近所で今盛りのハナズオウ(花蘇芳)を見かける。葉が出ないうちにアズキ色の花を枝にびっしりと密集して着けるから、離れて見ると造花のようにも見えるが、なかなか美しい。
ハナズオウは中国原産のマメ科の植物で、その花はマメ科特有の蝶形花だ。この名は蘇芳染めの色からついた。蘇芳色は黒味を帯びた赤色。この色は蘇芳というインド・マレー原産のマメ科の染料植物からとる。日本には奈良時代頃渡来し、貴族社会で非常に愛好されたと言う。
蘇芳色。(インタネット『和の色きもの手帖』より)
私の家に植えてあるハナズオウはまだ若木だが花は白色で、シロバナハナズオウと言う品種。
花の後に豆らしい莢ができる。(インタネット『Botanical Garden』より)