リンベの閑居記

都市公園の鳥や昆虫の記録が主です。

逆立ちする虫

2010-11-14 06:11:44 | 昆虫
肉眼では良く判らないが、葛の葉で何か小さな虫が体を震わせているのを見つけた。
近くで拡大してみるとセミに良く似た虫が逆立ちして体を振っている。
葉脈の上なので口吻を刺しているのかも知れないが、実際の所何をしているのかは判らない。
姿形からキジラミの類とは思われるがそれ以上の分類は資料不足で出来なかった。

キジラミは、セミによく似た形をしている体長2-3mmの小さな虫で、シラミと付いていてもシラミの仲間ではない。
半翅目(カメムシ目)に属するので、広くはカメムシやセミの仲間ということになるが、カメムシは半翅目異翅亜目、セミやキジラミは半翅目同翅亜目なのでセミに近い仲間である。
しかしながら、セミは半翅目同翅亜目頚吻群に属するが、キジラミは半翅目同翅亜目腹吻群に属するので、細かくいえばセミよりも同じ腹吻群のアブラムシやカイガラムシ、コナジラミ等に近いグループとなる。