中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

子ども好き

2011-04-30 09:24:35 | 身辺雑記

 女子大の教育学部児童学科の3年生になった孫娘は、高校時代から幼い子どもが好きで、卒業後は幼稚園か保育所に勤めたいと考えている。今でもアルバイトで保育所に行ったりしているようだが、子どもの話になると、可愛くて仕方がないという表情になる。 

 

 幼い子どもが好きなのは我が家の「DNA」のようなのかも知れない。父もとても子ども好きだった。勤めから帰ると、朝バスで出会って父に話しかけてきた幼い小学生の様子などを、「おじちゃまと言ってね、可愛いんだよ」と目を細めて嬉しそうに話したものだった。それだから、私たち子どもには優しい父親だった。幼い頃夜どこかへ出かけた帰りに、父と手をつないでいると、父は時々私の手をキュッキュッと握ったが、いかにも可愛いなという感じで幼な心にも嬉しかったのが忘れられない。 

 

 これまでにも書いてきたように、私もとても子どもが好きだ。街に出ると必ず幼い子どもに出会うから楽しい。特に1歳くらいの子どもが歩いているのを見かけると、速足になって近づき、振り向いて見る。小さい足を開いて踏ん張り、よちよち歩いている、その何とも言えない愛らしい様子に心がとろけそうになる。いつごろからこのように子ども好きになったのか定かではないが、最近はますます好きになっている。

 

 私の息子達も子ども好きで、学生の頃に通学の電車の中で見た幼い子の様子を嬉しそうに報告してくれることもあった。次男は小学校の教師になった。今は4年生の担任で、4年生ともなるとガキ盛りで、なかなか可愛いとばかりは言っておられないようなこともあるようだが、それでもやはり毎日は楽しいようだ。

 

先日、マレーシアに住んでいる私の末の妹と電話で話したが、妹や息子達も幼い子が大好きで、スーパーに行くのも子どもに会えるのが楽しみだからだそうだ。可愛い子に出会うと触らせてもらうと言う。お父さんも小さい子が好きだったから遺伝だねと、私が思っていたようなことも言った。この妹は両親の遅くになってできた子で、幼いときから家中で可愛がられて育ったので、やはり幼いときに可愛がられると年をとっても幼い子を慈しむようになるのだろうと思う。

 

幼い子はとりわけ目が可愛い。こちらが微笑みかけると無邪気な笑顔を返す子もいるが、誰かなと言うようにじっと見つめるのもまた愛らしい。このような無垢で純真な目は、成長するにつれて変わってくるのだろうが、いつまでもこのように純粋な目であればと思う。

 

かつての同僚が「子どもは嫌いだ」と言ったのを聞いたことがある。好きではないと言うのは分からないでもないが、嫌いだと言い切るのはどういうことか、自分の子も含めて嫌いなのかと不思議に思ったが、両親から可愛がられた記憶がなかったのだろうか。