うまさいと

お馬さんは好きですか?

けいきいいね。

2005-05-13 15:09:52 | 競馬
シーキングザダイヤさんはBoss騎乗で出走するみたいですね。ガセじゃなくて良かった。
ということで、今日は賞味期限の切れた記事を一つ。美味しくいただけるかな?


Fort Wood colt brings South African record for yearling(Thoroughbred Times)

それじゃ訳してみる。

南アフリカのイヤリングのレコード価格が4月29日の夜に出ました。Johannesburg(ヨハネスバーグ)のNational Yearling SaleでJohn Freemanというエージェントの方が3,300,000rands(約543,657US$)でFort Wood産駒(牡)で競り落としました。

Wonder Lawnと名付けられたこのお馬さんは、Mary Slack's Wilgerbosdrift Studから委託されていました。彼は南アフリカのG1ホースであるVelvet Green(父Roy)を母に持ち、母の弟、つまり本馬からすれば叔父にあたるお馬さんにはブラジルのG1馬であるDurban ThunderとAbsolute Rulerがいます。

「このお馬さんはおそらくこの国で見た中で最も素晴らしい種牡馬による産駒です」とFreeman氏(Fieldspring Racingの代理人)はSAhorseracingに語りました。underbidder(セリで最後に負けた人)はアメリカのRobin Brussでした。

「我々はこれ以上払うのは気が進まなかったんだ、今でもまだ悩んでいるよ」

以前のレコード価格も、Fort Wood産駒の牡馬であり、昨年のSouth Africaでのイヤリングセールで2,000,000randsで競り落とされました。

「我々はbig horseが欲しい。ちょうど去年のように十中八九、そのお馬さんの(セリへの)登場で平均価格が上昇します。今年は昨年から、約6%の上昇がありました」とセリ会社のmarketing managerのGrant Knowlesが語りました。


とまぁこんな感じ。


"This top colt is arguably by the best sire we've seen in this country,"
"We were very reluctant to go the extra," Freeman said. "I am still shaking."

というFreeman氏の台詞の解釈がさっぱりわからなかったので、誤訳もあろうかと思いますが、見つけたら指摘してあげて下さい。特に、上の行のsireの解釈が種牡馬でいいのか?ってところと、reluctant, extra辺りが怪しいですね。

Fort Woodというのはティンバーカントリーの半兄でして、南アフリカ史上初の三冠馬Horse Chestnutや、2002-03シーズンの年度代表馬であるDynastyなどの産駒がいる、南アフリカの超大物種牡馬です。

Durban Thunderは3戦3勝でブラジルの2歳王者に輝いたお馬さん。UAE Derby(UAE G2 D1800m)では8着に負けちゃったけど、まぁそういうこともあるさということで、この間MARLさんに教えていただいた方法で牝系を調べますと2-eというやつですか。他にはどんな大物がいるんでしょ。


とまぁ何でこれを時期も経っているのに訳したかというとですねぇ。最近セリでのレコード価格の更新が頻繁になされている気がしてならないのですよ。勿論、毎年結構な確率で更新されるものではありましょうが、Makybe Divaの半弟が豪州レコードを更新したこと(Redoute's Choiceの産駒だからこそというのもありましょうが)
Makybe Three-quarter Brother Smashes Australian record(AAP)
や、記事へのリンクはありませんが、関口氏の8,000,000US$ホース(こちらはそのセール史上最高額)の記憶も新しいはずですし。景気良い話題だよねぇ。

この3頭に共通するのは、共に有名な(活躍した)お馬さんが近親にいるということ(当たり前か)で、なおかつ種牡馬がその国の最高レベルであること(これも当たり前)、そして、なぜかその種牡馬はみんなNorthern Dancer系だったりするわけですよ。Fort WoodはSadler's Wells産駒、Redoute's ChoiceはDanehill産駒、そしてStorm Cat。Mr. Prospector系の全盛とは言えど、種牡馬としてのNorthern Dancerというのは、数十年をかけて世界の血統図を塗り替えたわけで、ちょっとやそっとじゃ牙城は揺るがないと。そして、これだけの価格のお馬さんになると、将来の種牡馬としての価値を多分に含んでいることは明らかなわけで、そういった種牡馬候補のお馬さんは未だにNorthern Dancer系で問題がないと。というよりも、もはやくろうまさんが言われていたように「Northern Dancer系」などというひとくくりにしてしまう方がまずかろうということが浮き彫りになってきます。エルコンドルパサーもそうですが、Maids Causewayの血統とかもよく考えたら恐ろしいよねぇ。最近の血統表におけるNorthern Dancerは、さしづめ一昔前のNearcoみたいな印象になってきてるんですが、それでいいのかなぁと。

話が逸れましたが、種牡馬として活躍するのに必要なもののなかに、やはり早熟性が入るんだろうねぇとかそんなことを思った。ということで、今日は景気の良いお話をしておしまい。次はダイヤモンドを探しにいったBossさんのお話にでもしましょうか。