久し振りの団塊夫婦の散歩。
6月の初旬、明治神宮内にある
菖蒲田行き以来のことだ。
気が付いたら、8月も後半になっていた。
この日もまた暑かった。
でも、根津美術館の庭園なら、
すこしは涼しいかもしれない。
それに、美術館自体は今、
「はじめての古美術鑑賞」ということで、
日本画の技法と表現についての
やさしい解説展とあった。
根津美術館「はじめての古美術鑑賞ー絵画の技法と表現ー」
会期:2016年7月23日8(土)-9月4日(日)
素人の私たちは今まで、
そんな技法のことは何も知らずに鑑賞していた。
その中で知っている言葉と言えば「たらしこみ」くらい。
これは伊藤若冲の追っかけをするうちに学んだ。
と、それくらいのど素人なので、いいチャンス!
「うらはく」「はくぼく」「はくびょう」
「つけたて」「うんげんさいしき」なーんて
はじめて目にした言葉ばかり。
でも、さすが「はじめての」がつくだけに、
例として展示されている絵画も分かりやすかった。
そんななか、私が気に入ったのは、
そういう技法はともかく、
長沢芦雪の筆なる「竹狗児図」。
竹の下で戯れる子犬2匹の図。
その表情が何とも言えない。
(残念ながら、ここでは画像をお届けできません・・・)
芦雪は私のお気に入りの一人。
長沢芦雪「虎図」 串本無量寺応挙芦雪館蔵
是非一度、串本の無量寺を訪れて、
本物に対面したい!というのが今の願い!!
この、ユーモラスで軽快で、
それでいてなんだかあたたかいっていうのが好きなのかも・・。
この「竹狗児図」も小品ながら、
そんな芦雪が垣間見られた。
そのあと、常設展に。
今回はこの美術館の祖、
根津青山(初代嘉一郎)の
茶事用のコレクションが展示されていた。
まあ、よくも集めたものです。
さすが、鉄道王といおうか・・。
そして仕上げはいつもの庭園散策。
今回は夏真っ盛り。
起伏のある邸内は見渡す限りの緑、緑。
足元にはシダやユキノシタが・・。
セミの鳴き声、シオカラトンボ、
シジミチョウ、ハチ・・・。
庭園から見上げた夏空
庭園内の孟宗竹林
筍から竹へ
ここに来ると、今は空き家になってしまった
実家の庭を思い出す。
もちろんスケールは比べものにならないが、
それでも、関東大震災の後押しで?
瓦屋で成功した曽祖父は、
庭に小さなお稲荷さんを作り、
瓦造りの鍾馗さんや、
同じく瓦造りのしゃちほこを
そのお稲荷さんの前に置いていた。
亡くなった父は、そのお稲荷さんの屋根に上って遊んだとか。
私たちの時は屋根には上らなかったけれど、
お稲荷さんの中にいる陶器製の狐にお供えをした。
紅白梅、柚子、ヒバ、紅葉、アオキ、アオギリ、
クスノキ、ヤツデ、ヤマブキ、ツツジ・・・。
そして、足元にはユキノシタ、シダ、タマスダレ・・。
いつの間にか年月が経ち、
曽祖父後の祖父や父は
お世辞にもしっかり手入れをしていたとはいえず、
庭木も大木に育ってしまった。
そしてついにお稲荷さんも朽ちていった。
が、根津の庭園に来ると、
実家の庭でなじみの木々がいっぱい。
そして青山翁らが収集した石像が。
庭園内の石仏
ちょっと、持ってきすぎって感じもあるが、
それが実家の庭と規模は比べものにならなくても重なってしまう。
港区青山というど真ん中にも、
こんな庭園が残されているっていうのは
やっぱり宝だなって思う散歩のひと時でした。
6月の初旬、明治神宮内にある
菖蒲田行き以来のことだ。
気が付いたら、8月も後半になっていた。
この日もまた暑かった。
でも、根津美術館の庭園なら、
すこしは涼しいかもしれない。
それに、美術館自体は今、
「はじめての古美術鑑賞」ということで、
日本画の技法と表現についての
やさしい解説展とあった。
根津美術館「はじめての古美術鑑賞ー絵画の技法と表現ー」
会期:2016年7月23日8(土)-9月4日(日)
素人の私たちは今まで、
そんな技法のことは何も知らずに鑑賞していた。
その中で知っている言葉と言えば「たらしこみ」くらい。
これは伊藤若冲の追っかけをするうちに学んだ。
と、それくらいのど素人なので、いいチャンス!
「うらはく」「はくぼく」「はくびょう」
「つけたて」「うんげんさいしき」なーんて
はじめて目にした言葉ばかり。
でも、さすが「はじめての」がつくだけに、
例として展示されている絵画も分かりやすかった。
そんななか、私が気に入ったのは、
そういう技法はともかく、
長沢芦雪の筆なる「竹狗児図」。
竹の下で戯れる子犬2匹の図。
その表情が何とも言えない。
(残念ながら、ここでは画像をお届けできません・・・)
芦雪は私のお気に入りの一人。
長沢芦雪「虎図」 串本無量寺応挙芦雪館蔵
是非一度、串本の無量寺を訪れて、
本物に対面したい!というのが今の願い!!
この、ユーモラスで軽快で、
それでいてなんだかあたたかいっていうのが好きなのかも・・。
この「竹狗児図」も小品ながら、
そんな芦雪が垣間見られた。
そのあと、常設展に。
今回はこの美術館の祖、
根津青山(初代嘉一郎)の
茶事用のコレクションが展示されていた。
まあ、よくも集めたものです。
さすが、鉄道王といおうか・・。
そして仕上げはいつもの庭園散策。
今回は夏真っ盛り。
起伏のある邸内は見渡す限りの緑、緑。
足元にはシダやユキノシタが・・。
セミの鳴き声、シオカラトンボ、
シジミチョウ、ハチ・・・。
庭園から見上げた夏空
庭園内の孟宗竹林
筍から竹へ
ここに来ると、今は空き家になってしまった
実家の庭を思い出す。
もちろんスケールは比べものにならないが、
それでも、関東大震災の後押しで?
瓦屋で成功した曽祖父は、
庭に小さなお稲荷さんを作り、
瓦造りの鍾馗さんや、
同じく瓦造りのしゃちほこを
そのお稲荷さんの前に置いていた。
亡くなった父は、そのお稲荷さんの屋根に上って遊んだとか。
私たちの時は屋根には上らなかったけれど、
お稲荷さんの中にいる陶器製の狐にお供えをした。
紅白梅、柚子、ヒバ、紅葉、アオキ、アオギリ、
クスノキ、ヤツデ、ヤマブキ、ツツジ・・・。
そして、足元にはユキノシタ、シダ、タマスダレ・・。
いつの間にか年月が経ち、
曽祖父後の祖父や父は
お世辞にもしっかり手入れをしていたとはいえず、
庭木も大木に育ってしまった。
そしてついにお稲荷さんも朽ちていった。
が、根津の庭園に来ると、
実家の庭でなじみの木々がいっぱい。
そして青山翁らが収集した石像が。
庭園内の石仏
ちょっと、持ってきすぎって感じもあるが、
それが実家の庭と規模は比べものにならなくても重なってしまう。
港区青山というど真ん中にも、
こんな庭園が残されているっていうのは
やっぱり宝だなって思う散歩のひと時でした。