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ムナカタハキリバチ

 スミゾメの(ムナカタのメス)の営巣している柵に止まって、何を考えているのやら、じっと動かない。まだ嫁さんが決まらないのだろうか? 巣作り中のメスが相手をしてくれるわけもない。淋しそうなオス──。





 スミゾメとムナカタは、むかし他人同士だった。真っ黒のスミゾメハキリバチと、脚にふさふさの飾毛をもつムナカタハキリバチがいた。いつの頃からか、この二人はおなじ種のメスとオスであることになった。姿形は違っても、今では、ムナカタのオスとムナカタのメスである。

 オスは13ミリほど、メスは一回り大きくて、体長は15ミリぐらいになる。メスは花粉を運ばなければならないから、お腹の下に花粉運搬毛を持っている。オスにはこれがない。なぜかオスの触角は先端が楔(くさび)型になっている。






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花言葉は「謙虚」です

 スイカズラ科ツクバネウツギ属ハナツクバネウツギの花言葉です。控え目でつつましい態度のことを、謙虚(けんきょ)というのだと思います。

 アベリアの別名があります。和名のハナツクバネウツギは、5枚の萼(がく)が、羽根つきの羽根(シャトル?)に似ていることから名付けられました。





 ミツバチの舌は短くて、花底の蜜源に届かないので、深く潜り込んでいました。


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ウーメネスの孤独(*)

 孤独とは、ウーメネス属が社会性への進化を、自ら閉ざしてしまったという事を言っている。前家族性と呼ばれる母子関係の生じる可能性がないことを意味している。





 ウーメネス属(トックリバチ5種)の特色は、泥の壺を作ることにある。だが、問題はその細い口にある。他属のドロバチと異なった進化の岐路に踏み込んだのは、壺を完成したとたんに、その中に自身が入れないということにあった。

 母バチと幼虫との接触から発展したと思われる家族生活への道筋はは、ウーメネス属では全く断たれてしまった。

 ほかのドロバチでは、土中に坑を掘るものでも、泥で独房を作るものでも、ありあわせの既存坑を利用するものでも、巣口は母バチの出入りを許している。幼虫とのふれあいから前家族性の生じる可能性を残している。

 襟付きの壺をつくるドロバチの一群だけが、母子対面への発展を予想できなくしてしまった。孤独と言った意味はここにある──。

 (*)岩田久二雄『自然観察者の手記(2)』朝日選書(153) 1980 p.29-37





 ▲スズメバチ上科Vespoidea
    ▲スズメバチ科 Vespidae
       ▲ドロバチ亜科 Eumeninae
          ▲トックリバチ属 Eumenes
             →ミカドトックリバチ Eumenes micado


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むらさきしじみ・2齢

 シラカシの葉っぱを丸めて、その中にいた。シリアゲアリ2匹が護衛に付いていた。葉っぱを開いから逃げ出した。1齢は灰色っぽいが、2齢になると緑が増えて全体が緑色になる(モノクロでがわからないが)。背線は白色でその両端に白色斑が並ぶ。気門の周りが白くて明瞭である。





 孵化した幼虫は新芽にたどり着き、新葉の裏側の微毛を削り落として、葉の縁から食べる。2齢になると、若葉の表面を外側にして筒状の巣を作り、その中に潜む。巣の先端部分から食べる。巣を開いたから、また、どこかの赤い新葉で筒を作らなければならない。護衛を乗せたまま歩いて行った。進行方向は左(左側が頭)である。






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乗っ取りの手口(ハナバチの労働寄生)

 ムナカタハキリバチの営巣地にいたトガリハナバチ属(Coelioxys)のハチである。大きさ10ミリほど、黒色で、腹部各節は白っぽい横帯がある。ハキリバチのなかま(ハキリバチ科>ハキリバチ亜科>トガリハナバチ属)だ。





 トガリハナバチは、日本に10種くらいいる。このハチ、確定ではないが、普通種のヤノトガリハナバチ(Coelioxys yanonis)らしい。スミスハキリ、ツルガハキリなどに労働寄生するから、ムナカタハキリバチも寄主にされるのかも知れない。





 トガリハナバチは、ハキリバチでありながら、葉を切らないで他のハキリバチに労働寄生する。その生態を岩田久仁雄の文献(*1、*2)から抜き出してみた。

 ①トガリハナバチは、寄生の仕方が特殊化していて、卵の形、幼虫の形態までが、その目的に適応している。

 ②寄生する相手のハキリバチの巣を次々と訪れていって、貯食の不十分な独房はみのがし、貯食を完了しそうな独房であれば、そこに卵を産みこむ。

 ③錐状に細長く尖った腹部を花粉塊の中につきさし、それを貫通して、さらに独房壁の葉片を破って、釘状の卵を打ち込むのである。釘の頭は房内に残り、釘の全身は葉片の中にとどまる。

 ④寄主のハチは気づかずに独房を封じてしまう。

 ⑤トガリハナバチの卵から孵った幼虫は、腹端を房壁に固定したまま発育して、2齢になると突然、大顎が著しく長大化する。この幼虫は食塊の中を掻き回して、大顎にかかった寄主の幼虫をかみ殺してしまう。

 ⑥3齢になると、大顎は正常の長さに戻る。何事も無かったかのように生育してトガリハナバチが羽化する。

[*1]岩田久二雄『自然観察者の手記(1)』朝日選書(152) 1980 p.47-58
[*2]岩田久二雄『日本蜂類生態図鑑』講談社 1982 p.49


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