ超絶技巧のハンガリー狂詩曲、ピアソラのブエノスアイレスの冬、そしてリベルタンゴと圧倒的な迫力と表現力にチェロがこんなに表情豊かな楽器だとは初めて生で聞かせていただき、Ｆ氏の演奏に本当に感動いたしました。 カザルスのホワイトハウスでの「鳥の歌」の演奏、あの何ともいえない郷愁を誘う音色を思い出しました。