リンベの閑居記

都市公園の鳥や昆虫の記録が主です。

ヤサイゾウムシ

2010-11-17 04:45:08 | 昆虫
ヤサイゾウムシ(体長7-8mm程度)は 1942 年に岡山県で初めて発生が確認されたブラジル原産の侵入害虫で、当初はニンジンに被害が多発したことからニンジンゾウムシと呼ぱれたが、分布が拡大するとともに発生が各種野菜にひろがり、米国などで普通名となっている Vegetable weevil にならってヤサイゾウムシと呼ぷようになった。
年1回の発生で、春に羽化した成虫は夏眠を径て秋から翌春にかけて摂食、産卵するが、雌だけで単為生殖し、雄は見られない。
食草は、アラブナ科、ナス科、セリ科、キク科を中心に約30種にわたり、極めて雑食性だが、発見の当初恐れられたほどには被害が多発しておらず、必ずしも重要害虫とはなっていない。

いくら雑食性が高いと言ってもこれを好むとは思えないが、写真の成虫はススキの葉にとまっていた。