ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

2006年9月のお気に入り

2006年10月05日 02時08分50秒 | お気に入り
2006年9月に気に入ってたものです。

●書籍部門

・アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』(La Preuve)

前作『悪童日記』の最後に別離した双子の兄弟のその後を描いたものですが、負けず劣らず強烈なインパクトです。

もっと鮮烈なシーンは他にもありますが、強く印象に残ったのは、反革命運動が起きて去っていく党幹部のペテールと主人公のリュカの次のようなやりとりです。
「言ってください、ペテール! 恥ずかしくないんですか?」
「恥ずかしいよ、リュカ。途方もなく恥ずかしい」
「いけない。それだけはいけない。立ち直ってください」


続いて完結篇の『第三の嘘』(Le Troisieme Mensonge)を読みましたが、前の二作の斬新さと較べると、ちょっと消化不良でした。種明かしのようでそうではなく、新たな謎が提示された、そんな感じです。
結局、視点や場所や時間を変えた、3種類のパースペクティブってことなんでしょうけど…
通しで読み直して、頭の中で再構築する必要がありそうです。


●映画部門

・『砂の女』

安部公房原作の映画化で、原作と同様に、国際的に高く評価されています。この岸田今日子は一度観ると癖になるでしょう。
日本公開版と世界公開版の2種類が収録されており、一家に一枚持っておきたいお得な作品です。

砂の女 特別版 AEBD-10103
砂の女 特別版 AEBD-10103


・『レイクサイド・マーダーケース』

東野圭吾原作『レイクサイド』の映画化です。夏頃にテレビで放送していたのですが、ノーカットで観たかったのでDVDを買いました。

ストーリーがどうのこうのというより、役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明、鶴見辰吾、杉田かおる、黒田福美、豊川悦司という豪華メンバーが揃っているのが貴重です。はっきり言ってそれだけです。

レイクサイド マーダーケース PCBC-51021
レイクサイド マーダーケース PCBC-51021