うまさいと

お馬さんは好きですか?

精進の日々ですよ。

2005-05-17 01:45:05 | 競馬
ということで、昨日のエントリに色々な形で反応して下さった(要はトラックバックいただいたり、リンク張っていただいたり、コメントいただいたりしたということ)方がいらっしゃったので、ちょっと触れさせていただきますみたいな感じで。

まずは有芝まはる殿下のエントリです。私が記事を「エントリ」というようになったのは殿下の影響なわけですが(笑)、私の使い方は合ってるのだろうか。Montjeuに関して色々と書いてらっしゃいます。MontjeuがJapan Cupに来た時はそりゃもう騒ぎましたが、一応その当時にも「凱旋門賞勝ったお馬さんはJCではあんまり」といった程度の知識はありましたので、結構冷めた目で見ていましたが・・・。最終的には最高峰の舞台からドロップアウトするような形で消えてしまった(そういう意味では同じSadler's Wells産駒のGalileoも同じ、もしくはそれ以上かな)わけで、エアシャカールの夢を打ち破ったなど、話題性があるにはあるのですが、殿下のご指摘の通り、種牡馬入りなでおの面におきましては最終的には華やかな話題には欠けてしまったというところが不憫ではあります。しかし、それを補って余りある程の活躍をしている(多分するでしょう)わけですから、やっぱり生であの時競馬を観られて良かったなと思います(←何だそのまとめは)。

ふと思ったのですが、やはりSadler's Wells的な大種牡馬が親にいると、名牝さん達はその(大種牡馬の)息子さん達には回ってきづらいゆえに、その息子さん達の活躍というのはある程度制限されてしまうものなのかな、とも思います。日本におけるサンデーサイレンスとその息子さん達みたいな。ちょうど現在は欧米、日本においても血の更新が進んでいる時期であることもあってか、その中でも大物産駒をズバッと出す種牡馬が、後々の後継種牡馬としてその血の担い手になっていくのだろうなぁと思います。反対に、正攻法で親に太刀打ちできなかった場合、つまりアメリカで凄いのを輩出したEl Pradoなどはその典型で、生き残りをかけた争いに「ある意味」勝ったということになりますか。日本で例えると、ちょうどHollow Bulletを輩出したタヤスツヨシみたいな感じですかねぇ。

殿下ご自身はエントリでわかり易い例を出されて、ブライアンズタイムとSadler's Wellsの相似点を挙げてらっしゃいますね。私も挙げてみましたが、果たしてこれはいいのかどうか。Sadler's Wellsとサンデーサイレンスを共に「大種牡馬」という点でくくってみましたが無理やりかな?

正直なところ、あそこまで血統に関して書かれては「触発されて」というのは本当に勿体無いお言葉なのですが・・・。こちらがいつも触発(啓蒙?)されてばかりなのです。しかし、殿下のところにトラバを打っても、反映されないことの方が多いのはなぜでしょう?


そしてMARLさんのエントリなのです。私が今回牝系について書いたのは、MARLさんに牝系の「~号族」というものの調べ方を、前回のチャットで教わったからでして、そういう意味で師匠なわけです(←勝手に「牝系~」の弟子になったつもりの人)。

ここからはMARLさんのところからの引用です。

まず、牝馬はともにKingmambo X Sadler's Wellsという血統で決まる。というだけならそうですかでおしまいなのですが、この2頭の血統的な類似はこれだけに留まりません。ろぜさまはそれぞれの祖母父がShirley HeightsとMill Reefとさらっと触れておられますが、Divine Proportionsの祖母であるMilliemeはそのShirley Heightsの全妹だったりするのですな。というわけで構成している血はほとんど同じ。その上でVirginia Watersの場合は五代母がEtoile de Franceの9-e族、ブサックの名牝Zaribaの血を最良の形で受け継いだラインといえます。一方のDivine Proportionsは先ほども出たとおり近親にShirley Heightsというファミリーで同血馬の兄がWhipper。どちらも現在でも活躍馬を出しつづけている所ではあります。

#ところでDivine Proportionsらの牝系1-lの祖をParadigmとされていますが、その娘のParaffinが祖ではないでしょうか?

#有名どころで1-lにSadler's Wellsというのはフサイチコンコルドらの母バレークイーンとかですかねえ。こっちは繁殖成績だけですが。

引用ここまで。


といった補足・・・ってか、訂正とかそういうレベルではなく、むしろ私のエントリがあったこと自体忘れて下さいorz

まず、1-l族の牝系の祖(←この言い方格好良いのでぱくっちゃう)がParrafinだというご指摘がありました。多分MARLさんのご指摘通りではないかと推測するのですが、調べてみますと、Paraffin自身のFamilyは1-jとなっており、その娘のIlluminataからはFamilyが1-lであるという表記になっております。ということは、やはりParaffinが分岐になっているということであり、つまりは牝系の祖がParaffinなのであろうというところが浮き彫りになってまいります。ということで、間違ってました、ごめんなさい・・・。こういったことがたくさん載っている本とかないですかね。かなり勉強したくなってきたのですよ。好奇心。

ということでもう一つのご指摘(こちらは補足かな?)を実際に見るとその通りです。MilliemeはShirly Heightsの全妹でして、同じ様な血統構成になってますです。ここまで気付く(もしくは知ってらっしゃるの?)というのは、私ごとき並大抵の人間にはできんなと思うばかりですが、それでもかじりついて何とか学んでいきたいと思う訳なので、生暖かく見ていて下さると嬉しいのです(←すごく自分勝手)。


上に挙げさせていただいたお二方のような、物凄いことを書かれる方々が、この僻地を見て、何か感じて下さるというのはとても喜ばしいことですし、そういった意味でも、少しでも近付けるように少しずつ頑張りたいなぁと思う次第です。そして、このサイトが交差点的な役割を少しでも果たせたら、な~んて妄想もしちゃったりとか。くろうまさんが書かれているような、そういった壮大な計画というのは私には到底思いつきもしませんでしたが、何かそういったことに関われたら、海外競馬に少しでも興味を持っている人間としては幸せだなとか思いますです。

長々と、もしかすると失礼なことを書いているかもしれないのですが、そういった辺りは遠慮なく言ってくださるとありがたいですし、間違っているところがあれば、ご指摘いただきますと大変お勉強になります。ということで、今日もまた少し偉くなったかもしれないと満足したので、お家に帰ります・・・。