リンベの閑居記

都市公園の鳥や昆虫の記録が主です。

エゴヒゲナガゾウムシ

2012-07-31 08:47:53 | 昆虫
エゴヒゲナガゾウムシ(ウシヅラヒゲナガゾウムシ、Exechesops leucopis)
体長8-9mm程度、背面は複雑な斑模様で、触角が長く、顔面(頭楯)は白い微毛に覆われる。
♂の頭部は正三角形で複眼は後角の先端にあるが、♀の顔には後角の突起がない。
♂の正面顔は正にウシヅラで、複眼が後角の先端の後ろ側にあり前が見えないと思われるが、何故このような形態をしているのか不思議であり、以前の名前(ウシヅラヒゲナガゾウムシ)の方がふさわしく思える。
ホストはエゴの木、♀は実を齧って穴を開け産卵し、幼虫は実を食べて育ち、そのまま越冬する。


















ホソミドリウンカ

2012-07-30 10:05:46 | 昆虫
ホソミドリウンカ(Saccharosydne procerus)
体長(翅端まで)6mm程度、黄緑色の大きな細長いウンカで、♂は前翅の先端付近が黒色に染まるが、♀の上翅先端は黒くない。
マコモの葉裏につき、発生場所では個体密度は高く、観察しやすい。
幼虫は、尾端から白い紐状のロウ物質を分泌する。














ミドリグンバイウンカ

2012-07-30 09:28:40 | 昆虫
ミドリグンバイウンカ(Kalitaxilla sinica)
体長4-5mm程度、全体は黄緑色で、頭部と胸部背に水色の3本の縦スジがあり、翅は半透明で支脈が黄緑色をしている。
2-3年前まではいやになるほどいたが、昨年はかなり数が減り、今年は探しまわってようやく見つけた。
こういったありふれた種までもが激減する程、東京都東公園事務所の無意味で破壊的な工事と公園管理センターのやたら木を切り草を刈るだけの管理によって、公園の環境破壊が進んで来ている。










シロテンクロマイコガ

2012-07-29 08:02:48 | 昆虫
シロテンクロマイコガ(Atrijuglans hetaohei)
開長12-14mm程度、暗褐色に白い紋があり、後肢が発達して大きい。
後肢を左右に上げて止まる姿は、翅を広げているように見える。
これが何のためなのかは知らないが、この姿で葉の上を歩き回る。










コフキサルハムシ

2012-07-28 08:02:05 | 昆虫
コフキサルハムシ(Lypesthes ater)
体長6-7mm程度、体は黒色で背面は白く細い剛毛が密生し、白粉に覆われるが白粉は落ちていることが多い。
白粉が落ちているとニホンケブカサルハムシに酷似するが、ニホンケブカサルハムシの剛毛は褐色なので、コフキサルハムシとした。
ホストはクヌギ・ケヤキ・オニグルミ・エゴノキなど広葉樹各種。












シロオビアワフキ

2012-07-27 05:37:40 | 昆虫
シロオビアワフキ(Aphrophora intermedia)
体長11-12mm程度、全体は闇褐色で、前翅前側の前縁から後縁へ斜め前に白い帯が見られ、帯の両側は色が濃く黒くなる。
ホストはヤナギ,マサキ,ヨモギ,ノブドウ,クワ,バラなどで、この個体はクワにいた。










クロスジアワフキ

2012-07-27 05:24:37 | 昆虫
クロスジアワフキ(Aphrophora vittata)
体長11mm程度、体は淡褐色で、前翅は外縁・内縁を除き黒褐色だが体色変異が多い。
ホストはササ類。
典型的なクロスジアワフキの翅の模様に比べると色が薄いが、斑紋の変異が多い事とアズマネザサの茂る場所にいたのでクロスジアワフキとしたが定かではない。
クロスジアワフキ、マエキアワフキ、モンキアワフキ、ホシアワフキなどは個体変異が多く判りにくい。












コブウンカ

2012-07-26 07:30:37 | 昆虫
コブウンカ(ropidocephala brunneipennis)
体長(翅端まで)3-4mm程度、頭頂は黄緑色で前方へ突出し、前胸背・小楯板の中央部は黄緑色、側部は黒色で、それぞれ3本の縦走隆起線があり、前翅は主に黒色で、前半に無色斑、後方の翅脈上にこぶ状突起がある。
ホストはイネ科植物。
初見になるが、黄色~黄緑色の美しい個性的ウンカである。