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約三十の嘘

2005-11-13 21:45:40 | 映画 ヤ行
DVDで、出演:椎名桔平/中谷美紀/妻夫木 聡/田辺誠一/八嶋智人/伴 杏里/原作:土田英生/脚本:土田英生/大谷健太郎/渡辺あや/監督:大谷健太郎の「約三十の嘘」を観ました。

●ストーリー
3年前に仲間の裏切りによって解散した詐欺師チームが、再び一緒に仕事をする為に、大阪駅構内に集まり札幌行きの豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに乗り込んだ。

昔は、カリスマ的存在だったリーダーの志方大介(椎名桔平)も今では腑抜けとなり、仲間の佐々木健二 (妻夫木 聡)にバカにされる存在となっていた。

このチームの復活を呼びかけた久津内 守(田辺誠一)が新リーダーとなり、ここに昔の志方の恋人でチームの一員でもあった宝田真智子(中谷美紀)と新参者の横山宏紀(八嶋智人)を加えた5人で、粗悪品の羽毛布団を売る計画である。

車内で役割分担を決め、京都駅に着いた時、久津内が、昔チームを裏切り姿を消していた今井優子(伴 杏里)を連れて来て、彼女を今回の仕事に加える事を発表する。

今井の愛らしさに男達は、チーム入りを歓迎するのだが、宝田だけは彼女を信頼できず反対するのだったが、結局は男達の意見に押し切られてしまう。

何はともあれ、札幌での仕事が無事成功し、食堂車で今井の手品を見ながら祝杯を挙げる6人。

話し合いにより、現金の入ったトランクケースは、横山が管理することになり、昔の決め事と同じように、1本の本物のキーと4本の偽のキーを、どれが本物か分からないようにして、5人が1本ずつ持つ事になった。

次の日の早朝、横山が目覚めると枕元からトランクケースが消え去っていた。

騒ぎ立てる横山の声を聞いた全員が部屋に集まり、お互いの怪しい点を指摘していると、着ぐるみパンダの「ゴンゾウ」の下から消え去ったトランクケースが発見される。

念のため中身を確かめたいと宝田が言い出し、トランクを開けてみると中から現金が消え去り、代わりにじゃがいもで埋め尽くされていたのだった……。

●感想
最初は、消えた大金を奪ったのは誰なのか?を探すストーリーだったのですが、途中から恋愛要素が強まり、予想していた展開を外れて行ったので、肩透かしを喰った思いがしました。

それでも、テンポのいいストーリー展開と登場人物のユニークな会話、クレージーケンバンドのご機嫌な音楽が上手く交じり合って、楽しく観る事が出来ました。

私は、佐々木の役をオダギリジョーくんがやっていると思っていたので、ファーストシーンでいきなり妻夫木くんが出てきてビックリしてしまいました。

電車の中という限られた空間での物語なので、役者さんの器量が、作品の善し悪しを決めると言ってもいいと思うのですが、出演していた役者さんの演技は、みんな良かったと思います。

個人的には、クライマックスで見せた中谷美紀さんの、瞳を濡らしながらの演技が美しく、改めて彼女の演技力の深さを思い知らされました。

●採点
私のこの作品に対する評価は65点です。

私の期待していた内容ではなく、人間愛の物語で終わってしまったのでこの点数に致しました。
オチで、もう一捻りしてくれたら、もっと面白くなったと思うだけに残念でした。

ビックリしたのは、オープニングで「脚本 渡辺あや」のテロップを見つけた時でした!

『この作品も「ジョゼと虎と魚たち」や「メゾン・ド・ヒミコ」の脚本家 渡辺あやが書いてるのか~!』と一人興奮してしまいました。

だから、この作品は、詐欺師たちの騙し合いと愛情を観てみたい方と、トワイライト・エクスプレスに乗った事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、『目つきの悪いパンダの着ぐるみ「ゴンゾウ」をもっとストーリーに絡めてほしかったな~』って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。


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