相馬の野鳥

相馬から野鳥の四季を綴ります。

松川浦でのカワウ生息調査第一回目を行いました。

2013-07-29 09:50:44 | インポート

7月28日(日)16時より東日本大震災以降、初めての船によるカワウ調査を実施しました。松川浦の変容と復興の両面を目の当たりにして、短時間でしたが百聞は一見にしかずでした。支部長S氏、副支部長O氏、と私の3名での参加でした。もちろん船長は津波から復興中のつり船旅館のK屋さんのあの「松川  浦太郎」船長です。名調子は健在です。松川浦漁港から出航、ドック内に近海漁業の鉄鋼船がこれほども並んでいるとは驚きました。津波を沖でやり過ごした船、新造された船、様々でしょうが、比較的残存数は多かったと船長は話しておられました。かつての荒れ狂う津波の中を沖へ逃げようとする木の葉のように翻弄される漁船のyoutubeの画像からは想像もつかない景色です、復興が少しずつではありますが、しかしながら本格的な漁にはまだまだ遠い現状かと思われます。漁師の方々は待ち遠しいかぎりでしょう。灯台下の景色から、まずは枯れ木賑わう機械島へ。塩害で枯れた黒松の上に約300羽のカワウと営巣数100ほど、すごい数に増えています。松川浦内での漁や釣りは行われていないので、魚類が繁殖し、カワウもえさが豊富とのこと増殖しています。聞くところによれば太平洋側での北寄貝や沖の魚類が浦内で見られるとのことです。津波の影響ですね。中州は地震で1メートル近く地盤沈下し、満潮時には水没するところもあるようです。そのような中洲にも「奇跡の中州の二本松」が、塩害に負けないで黒松が生き残っています。かつての船着場付近の真水の井戸が湧く地層のおかげではと船長はおっしゃっていました。中州のかつてのサギの大コロニーはもうありません。大洲堤防側の護岸工事の風景です。鵜ノ尾岬と古湊(ふるみなと)2箇所で大洲海岸は決壊したそうで、重機での修復が進行中です。のどかな浦の青々とした海苔網は今年は見ることはできません。澪(みおつくし)のような竹杭が規則的に並び早い潮流にふるえています。(写真をクリックすると拡大します)
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