リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

謹賀新年

2023-01-06 18:20:28 | 2022年度冬公演

 あけましておめでとうございます。2回生の倉橋です。本公演では舞台監督、音響、宣伝美術に所属しています。

 

 年末年始はいかがお過ごしでしょうか。私はというと、年末から体調を崩したため、ひとり寂しく寝正月を過ごしておりました。健康な状態でだらだらと過ごす寝正月ならまだしも、発熱して物理的に動けない状況での寝正月はただただ苦行です。健康であることの有難さが身に染みた年明けでした。

 

 一日中家にいるということは、まだ見たことないアニメやドラマ、映画に触れるチャンスです。話題の新作から不朽の名作まで、時間があれば見たいと思っていた作品はたくさんありました。にもかかわらず、年末年始、新規開拓はほとんどせず、既にみたことのある作品をもう一度みかえすばかりでした。

 まだ20歳という、世間的に見れば若い年齢である私が言うことではないのかもしれませんが、年を取るごとに新しいものを受け入れることが難しくなっている気がします。ここでいう新しいものとは、時系列的に新しいものという意味ではなく、自分が今まで触れたことがないものという意味です。

 例えば、新しく映画をみることは、それなりに労力を要します。まずはストーリーを把握しなければならないし、展開の予想をしたり、一瞬のカットの意味を考えたりしなければなりません。もちろん、作品を楽しむうえで必ずしなければならないことなんてものはありません。だけど、新しい作品は、どうしても処理すべき情報の量が多くなってしまいます。

 一方で、既知の作品をもう一度みかえすことは、手っ取り早く高揚感を覚えるための楽な手段だと思います。なんといっても、一度見たことがある作品は、頭が楽しみ方を覚えています。うろ覚えだった話の展開が線となって繋がっていく瞬間はとても気持ちが良いものです。たしかに、新鮮味という面では初見の作品に一歩劣るかもしれませんが、既知の作品を消費するうえでのコスパの良さは代えがたいものだと思います。

 自分が新規開拓を苦手とする人間だからこそ、新しいものを積極的に取り入れることができる人間は凄いと感じます。演劇においても、古い考えに囚われてばかりではよい作品は生み出せないということを頭では理解しています。様々なコンテンツに触れ、刺激を受けることは、コンテンツを生み出す者にとって非常に有意義なことです。

 ですから、私の新年の抱負は「読書や映画鑑賞の機会を増やし、より文化的な生活を送る」ということにします。ですが、しばらくは仕込みやらレポートやらゲームやらで忙しいので、また今度生活に余裕ができたら実行にうつしたいです。うつせたらいいな。

 

 来週末は冬公演本番です。まだまだ寒い日が続きますが、お越しいただけると幸いです。

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