林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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中堅進学校の現実

2010年04月04日 | 受験
中堅進学校といっても上から下までピンキリです。

上位の中堅進学校は御三家や新(または準)御三家を落ちた生徒が進むレベルの学校で、難関国立大学や早慶も夢ではありません。落ちこぼれていなければMARCHは堅いでしょう。(ただし落ちこぼれることも、非常によくある現実です)。東工大と慶應に合格したH君も、そういう上位中堅進学校の生徒さんでした。

しかし、それより下の中堅進学校となると、厳しい現実が待っています。トップ10%くらいはともかく、MARCHはおろか日東駒専に合格することもそんなに簡単ではありません。神奈川を代表するマンモス私立二校、町田市の野球名門大学半附属、大半の県立旧学区一番校などがそれに当たります。もちろん私立の自称(中堅)進学校だとか、特待生・進学クラスなどは、さらにずっと厳しいと言わざるを得ません。さまざまな理由があるのでしょうが、要は(高いレベルの)基礎学力が欠落しているです。


さて、上位校や上位中堅進学校の生徒の場合、自分の学力が高いのか低いのか嫌でも思い知らされているはずです。なぜならば、学校の授業についていけなかったり、端的に成績が非常に悪いからです。ところが、中位または下位の中堅校だと、そういう自覚を持たないで過ごしてしまう生徒が非常に多いのです。中位や下位の中堅校の生徒は、どうも井の中の蛙になりがちのようです。彼ら彼女らの大半は、御三家や早慶・学大附属に本気で憧れたり、挑戦したことがない者ばかりだからなのかもしれません。受験に失敗して挫折感を味わったというよりは、むしろ、中学受験や高校受験で成功したという意識のほうが強いようです。そのため、必要な努力をせずに高望みをしたり、現実を舐めがちです。

中堅進学校に通う生徒というのは、公立小学校・中学校ではかなり優等生だったのでしょう。しかし、彼らの学力では、大学受験には全く通用しません。大学受験[競争]界で客観的な評価をすれば、中堅進学校の生徒というのは、つまるところ下位層に位置しているのです。おそらく彼らの80ー90%以上は中学英文法が分かっていないだろうと推測します。

下位に位置するというのは、大変厳しいことです。つまり、継続的に努力をしなければFランク大学にしか合格できないということだからです。そして、Fランク大学に進学するということは、公立中学校時代にオール2に1があるような生徒と、同じ学校に行くということでもあるわけです。公立中学でいくらオール5に近かったとしても、ふつうに過ごしていれば、すなわち怠けれていれば、オール2だった生徒と大学では同級生になってしまうのです。きわめて現実的な事です。この厳しい現実に早く目覚めてもらいたいと思います。

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