中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

虐待死

2011-04-04 11:20:01 | 身辺雑記

またしても、またしても!だ。大阪で3歳の男の子が26歳の母親と、同居の20歳の男にポリ袋に入れられて死亡した。母親と男の言い分は「しつけのためにやった。殺すつもりはなかった」という、これまた同じような犯罪の場合にぬけぬけと口にされる言い分だ。

 

 この2人は、自宅で女の長男のSちゃんの両手首と両足首を粘着テープで縛ってポリ袋に閉じ込めて放置して窒息死させた。母親の言い分は、ゲーム機などの大事なものをSちゃんがゴミ箱に捨てるので、「この子自身を捨てるという意味のしつけだった」とか、「ゴミの気持ちを分からせるために袋に入れた」という、どうにも短絡的で支離滅裂なものだ。しつけの意味も何も分かっていない、かなり程度の低い女という気もする。

 

 Sちゃんは最初に母親に袋に入れられたが、すぐに自力で出てきたために、男が「今度はおれがやる」と言って、粘着テープで手足を縛りポリ袋に入れて袋の口を縛ったということだ。母親にしても男にしても、「殺すつもりはなかった」と殺意を否認しているようだが、ポリ袋に入れて密閉したらどうなるかも分からないのか。本当に愚劣な連中だ。

 

 この2人は昨年末に出会い系サイトで知り合い、今年2月頃から同居を始めたらしい。新聞記事には、男を内縁の夫としているが、こういう関係でも、同居しているだけで夫婦と言えるのだろうか。何やら男女間の欲望だけの薄汚い関係に思えてならない。これまでに起こった同様な犯罪は、単身の母親が同居している男と一緒にやった例が多いようで、この事例でもそうだ。男はまだ成年になったばかりの年齢で、私の大学生の孫娘よりも年下だ。まだまだ社会人として成熟していない年齢だ。もっともこの年齢でもまじめに堅実に生きている若い人たちは多いが、この男は無職で、その点でも女性に寄生しているような存在ではなかったか。自分自身が育った家庭でまともなしつけを受けてきたとは思われない。

 

 3歳と言うと、自我も出来てきているし、まだまだ聞き分けのない年齢でもある。いたずらもするだろう。その時の気分で大事なものを捨てるくらいのことはするだろう。それなのに「しつけ」と称して理不尽な方法で掛け替えのない命を、実の母親と得体の知れない若者の手で奪われたSちゃんが哀れでならない。

 

 あるネット掲示板に「こういう虐待系の罪人は、殺した方法と同じ方法の死刑でいいよ。ゴミ袋の中で己の罪を知れ」という書き込みがあった。いささか乱暴な意見だが、心情としては理解できるところもあると思った。