林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

公立派のための節約的大学受験論

2009年02月11日 | 受験

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今年度はごく短期間だったが、県立高校3年生の集中授業を受け持った。12月末から1月いっぱいまでの受験直前に、きっかり40時間、英語の特訓をしたのである。その生徒は、旧学区でNo.2の県立高校の生徒だ。どの程度の高校かというと、5%の生徒が国公立大学に進学し、青学、明治、法政といった大学には10%の生徒が合格していたくらいの中堅進学校である。しかし、その生徒は英語が全くできなかった。予備校の模試偏差値は30台だし、センター試験では200点満点中たったの50点台である。要するに、高校時代にはまともな英語の勉強を全然してこなかったタイプである。こんな生徒が短期集中学習してどれくらいの成果を上げられるものだろうか。私は自分の授業の成果について、自信を持てないでいた。ところが、私の否定的な不安感は、間違いであった。英文法力が短期間にめきめきとついてしまったのである。

取り組んだのは、まずは英文法。私が選んだのは安河内哲也の『英文法レベル別問題集』だ。これを(1)の超基礎(公立高校入試レベル)から(2)基礎編(難関高校受験レベル)とどんどん進めていき、最終的には(3)標準編(センター試験対策まであと一歩)まで終えることが出来ちゃったのだから、面白い。同時に大学の過去問を勉強していくが、英文法がわかってくるにつれて、出来る問題が増えてきた。この調子で受験すれば、全国的に有名な大学にも合格できるだろう。あわよくば、日東駒専の次のランクの、神奈川県では名の通った私立大学にさえも受かるかも知れないのである。(まだ試験を受けている段階なので、結果は出ていない)。

とはいえ、受験前の集中学習が効果的だというのが今回の教訓ではない。むしろ逆である。この生徒が3年生になってからすぐにがんばっていたのならば、あるいは、せめて夏休みから本格的な勉強を始めていたのならば、おそらくは、専修大学レベルも合格射程圏に入っていたのではないか。いや、もし仮に、高校1年生からがんばっていたらならば、MARCHレベルにすら届いていたのではないのか。そう思うと、むしろ残念な気持ちになってしまうのだ。こういう気持ちになるのは、今回が初めてではない。県立のトップ高に進学するような生徒は、素質があるのに素質を無駄使いしてしまう者が多いのだ。

教育費にゆとりがないから、自分の子供に公立中学・公立高校の路線を選択させる親御さんは、不況下の昨今かなり多いだろう。私は、それも賢い選択ではないかと思う。ただし、一流有名大学に進学してもらいたいと考えるのならば、ぜひとも高校入学時点からは、どしどし塾代等に使ってもらいたい。中学までは塾に通わなくたって、素質のある子供ならば、適当に勉強しただけで何とかなってしまうが、高校からは、中学時代のやり方は通用しなくなってくるからだ。

公立トップ高からMARCH大学へというのが、首都圏における最強の節約進学方式ではないかと、私は密かに確信している。


ーーその後、神奈川大学にも見事合格の便りをもらった。



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